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異業種勉強会 イベント・フォーラム

★大阪開催★『東京開催の1年間の学びを2時間でモノにする』(10月27日(月)開催)

2014月09月22日 更新
開催終了レポート
 
開催日 2014年10月27日(月)
対象

・イーズ未来共創フォーラムの企業(団体)パートナーの皆さま

・オブザーバーでのご参加希望の皆さま

ゲスト
ファシリテーター

枝廣 淳子

参加人数

14社・団体17名

開催レポート

大阪でのパートナーフォーラムの開催は今年で3回目。

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今回は『東京開催の1年間の学びを2時間でモノにする』について、枝廣から、温暖化・適応・人口減少・自然資本についての全体解説をしました。それぞれのテーマを元に、「ビジネスリスクは?」「チャンスは?」「それは、中期計画に入っているか?」など、あらゆる視点でワークを重ねました。異業種メンバーでのディスカッションは、これまでにない新鮮なアイデアや意見が多かったようで、有意義な意見交換の場になりました。

 グループディスカッション(1)

自社が取り組んでいる課題

  • 環境に関心を持ってもらえない。
  • 社内の環境人材の育成、環境に関する情報を発信するのが仕事だが、社内の実情は、環境に関することは後回しになってしまう。
  • 従業員の環境に対する意識の改善。イベント時にしか環境に関心を持ってもらえない。関心が持続されない。
  • 子どもが減っている状況で、今後の製品についての模索

<第28回 『温暖化最前線~IPCC 第5次評価報告書の解説と、世界の企業の動向について』>

ゲスト:国立環境研究所 地球環境研究センター 気候変動リスク評価研究室長 江守正多 氏

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 <枝廣より解説>

  • 温室効果ガス濃度と世界平均気温・海面水位は20世紀に急激に上昇している
  • 20世紀半ば以降の世界平均気温上昇の半分以上は、人為起源の要因による可能性が極めて高い (95%以上):第4次報告では90%以上、第5次で95%になった
  • Tipping Elements:ある温度を超えると引き起こされる地球システムの質的な変化
  • 今世紀後半には「2℃以内」目標を達成する排出削減経路:世界全体の排出量はゼロに近いか、マイナスに
  • 「切り札」バイオマスCCSは使えるか?:大気中のCO2を吸収した木をそのまま埋める方式。だが、これは地中に埋めて本当にCO2が大気中にでてこないのか。また埋められる地下のスペースは、一時的なものにしかならない
  • 気候変動関連リスクを「全体像」で捉えるが重要
  • フレーミングのずれ:対策積極派と慎重派の意見はそれぞれがみているフレーミングにずれがある。一歩引いて、一回り大きなフレームが必要
  • すべての行く手はリスクで塞がれている:これからの行く手はどの径もすべてリスクがあるが、それを直視ししたうえで、どの径を選ぶのか
  • 誰がリスクを判断するのか:専門家が単純に「正解」を供給できなくなった今、社会との対話の場を設け、意見を聞いた上で、政治的な責任において、判断されるべきと考える

 ▼第28回:開催報告レポート
 
http://www.es-inc.jp/network/forum/2013/nwk_id004642.html

グループディスカッション(2)

温暖化が進む世界の中で自社や自己のビジネスにとってどんな影響があるか。うまくいかないことは何か。サプライチェーンや顧客にはどんな影響があるか。市場がどうのように変化するか。

  • 採算の悪化
  • サプライチェーンとしては、水や電気の節約が厳しくなりそう。そうした状況で事業が継続できるか。人間の活動状況はどうなるだろうか(体調面等)
  • 楽しみながらできる節約を考える(本能を刺激する)
  • 温暖化削減に貢献できる素材を作りたい。また、自分たちの製品をゴミにさせない仕組みづくり。一方、環境に配慮すると値段が上がる。環境に良くて、機能もいいことを顧客にどうアピールするかが課題

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 <第29回『気候変動の影響と適応と、自社にとっての温暖化の影響リスクを理解する』(4/21(月)開催) >

ゲスト:国立環境研究所 社会環境システム研究センター(環境都市システム研究室)/室長 肱岡靖明 氏

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<枝廣より解説>

IPCC WGI AR5について

  • 「適応」の必要性 
  • 実施されているのは限定的
  • CO2を減らす緩和だけでなく、自然や人間社会のあり方を調整する適応が必要
  • 日本の適応への遅れ

適応例)海面上昇への対策、食糧確保

グループディスカッション(3)

  • 温暖化への「適応」、CO2削減圧力の高まりをビジネスチャンスとしてとらえると、どのあたりに可能性がありそうか?(自己ワーク)
  • 適応について中期計画に入っているか

