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メール講座 Next Stage:翻訳力アップ自己トレ(3)

第4回 Q&A

 

<質問>
漢字とひらがなの比率について質問です。漢字は文章中にどれくらいであれば読みやすいのでしょうか? 対象とする読者層によって違うと思いますが、どうやって判断すればよいのでしょうか。

<回答>

まず、子ども向けの読み物でしたら、対象となる子どもの年齢に合わせて漢字を使っていくことになりますので、一般の読み物よりは漢字の割合は低くなりますね。それ以外の大人を対象にした翻訳の場合、ビジネス翻訳でしたら、とくに依頼主からの要望がない限り、文中の漢字の比率を変える必要はないでしょう。

一般に表記に迷う場合は、共同通信社の『記者ハンドブック』を参考にする翻訳者も多いようです。「メール講座Next Stage1」でも、表記に関する参考資料をいくつかご紹介していますので、参考になさってください。

出版翻訳の場合は、想定している読者層にどのような印象を与えたいかによって、漢字の使い方を意識して変えることもあります。漢字の多い文章はかたい感じがしますし、ひらがなの多い文章はやわらかい感じを与えるからです。ですから、編集者と相談して決めていくことになると思います。

この講座では、課題の内容と自分が与えたい印象をもとに、どういう表現がよいか自分で考えてみましょう。漢字とひらがなの比率も含め、いろいろと試してみて、自分の腑に落ちる表現を探してみてください。



メール講座 Next Stage:翻訳力アップ自己トレ(3)
 

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