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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2012年12月13日

原発の有無に関わらず、電気代は上がります (2012.12.13)

エネルギー危機
 

新しいイーズのウェブサイト「イーズ共創フォーラム」情報発信中!です。
http://www.es-inc.jp/index.html

新しいエントリーをいくつかご紹介します。グラフや写真などはURLからサイトをご覧くださいー

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~

<つながりを読む>
●原発の有無に関わらず、電気代は上がります
http://www.es-inc.jp/insight/2012/ist_id003452.html

選挙の候補者や経済界の方で「原発をなくしたら、電気代が上がって暮らしや産業が大変になる。だから原発は必要なのだ」と主張される方がいます。(あたかも、原発を続けたら電気代は上がらないかのように聞こえますよね?)

「今後電気代が上がる」→「暮らしや産業に影響を与える」のは事実ですが、電気代が上がるのは原発をなくすからではなく、原発を続けたとしても電気代は上がります。

今後の発電コストや電気代の見通しについては、閣僚からなる「エネルギー・環境会議 」が2012年6月29日に出した「エネルギー・環境に関する選択肢」の14ページに載っています。
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120629/20120629_1.pdf

わかりやすく整理したものはこちらです。(家庭の1ヶ月の電気代は、2人以上世帯の平均です)
http://www.es-inc.jp/insight/2012/ist_id003452.html

現在よりも発電コストが上がるのは、化石燃料の値上がり、再生可能エネルギー普及のためのコストなどが加わるためです。原発を20~25%残す場合、原発ゼロの場合に比べると、火力・自然エネルギーに頼る部分が少なめなので、発電コストのアップは小さめになりますが、それでも、これまでの8.6円/kwhが14.1円になるか、15.1円になるか、という違いに過ぎません。

原発ゼロの場合、他のシナリオよもり再生可能エネルギーを増やすため、発電コストのほか、普及政策や送電網等インフラにも投資が必要となり、電力料金も高めになります。

一方、「原発コストに事故の賠償や廃炉、除染の費用が含まれているべき」(枝野経産相)として(すべきだと思いますが)計算をし直したら、原発維持の場合のコストが果たしてどのくらいになるのか? 現時点ではわかりませんが、ここに示されているより高くなることは間違いないでしょう。

安全や安心はコストに関わらず重要だという意見ももっともですが、コストの点からいっても「原発の有無に関わらず、電気代は上がる」ことを覚えておいてくださいね。

企業や家庭は「そうしたらどういう対策をとるか」を考える必要がありますし、「脱原発は電気代が上がるからだめだ」という人がいたら、「脱原発は他よりも電気代の上がり幅が大きめになるが、原発の有無に関係なく電気代は上がるという試算が政府から出され、それをもとに選択肢などの議論をしているんだよ」と教えてあげて下さい~。

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<エダヒロの共創日記>
●三国コカコーラ、地域での「環境コミュニケーション」のお手伝い
http://www.es-inc.jp/diary/2012/dir_id003451.html

12月6日(木)13:30~17:20、三国コカコーラ・ボトリング吉見工場にて、地域の方々との「環境コミュニケーション」が開催されました。イーズはこの「環境コミュニケーション」の企画・プロセス設計・当日のファシリテーションを担当させていただきました。

今回の環境コミュニケーションの目的は、環境方針に定める環境管理重点テーマの1つである「地域社会との環境コミュニケーションの充実」をめざして、地域の方々に工場や流通センターを見ていただくとともに、意見交換をすること。参加者は、地域の方約20名(自治会、商工会、埼玉県、吉見町、環境グループ、近隣企業など)と三国コカコーラ・ボトリング側約20名でした。

当日は、三国コカコーラ・ボトリングの環境への取り組みについての説明を聞いた後、班に分かれて工場と物流センターを見学し、全体での意見交換会を行いました。

このような場に参加するのは初めて、という方も多くいらっしゃいましたが、和やかな雰囲気のなか、率直な意見や要望などを出していただくことができました。

会社側の説明を聞いて「そこまでしっかりやっているとは知らなかった」、工場見学で「ふだんから疑問だったことをお聞きでき、不安が解消された」等の感想も寄せられ、信頼感を増していただけたと同時に、「こういう場をもっと作ってほしい」という要望もいただきました。まさに地域での環境コミュニケーションの重要性をすべての立場の参加者が実感した機会となったようです。

イーズのファシリテーションとサポートについては、クライアントから「最初にとても柔らかな雰囲気を作って、じょうずに進行してくれたので、活発な意見交換ができてとてもよかった」とコメントをいただきました。

クライントの目的や期待を確かめながら、その達成にもっとも効果的と思われるプロセス(プログラム内容、時間配分、記入用シート等)をくふうし、当日も参加される方々の緊張をほぐしながら、「取り組みを評価・批判する相手側」ではなく「一緒に取り組みをさらによくしていくための味方」になっていただけるよう、ファシリテーションを進めました。

具体的に地域での共創につながるアイディアがでてわくわくしました。また、住民・市民ならではの経験の共有から重要な今後の課題も明らかになったことは、取り組みをさらに進め、深めていくためのとてもよい入口をいただいたと思っています。

「つながりと対話による共創」のよい機会をお手伝いできたことをとてもうれしく思っています。

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<えだブログ>
●昨日のエコ/ソーシャル・マーケティング勉強会第1回

2012年12月12日

昨日のエコ/ソーシャル・マーケティング勉強会第1回は、それぞれの広げたい/伝えたい大事なコトとこれまでのアプローチの棚卸し。そして、マーケの主要要素を説明し、セグメンテーションをそれぞれの事例でやってみました。いろいろな気づきがあったようでよかった!

エコ/ソーシャル・マーケは、そもそも消費者ニーズがゼロ(無関心)かマイナス(嫌悪)である場合が多く、顧客と受益者が異なることも多く、価値観やライフスタイルの訴求はそもそも難しく、多くの場合財政的に広告費も厳しく、流通チャネルも非常に限られているなど、通常のマーケに比べて多くの難しさがあります(という話もしました)。

それでも伝えたい・広げたい・変えたいことがあるとしたら? 基本的なスキルを身につけ、知恵を絞り、試行錯誤から学んで、実践の効果を高めていくしかありません。

勉強会と並行して、アドバイスを得ながら実際にやってみる少人数の実践ワークショップでサポートしたいと思っています。

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~

最後にご紹介したエコ/ソーシャル・マーケティングの勉強会は、途中からでも参加できます(終わった回の分は資料と音声で自習していただけます)。

とても大事な(これがなくては進まない)スキルだと思っていますので、ぜひ多くの方と一緒に進められたらと思っています。よろしければぜひご一緒に!

大事なコトを伝えたい!広げたい!「普及と行動変容につながるマーケティングの力をつける」勉強会(5回シリーズ)

 

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