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エダヒロ・ライブラリー一日一題

温暖化とSDGs(持続可能な開発目標)

2017年12月30日

「気候変動によって、ヨーロッパへの難民申請者は2100年には3倍に増える可能性がある」――12月22日号のサイエンス誌に発表されたコロンビア大学の研究者の論文のショッキングな結論です。温暖化によって、気温が農業に適した気温帯から外れるにつれて、シリアなど中東やアフリカなどで食糧難に陥ったり生計を立てることができなくなった人々が国外に出て行きます。研究者らは、2000年から2014年までの103カ国における天候の変動とEUへの難民申請者数との関連を調べました。今後温暖化が進行するにつれて、その数は指数関数的に増大すると予測され、最も大きな気温上昇が起こるシナリオでは、現在の3倍に達するほどになると結論づけました。

SDGs(国連の持続可能な開発目標)には17の目標が定められており、「目標13」が温暖化に関するものです。しかし、この研究からもわかるように、温暖化は、陸上生態系(目標15)、海洋生態系(目標14)のほか、貧困(目標1)、飢餓(目標2)、健康(目標3)、水(目標6)、インフラと産業化(目標9)、都市(目標11)など人間や社会面に関わる目標を大きく左右する要因となり、不平等の是正(目標5・10)や平和(目標16)の達成を難しくしてしまいます。難民増加につながらないよう温暖化の進行をとどめるためには、エネルギー(目標7)や持続可能な経済成長(目標8)、生産と消費(目標12)への取り組みを進める必要があり、教育(目標4)とパートナーシップ(目標17)が鍵を握っています。温暖化はすべてにつながっているのです。

 

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