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日本の気候非常事態宣言自治体マップできました!~IPCC「海洋・雪氷圏特別報告書」

2019年10月14日
日本の気候非常事態宣言自治体マップできました!~IPCC「海洋・雪氷圏特別報告書」

日本の気候非常事態宣言都市

https://www.es-inc.jp/ced/

多くの自治体が気候危機を認識して取り組みや住民への呼びかけを加速してほしい!と願い、「日本の気候非常事態宣言自治体」を紹介するページをつくってもらいました。ここに次々とプロットされていきますように!

台風19号が猛威を振るいました。各地の被害が最小でありますように心から祈っています。

温暖化の進行に伴って、強烈な台風や豪雨がこれからも増加すると考えられています。早く行動すればするほど、将来の被害を軽減することができます。

「日本の気候非常事態宣言自治体」
https://www.es-inc.jp/ced/

このページなどを使ったりして、ご自分の自治体にもぜひ働きかけを。1人が言っても聞いてくれないかもしれませんが、多くの住民が声を挙げるようになれば、必ず変わっていきます。直接働きかけてダメでも、あきらめずに地域での仲間を増やしていきましょう!

そして、近年の台風が広範囲に及ぶ被害をもたらし、国民の命や暮らし、経済をも脅かしていることを考えれば、自治体だけではなく、国としても気候非常事態宣言を出すべきではないでしょうか(イギリス、アイルランド、ポルトガル、カナダ、フランス、アルゼンチン、スペイン、オーストリアの8カ国はすでに国としての気候非常事態宣言を出しています)。

さて、私の仕事場のあるマンションは海辺に立っているのですが、昨年夏の台風時には浸水して停電してしまいました。今回は大丈夫かなと不安を抱えながら、、、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「海洋・雪氷圏特別報告書」をご紹介します。

多くの方がご存じのように、IPCCとは、国連環境計画(UNEP)及び世界気象機関(WMO)により1988年に設立された政府間機関で、地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な見地から包括的な評価を政策決定者等に提供することをミッションとしています。

今回ご紹介する特別報告書は、正式タイトルが「変化する気候下での海洋・雪氷圏に関するIPCC特別報告書」というもので、9月20日~24日に開催されたIPCC第51回総会で承認・受諾されたものです。

この報告書は、海洋・雪氷圏に関する過去・現在・将来の変化、並びに高山地域、極域、沿岸域、低平な島嶼及び外洋における影響(海面水位の上昇、極端現象及び急激な現象等)に関する新たな科学的文献を評価することを目的としており、報告書本編と、政策決定者向けの要約があります。それぞれの目次は以下のようになっています。

【政策決定者向け要約:SPM】
はじめに
セクションA: 観測された変化及び影響
セクションB: 予測される変化及びリスク
セクションC: 海洋及び雪氷圏の変化に対する対応の実施

【報告書本編】
第1章:報告書の構成と背景
第2章:高山地域
第3章:極域
第4章:海面水位上昇並びに低海抜の島嶼、沿岸域及びコミュニティへの影響
第5章:海洋、海洋生態系及び依存するコミュニティの変化
第6章:極端現象、急激な変化及びリスク管理

この報告書の正式名称とIPCCウェブサイトはこちらです。
Special Report on the Ocean and Cryosphere in a Changing Climate

こちらから、SPMと報告書本編(英語版)をダウンロードすることができます。
https://www.ipcc.ch/srocc/download-report/

環境省が仮訳として作成した「海洋・雪氷圏特別報告書 政策決定者向け要約(SPM)の概要」がこちらにあり、日本語で内容を読むことができます。この内容をご紹介します。
http://www.env.go.jp/press/files/jp/112419.pdf

読み始める前に1つ注意を。報告書には(確信度が非常に高い)(確信度が高い)(ほぼ確実)(可能性が高い)といった表現が各所に見られます。

この報告書は科学的な評価をすることを目的としているため、「確信度」と「可能性」について、その程度を添えてあるのです。

確信度は、「非常に高い」「高い」「中程度」「低い」「非常に低い」となっています。また、可能性は以下の通りです。
 「ほぼ確実」99~100%
 「可能性が非常に高い」90~100%
 「可能性が高い」66~100%
 「どちらも同程度」33~66%
 「可能性が低い」0~33%
 「可能性が非常に低い」0~10%
 「可能性が極めて低い」0~5%