例)CDPなどの外部アンケート影響をうけ、リスクなどの問い合わせが増えているため、反映させた中期計画・経営計画に入っている

 <枝廣より解説>

「温暖化への適応 企業の取り組みは?」

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<イギリスの適応策「The National Adaptation Programme」>

  • イギリスでは、極端現象への対策・リスクに準備をすすめている。
  • 適応ビジネスが次のビジネスになる、という意識が高い(産業政策)。
  • 適応はコミュニティレベルでの計画も必要で、すでに進めている。

 <日本の適応計画の予定>

  • 2013年7月「気候変動影響評価等小委員会」環境省の地球環境部会の下に設置
  • 2015年1月頃:パブリックコメントを実施、 「日本における気候変動の影響及びリスク評価に関する報告と今後の課題(意見具申)」(仮)としてとりまとめ、中央環境審議会地球環境部会へ報告、各省で適応策の検討を開始
  • 2015年夏ごろをめどに、適応計画を閣議決定

→国によって、すでに適応へのうごきに大きな違いがでてきている。

 第29回:開催報告レポート
http://www.es-inc.jp/network/forum/2014/nwk_id004947.html

 第30回『人口減少最先端高知県のとりくみ事例に学ぶ』(7/2(水)開催) >
ゲスト:高知県 尾﨑 正直知事 

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<枝廣より解説>

全国に15年先行した人口の自然減が進む高知県。その内容に重ねて、「人口減少」について、議論をする際に重要な軸を共有しました。全体としての割合(たとえば、高齢者の割合)だけでなく、絶対数(たとえば、30年後の東京と島根での高齢者数を知る、増える数分、施設は必要になる)、変化の度合い、変化の起こる時間軸という4つの軸で考えることが大事。「地産地消」も大事だが、高知県のものを外で売って、地域の価値を高め、循環させる「地産外消」が大事である。

 グループディスカッション(3)

 人口減少と高齢化のビジネスに対する影響について

  • 高齢化が進んだ上での どういう社会をつくっていくのかを模索中
  • 少子高齢化による、売り上げの激減
  • 社員の高齢化による労災の増加。商品種の飽和
  • 優秀な人の絶対数が減るため、人材確保が難しくなる。高齢者対象のサービスを増やす
  • 自然エネルギーのニーズが過疎地では少ないこと。また、高齢化すると新しい考え方の受け入れが厳しい

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第30回:開催報告レポート
http://www.es-inc.jp/network/forum/2014/nwk_id005148.html

 ▼高知県の人口減少への取り組み情報(NGOジャパン・フォー・サステナビリティ)

 「人口減少最先端 高知県の挑戦!」(前編)

「人口減少最先端 高知県の挑戦!」(後編)

 第31回『生物多様性から自然資本へ~差し迫るビジネスリスクと広がる機会〜』(9/3(水)開催)>

ゲスト:株式会社レスポンスアビリティ代表取締役、企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)事務局長 足立直樹 氏

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<枝廣より解説>

「自然」は未来にわたり、価値ある商品やサービス(フロー)のもと(ストック)であるが、換算してこなかった。企業で扱うためには、金融・知財・人材と同じように企業がマネジメントする枠組みで考えることで、換算ができるようになった(自然資本)。

<企業にとっての自然資本を理解する>

生物多様性・自然資本が生み出すものを生態系サービスと呼び、生み出したもの(水・紙・食糧など)に企業は依存している。そして、気候変動や汚染などで、影響も与えている。 

<自然資本を測る>

  • 指標のひとつ:Iclusive Wealth(包括的な富)
  • 人的資本・自然資本(ストック)を測るもの。日本はIclusive Wealth上では2位。
  • これまでフローだけを測っていたが、ストックを測ろうという動きがでてきた。

 ・世界のうごき(1)

世界の食品製造業のサプライチェーンの水使用効率がよい企業は株価と比例。ただ、投資家は効率的を知っているから買っているのではなく、水のコスト・リスクが株価にすでに加味した上で収益をあげている、といえる。

 ・世界のうごき(2)

<ノーネットロス>
事業の実施による生物多様性(水・カーボン・土地)での損失を別の場所でオフセットすることで、ゼロにすること。

  第31回:開催報告報告レポート

http://www.es-inc.jp/network/forum/2014/nwk_id005273.html

<相談タイム

日本板硝子環境アメニティ 製品説明のパンフレットが、わかりやすいかどうか、実際に検討案を見ていただき、ご意見を頂戴しました。

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<帝人フロンティアさま(会場ご提供)より、企業活動のご紹介>

帝人フロンティア 沖本さまより、「tiopro(体操服! いってらっしゃい おかえりなさいプロジェクト)」についてご紹介いただきました。このプロジェクトを実施するきっかけになった、小学6年生の女性とからの作文も読み上げてくださいました。


