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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2018年01月01日

「温暖化とSDGs(持続可能な開発目標)」「さらば、M字カーブ。そして7~8年後の日本は?」 (2018.01.01)

新しいあり方へ
温暖化
 

新しい年が始まりました。2018年が少しでも持続可能で幸せな未来に近づける1年になるよう、自分にできることを少しずつでも進めていきたいと思っていますので、今年もどうぞよろしくお願いします。

イーズウェブの「一日一題」、短い文章をアップしました。
メールニュースに貼り付けますので、よろしければご覧下さい~。

2017年12月30日温暖化とSDGs(持続可能な開発目標)

2018年01月01日
さらば、M字カーブ。そして7~8年後の日本は?

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

2017年12月30日
温暖化とSDGs(持続可能な開発目標)

「気候変動によって、ヨーロッパへの難民申請者は2100年には3倍に増える可能性がある」――12月22日号のサイエンス誌に発表されたコロンビア大学の研究者の論文のショッキングな結論です。

温暖化によって、気温が農業に適した気温帯から外れるにつれて、シリアなど中東やアフリカなどで食糧難に陥ったり生計を立てることができなくなった人々が国外に出て行きます。

研究者らは、2000年から2014年までの103カ国における天候の変動とEUへの難民申請者数との関連を調べました。今後温暖化が進行するにつれて、その数は指数関数的に増大すると予測され、最も大きな気温上昇が起こるシナリオでは、現在の3倍に達するほどになると結論づけました。

SDGs(国連の持続可能な開発目標)には17の目標が定められており、「目標13」が温暖化に関するものです。

しかし、この研究からもわかるように、温暖化は、陸上生態系(目標15)、海洋生態系(目標14)のほか、貧困(目標1)、飢餓(目標2)、健康(目標3)、水(目標6)、インフラと産業化(目標9)、都市(目標11)など人間や社会面に関わる目標を大きく左右する要因となり、不平等の是正(目標5・10)や平和(目標16)の達成を難しくしてしまいます。

難民増加につながらないよう温暖化の進行をとどめるためには、エネルギー(目標7)や持続可能な経済成長(目標8)、生産と消費(目標12)への取り組みを進める必要があり、教育(目標4)とパートナーシップ(目標17)が鍵を握っています。温暖化はすべてにつながっているのです。

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2018年01月01日
さらば、M字カーブ。そして7~8年後の日本は?

12月31日の日経新聞に「働く人の数が2018年に過去最高となりそう」という記事がありました。人口は減少しても、女性やシニアの労働参加率が上昇しているためです。

「生産年齢人口」(15~64歳)は現在、約7600万人ですが、少子高齢化の進行によって、この10年で700万人以上も減っています。しかし、実際に働いている人はこの10年で約50万人増えており、女性に限れば約200万人増えているのです。15~64歳の女性で働いている人の割合は、11月時点で68.2%と、5年前に比べて6.7ポイント上昇し、過去最高水準でした。

日本に特有の現象といわれていた「M字カーブ」をご存じですか? 

日本では、女性の労働力率が結婚・出産期に当たる年代にいったん低下し、育児が落ち着いた時期に再び上昇するという傾向があり、「M字カーブ」と呼ばれています。「寿退社」「出産したら退職」のためですね。

このM字の谷に相当するのが35~44歳なのですが、このM字の谷の部分が、近年浅くなってきています。結婚・出産後も働き続けられるしくみが企業や社会に整ってきたということでしょう。もっとも、まだまだ保育所が足りないという現状もあって、M字カーブが完全に解消し、「働きたい人が仕事をあきらめずにすむ日本」になるには、さらなる改善が必要です。

このように、女性やシニアの労働参加率上昇のおかげで、就業者の数は当面、増え続ける見通しとのこと。しかし、人口減少と高齢化に加えて、労働参加率もどこまでも上昇し続ける、というわけにはいかないでしょう。2020年代前半にも就業者の増加カーブが頭打ちになるとの観測もあります。

現在、大変な人手不足の状況に、企業ではAIやロボットなど省力化の設備投資を増やしています。現在の人手不足による業績へのダメージを回避するための省力化(省人化)の効果は、人手不足が解消されたあとも続きます。求職者が増えたからといって、せっかく投資したAIやロボットを使うのをやめることはありません。

とすると......?

現在は24年ぶりという低水準にある失業率も、2025年までに再び大きく上がる可能性があるとのこと。

人手不足には資金を投入してAIやロボットという手を打つことできますが、人手余り(失業率・失業者の増大)にはどのような手を打つことができるのでしょうか? 教育のあり方も、企業経営も、社会保障制度も、今からその状況を考えに入れるべきではないでしょうか?

~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~~

昨年末に事務所が引っ越しをしました。今年3月末で、3年半お世話になった東京都市大学を卒業(?)することになっています。昨年始めた新しい勉強にさらに力を入れていくつもりです。大きな節目の1年になりそうです。

考えること。伝えること。つなげること。これは、どこで何をやることになっても、どんな展開になっても続けていきます。

今年もどうぞよろしくお願いします!

 

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