~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~


変化する気候下での海洋・雪氷圏に関する IPCC 特別報告書


政策決定者向け要約(SPM)の概要(ヘッドラインステートメント)
(2019 年 9 月 24 日承認済み SPM IPCC-LI/Doc. 3 に基づく環境省仮訳(速報版))
(図表、引用元章番号等は省略している)

【セクション A. 観測された変化及び影響】
○観測された自然の(physicalな)変化

A1. 最近数十年にわたって、地球温暖化は雪氷圏の広範に及ぶ縮退をもたらし、それは氷床及び氷河の質量の消失(確信度が非常に高い)、積雪被覆の減少(確信度が高い)及び北極域の海氷の面積や厚さの減少(確信度が非常に高い)、並びに永久凍土における温度の上昇(確信度が非常に高い)を伴う。

A2. 世界全体の海洋は、ほぼ確実に 1970 年より弱まることなく昇温しており、気候システムにおける余剰熱の 90%を超える熱を取り込んできた(確信度が高い)。1993 年より、海洋の昇温速度は2倍を超えて加速している(可能性が高い)。海洋熱波は、1982 年から、頻度が 2 倍に増大した可能性が非常に高く、その強度は増大している(確信度が非常に高い)。海洋がより多くの CO2 を吸収することによって、海面(表面海水)の酸性化が進行している(ほぼ確実)。海面から水深 1000m まで酸素の損失が起きている(確信度が中程度)。

A3. 世界平均海面水位(GMSL)は、グリーンランド及び南極の氷床から氷が消失する速度の増大(確信度が非常に高い)、氷河の質量の消失及び海洋の熱膨張の継続により、ここ最近の数十年加速化して上昇している。
熱帯低気圧による風及び降雨の増大、並びに極端な波の増加は、相対的な海面水位の上昇と組み合わさって、極端な海面水位の現象及び沿岸域のハザードを悪化させる(確信度が高い)。

○生態系に対する観測された影響
A4. 雪氷圏及び関連する水文系の変化は、以前は氷に覆われていた土地の露出、積雪被覆の変化、並びに永久凍土の融解によって、高山域及び極域における陸域及び淡水の生物種並びに生態系に影響を与えてきた。これらの変化は、季節行動、生態学的、文化的及び経済的に重要な動植物種の個体数及び分布、生態学的撹乱、並びに生態系の機能性の変化に寄与してきた。(確信度が高い)

A5. 1950 年頃より多くの海洋生物種が、多数の種群にわたって、海洋の昇温、海氷の変化及び生息地に対する酸素の喪失などの生物地球化学的な変化に応答し、地理的な分布域の移動(変化)及び季節行動の変化を経ている(確信度が高い)。これは赤道から両極[(北極・南極)]にわたって種の構成、個体数及び生態系のバイオマス(生物量)生産の変化をもたらしている。種の間の相互作用の変化によって生態系の構造及び機能性に連鎖的な影響がもたらされている(確信度が中程度)。一部の海洋生態系では、種は漁業及び気候変動の両方の影響を受けている(確信度が中程度)。

A6. 沿岸域の生態系は、海洋熱波の強化、酸性化、酸素の喪失、塩水侵入及び海面水位の上昇を含む海洋の温暖化の影響を受けるとともに、人為的な活動によって海洋及び陸上にもたらす不利益な結果(作用)の影響を受ける(確信度が高い)。[これらの]影響は、生息地の面積及び生物多様性、並びに生態系の機能性及びサービスにおいてすでに観測されている(確信度が高い)。

○人々及び生態系サービスに対する観測された影響
A7. 20 世紀半ばより、北極圏及び高山地域における雪氷圏の縮退は、食料安全保障、水資源、水質、生計、健康と福祉、インフラ、交通、観光とレクリエーション、及び人間社会の文化に、主に負の影響を与えており、これは特に先住民の人々にあてはまる(確信度が高い)。コスト及び便益は、人々及び地域にわたって不平等に分布している。先住民の知識及び地域の知識を含むことは適応の努力において利益をもたらしてきた(確信度が高い)。