 

今回のフォーラムはイーズ未来共創フォーラムのウェブサイト「エダヒロの共創日記」にも報告がありますので、ぜひご覧下さい。

「異業種勉強会 in 大阪、開催しました」
http://www.es-inc.jp/diary/2014/dir_id005436.html

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懇親会のようす

参加された方の声から

<本日のフォーラムに参加するにあたり、期待していたことは何でしょうか>

東京で開催された内容を把握できていなかったので、まとめて学べたらいいなと思っていた。

2時間で多数回のフォーラムの凝縮版が学べること。

前半のフォーラムに参加していなかったので、それを聞きたいと思った。

異業種の方とのワークなど、いろいろな意見を楽しみたい。

全く知識がない中での参加だったので、何が話されているのかを知ることが一番の目的だった。

初参加の私にも理解できる勉強。

事業のみつめ直し。新しい視点での考え方。

東京のフォーラムではお目にかかれない関西地域の方々と情報交換すること。枝廣さんのマラソン参加の話。

サステナビリティの観点からの視野を広めること。そして自分に何ができるかを考えること。

グループワークというものを体験したことがなかったので、方法やどのような結果が導きだされるのか楽しみにしていた。

<実際参加されての感想>
じっくり学ぶには時間が足りなかったが、大まかには分かったので良かった。

良かった。振り返りができ、思い出されたことも多々あったので。

4回分をトピックで話していただいたので、とてもわかりやすかった。

幸いにも前半の内容を中心にご教授いただき、皆さんとも検討できたので満足。

温暖化、人口減少、高齢化が、今の事業に与える影響やリスクとなるか、それともビジネスチャンスになるか、あらためて考える事が非常に大切だと感じた。

全く知らない観点で現状の問題が語られており、大変興味深かった。自社のみならず、他の参加企業の問題意識が共有できたのも、とても良かった。

枝廣氏の説明がわかりやすかった。グループワークは話せることがないかもしれないと思っていたが、みなさんと楽しく学ぶことができた。

日本板硝子環境アメニティの技術や、帝人フロンティアの事例を知ることができて参考になった。体操服のリサイクルについては、私自身が小学生の子どもを持つ親として、何かの機会に地元でも紹介したい事例だと思った。

参加していた回の復習でも、その時に思いつかなかった視点を思いつくことができた。

初めてお目にかかる方も多く、それぞれの事業内容など興味深くうかがうことができた。また、今年一年のフォーラムの内容をおさらいし、自らの事業にどのように反映していったらよいか考えるよい機会となった。

温暖化に対する企業の事業リスクとビジネスチャンスについて、またチャンスについて考える機会ができて良かった。温暖化適応計画の必要性を認識。

参加者との横の交流が新鮮で、刺激になってよかった。取り上げられていたテーマは関心のあるものばかりで、その点も満足できた。

他の方々と共通の題目を別の目線で聞くことができたので、とても勉強になった。自分自身が思っていた事や、考えていた事を伝えることができず、場に慣れる必要性を感じた。

<今日学んだことを、どのように活用したいか。また、さらに学びたいことなど>
自社にとってのリスクとチャンスを考えさせていただいたので、会社に持ち帰りフィードバックしたいと思う。

社内に向けての環境学習への参考にしたい。(アプローチや参加形式)

社で今後の事業方針を検討する際に思い起こしたい。

いずれ当社の中期計画の中に、環境や自然資本の適応を入れてゆきたい。

自分の枠を広げるように活用したい。

まずは社内の人間に何を学習したのかを伝えたいと思う。

会社としてもだが、一個人としても意識していきたいと思う。

最近学んだことの社内展開ができていないので、社内展開に努めたい。

特に人口減少の対応について、ビジネスチャンスを生んでいくよう取り組んでいきたいと思う。

温暖化適応計画について考えていきたいと思う。

エネルギーや環境について、従来の企業活動を超えて何を考え、行動していくことが必要なのかを学びたい。

会社内で同じ形式で活用していきたいと思う。また枝廣先生のようなファシリテーションができればと思う。

今回と同様に、大阪にて年一回、東京で開催された内容をおさらいできたら非常に有り難い。

次回のイベント・フォーラムの予定

次回フォーラムは、2014年11月12日(水)開催予定です。『環境・CSR報告書、読者とのズレはなにか? ~「緑のgoo」解説:14年間の環境報告書読者リサーチ分析と最新動向から~』
http://www.es-inc.jp/network/forum/2014/nwk_id005393.html


今回は「緑のgoo」のご担当者さまをお招きし、「環境・CSR報告書」の読者調査の動向や分析について語っていただきます。

ぜひふるってのご参加、お待ちしております!

 

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