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この表からわかるように、人口約2500人の村ですら、年に7億円ものお金がエネルギー代金として、地域の外へ(日本の外へ)と出ていきます。先ほどのグラフとあわせて、もし化石燃料の価格が上昇を続けるとしたら? 今のままのエネルギー構造では、どれほどのお金が必要になるのでしょうか? 人口も税収も減っていく地域で、そのお金をまかなうことができるのでしょうか? その過程で、どのような犠牲を払う必要があるのでしょうか?
この2つのデータは、JST社会技術研究開発センター・領域統括で東京農工大学名誉教授、龍谷大学政策学部教授の堀尾正靱先生からお借りしました。
この村の近くでは、ユーラスエナジーが風力発電を行っており、固定価格買取制度が導入されたので、そこの風車は7億円ぐらい稼ぎ出す予定だそうです。
同じ7億円ですが、2つの未来の分岐点に立っているように思いませんか?