A8. 海洋における変化は、海洋生態系及び生態系サービスに影響を与えてきたが、その結果は地域毎に異なり、ガバナンスに課題を呈してきた(確信度が高い)。漁業(確信度が中程度)、地域の文化及び生計(確信度が中程度)、並びに観光及びレクリエーション(確信度が中程度)は、正負両方の影響を食料安全保障にもたらす。生態系サービスへの影響は、健康及び福祉(確信度が中程度)並びに漁業に依存する先住民の人々及び地域コミュニティに対して、負の影響をもたらす(確信度が高い)。

A9. 沿岸域のコミュニティは、熱帯低気圧、極端な海面水位の上昇及び洪水、海洋熱波、海氷の消失及び永久凍土の融解を含む、複数の気候に関連するハザードに曝露されている(確信度が高い)。多様な対応が、主に極端現象が起こった後に世界各地で実施されているが、一部の対応(例えば、大規模なインフラの場合など)は将来の海面水位の上昇を見込んで実施されている。

【セクション B. 予測される変化及びリスク】
○予測される自然の(physicalな)変化
B1. 世界レベルでの氷河の質量の消失、永久凍土の融解、並びに積雪被覆及び北極域の海氷面積の減少は、地表面気温の上昇によって短期的(2031-2050 年)に継続すると予測されるが(確信度が高い)、それは河川流出及び局所的なハザードに不可避の結果をもたらす(確信度が高い)。グリーンランド及び南極の氷床は、21 世紀にわたって、またそれ以降も、さらに加速して質量の消失が進むと予測される(確信度が高い)。これらの雪氷圏の変化の速度及び規模は、温室効果ガスの高排出シナリオにおいて、21 世紀後半にさらに増大すると予測される(確信度が高い)。今後数十年における温室効果ガスの排出量の大幅な削減によって、2050 年以降のさらなる変化が低減されると予測される(確信度が高い)。

B2. 21 世紀にわたって海洋は、水温の上昇(ほぼ確実)、海洋上層部における成層の強化(可能性が高い)、酸性化の進行(ほぼ確実)、酸素の減少(確信度が中程度)及び純一次生産の変化(確信度が低い)を伴って先例のない状態に移行すると予測される。海洋熱波(確信度が非常に高い)及び極端なエルニーニョ現象及びラニーニャ現象(確信度が中程度)は、さらに頻繁に起こるようになると予測される。大西洋子午面循環(AMOC)は弱まると予測される(可能性が非常に高い)。これらの変化の速度及び規模は、温室効果ガスの排出量が低いシナリオにおいてより小さくなる(可能性が非常に高い)。

B3. 海面水位の上昇は加速して続いている。歴史的に稀な(最近の過去において 100 年に一度)海面水位の極端現象が、全ての RCP シナリオで、特に熱帯において、2050 年までに頻繁に(多くの場所において 1 年に一度以上)起こると予測される(確信度が高い)。高水位になる頻度の増大により、曝露の度合いによって、多くの場所で深刻な影響を与えうる。(確信度が高い)。

海面水位の上昇は、全ての RCP シナリオにおいて、2100 年以降も継続すると予測される。高排出シナリオ(RCP8.5)では、南極氷床の寄与が AR5 より大きくなると予測されるため(確信度が中程度)、2100 年までに予測される世界全体の海面水位の上昇が、AR5 と比べて大きい。今後数世紀にわたって、RCP8.5 の下では、海面水位は年間数センチを超える速度で上昇し、その結果今後数世紀にわたって数メートル上昇すると予測される(確信度が中程度)が、RCP2.6 では海面水位の上昇が 2300 年に1m 程度に抑えられる(確信度が低い)。

極端な海面水位及び沿岸域のハザードは、熱帯低気圧の強度の増大、及び降水量の増加によって悪化する(確信度が高い)。波浪や潮汐において予測される変化がこれらのハザードを単純化または改善するかどうかは、局所的に異なる(確信度が中程度)。

