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メール講座 Next Stage:翻訳力アップ自己トレ(1)

第2回 Q&A

 

<質問> 訳文の練り上げに時間がかかってしまいます。短時間に効率よく練り上げる方法はあるのでしょうか。

<回答>
A:エダヒロが「初訳」と「練り直し」にかける時間の割合は、1:5か1:6ぐらいです。つまり、最初の訳文を作る時間の5〜6倍の時間をかけて、ゆっくりじっくりと練り上げています。練り直し・練り上げは、翻訳の完成度を左右する重要なプロセスですから、時間をかけずに進めるのは難しいのではないでしょうか。短時間で要領よくできるにこしたことはないでしょうが、誤訳やこなれない表現が残っているとしたら、完成度が落ちてしまいますよね。また、ある単語や文章を、ああでもない、こうでもない、と考えて選んで組み立てていくプロセスこそが翻訳の醍醐味でもありますので、ここを楽しまずに流れ作業のように終えてしまうのはもったいない気もします。

とはいえ、時間は有限ですので、限られた時間の中で質の高い文章に仕上げる力を普段から蓄えておくことが大切でしょう。例えば、1)日本語の本や新聞を読んで、あっと思った単語や表現をノートに書き留めていく、2)定期的に日記やエッセイを書いて日本語の表現力を磨いておく、3)ある英文を2〜3タイプの和文に訳し分ける練習をする、など自分の引き出しを増やす努力をしておきましょう。

練り直しの時に、訳文を縦書きでプリントアウトしたり、声を出して読み上げてみるのも、質を高める助けになります。いろいろな方法を試して、自分に合うやり方を探してみてください。



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