○予測される生態系に対するリスク
B4. 将来起こる陸域の雪氷圏の変化は、生態系の構造及び機能性に変化をもたらす種の分布の大規模な移動(変化)、そしてその後に起こる世界全体で固有の生物多様性の喪失を伴って、高山地域及び極域における陸域及び淡水の生態系を改変し続ける(確信度が中程度)。森林火災(wildfire) は、今世紀の残りの期間において、一部の山岳地域を含むほとんどのツンドラ及び北方林の地域にわたって、大幅に増加すると予測される(確信度が中程度)。

B5.全ての排出シナリオにおいて、海洋動物の群衆の世界全体のバイオマス(生物量)の減少、その生産及び潜在的漁獲量の減少、並びに種の構成の変化が、21 世紀にわたって海面から深海の海底にかけて海洋生態系において起こると予測される(確信度が中程度)。減少の速度及び規模は、熱帯域において最大(確信度が高い)となる一方で、影響は極域において依然として多様であり(確信度が中程度)、[影響は]高排出シナリオにおいては増大すると予測される。海洋酸性化(確信度が中程度)、酸素の喪失(確信度が中程度)及び海氷面積の減少(確信度が中程度)並びに気候以外の人間の活動(確信度が中程度)は、温暖化によって引き起こされたこれらの生態系への影響を悪化させる潜在的可能性を有する。

B6. 沿岸生態系の生物多様性、[生態系の]構造及び機能に対する深刻な影響のリスクは、21世紀以降、低排出シナリオよりも高排出シナリオにおいて上昇した気温において、更に上昇する気温のため、より高くなると予測される。予測される生態系の応答には、種の生息地及び生物多様性の喪失、並びに生態系機能の劣化が含まれる。生物及び生態系の調整及び適応する能力は、低排出シナリオにおいてより高くなる(確信度が高い)。海草及び海藻の藻場などの敏感な生態系においては、気候に関連する他のハザードとともに、地球温暖化が工業化以前の気温より 2℃を超えた場合に、高いリスクが予測されている(確信度が高い)。暖水性サンゴはすでに高いリスクに曝されており、地球温暖化が 1.5℃に抑えられたとしても非常に高いリスクに移行すると予測される(確信度が非常に高い)。

○予測される人々及び生態系サービスに対するリスク
B7. 陸域における将来の雪氷圏の変化は、水資源[の状況]と、水力発電(確信度が高い)及び高山地域とその下流域における灌漑農業(確信度が中程度)、並びに北極域の生計(確信度が中程度)等、その利用方法に影響を与えると予測される。洪水、雪崩、地滑り及び地面の不安定化における変化は、インフラ、文化、観光及びレクリエーションの資源にもたらされるリスクを増大させると予測される(確信度が中程度)。

B8. 気候変動による将来の魚類の分布の移動(変化)、並びにその個体数及び漁獲可能量の減少は、海洋資源に依存するコミュニティの収入、生計及び食料安全保障に影響を与えると予測される(確信度が中程度)。海洋生態系の長期的な喪失及び劣化によって、人間のアイデンティティ及び福祉にとって重要な、文化やレクリエーションにおける本質的な価値において、海洋が担う役割が損なわれる(確信度が中程度)。

B9.平均海面水位及び極端な海面水位は、海洋の昇温と酸性化を伴って低平地沿岸域の人間コミュニティにもたらされるリスクを増大させると予測される(確信度が高い)。急速な土地の隆起のない北極域の人間コミュニティ及び都市化した環礁島では、低排出シナリオ(RCP2.6)でさえも、適応の限界に達する(確信度が高い)ことを含め、リスクが「中程度」~「高い」になると予測される(確信度が中程度)。高排出シナリオ(RCP8.5)では、三角州地域及び資源が豊富な沿岸都市は、2050 年以降現在の適応では中程度から高いリスクを経験すると予測される(確信度が中程度)。変革的なガバナンスを含む野心的な適応によって、リスクが低減されることが期待される(確信度が高い)が、伴う便益はそれぞれの文脈に特有である。

【セクション C. 海洋及び雪氷圏の変化に対する対応の実施】
○課題
C1. 海洋及び雪氷圏における気候に関連する変化の影響によって、局所的な規模から世界的な規模において、適応による対応を策定し実施する現在のガバナンスの取り組みは、益々困難になり、場合によってはその限界まで追い込まれる。最も曝露の度合いが高くかつ脆弱性の高い人々は、対応する能力が最も低い人々であることが多い(確信度が高い)。

○対応の選択肢の強化
C2. 海洋及び雪氷圏に関連する生態系によって提供される、広範に及ぶサービス及び選択肢は、保護、再生、再生可能な資源利用の予防的な生態系ベースの管理、並びに汚染及びその他のストレス要因の削減によって支えられうる(確信度が高い)。統合的な水管理(確信度が中程度)及び生態系ベースの適応(確信度が高い)のアプローチは、気候リスクを局所的に低減し、複数の社会的便益を提供する。しかし、それらの対応について生態学的、資金的、制度的及びガバナンス上の制約が存在し(確信度が高い)、多くの文脈において、生態系ベースの適応は最も低い昇温の程度においてのみ有効である(確信度が高い)。

C3. 沿岸域のコミュニティは、利用可能な選択肢のコスト、便益及びトレードオフの均衡を維持しつつ、時間の経過に応じて調整が可能な、それぞれの文脈に固有で統合的な海面水位の上昇への対応を策定するにあたって、困難な選択を迫られている(確信度が高い)。保護、順応、生態系ベースの適応、海岸線拡張と後退(retreat)を含む、どの種類の選択肢も、それが利用可能な場合にはいつでも、そのような統合的な対応において重要な役割を果たしうる(確信度が高い)。

○[措置を]可能にする条件
C4. 気候へのレジリエンス及び持続可能な開発を可能とすることは、調整された持続可能でさらに野心的な適応行動を組み合わせた、緊急で野心的な排出削減に大きく依拠する(確信度が非常に高い)。海洋及び雪氷圏における気候に関連した効果的な対応を実施するための主要な成功要因には、ガバナンスを行う当局の間の空間スケール及び計画期間に協力や調整の強化が含まれる。教育及び気候リテラシー、監視及び予想、全ての利用可能な知識源の利用、データ、情報及び知識の共有、資金、社会的な脆弱性及び衡平性への対応、並びに制度的な支援も重要である。そのような投資は、能力開発、社会学習、文脈に固有の適応への参加、並びにトレードオフの交渉への参加及び短期的なリスク及び長期的なレジリエンスと持続可能性の構築のコベネフィットの達成を可能にする(確信度が高い)。本報告書は、先行する IPCC 及び IPBES の報告書でも評価されたように、低い程度の地球温暖化(1.5℃)における海洋及び雪氷圏に関する科学の現状を反映する。

以上

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~


この報告書SPMから、私なりの大事なポイントを抜粋します。

○すでに以下の変化が観測されている
・雪氷圏の広範に及ぶ縮退(氷床及び氷河の質量の消失、積雪被覆の減少、北極域の海氷の面積や厚さの減少、永久凍土における温度の上昇)
・世界全体の海洋の温度上昇
・海洋は気候システムにおける余剰熱の90%を超える熱を取り込んできた
・海洋の昇温速度は、993 年より2倍を超えて加速
・海洋熱波は、1982 年から頻度が 2 倍に増大
・海洋がより多くの CO2 を吸収することでの海面の酸性化
・世界平均海面水位は加速化して上昇

○これらの変化は、すでに生態系やコミュニティの人々にさまざまな悪影響をもたらしている

○今後も温暖化に伴うさまざまな変化が継続・悪化すると予測され、場合によっては先例のない状態に移行するものもあると考えられる。

○その変化の速度と規模は、温室効果ガスの排出量が高いシナリオに比べ、低いシナリオでは小さくてすむものが多い。
(たとえば、海面水位の上昇は、高排出シナリオでは今後数世紀にわたって数メートル上昇すると予測されるが、低排出シナリオでは2300 年に1m 程度に抑えられる)


大事なポイントは最後のところです。残念ながら、今後も望ましくない方向への変化がつづくと予測されます。今回の台風19号もニュースでは「数十年に1度」と言っていますが、数十年を待つことなく、こうした強大な台風が頻繁に発生するようになってしまうでしょう。

しかし、その変化の速度と規模に影響を与えるのは、「私たちがどれほどの温室効果ガスを排出しつづけるか」です。一人ひとりが省エネをすればするほど、国のエネルギーが石炭火力から再エネへの移行を早めれば早めるほど、将来の悪影響を軽減することができるのです!

 

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