エダヒロ・ライブラリー執筆・連載

2009年12月18日

トレーニング方法も進化することが大切です

 

春と夏の翻訳道場が終わりました。

私は自分でも翻訳をしていますが、世界にたくさんある、まだ日本に伝わっていない大事な情報や書籍を正確にわかりやすく翻訳できる人をもっともっと増やしたいと思って、翻訳者を育てる講座やトレーニングも行っています。    

通常は、メールで週に1回ずつ課題を受け取って、自分で勉強を進めていく翻訳メール講座「Next Stage」でトレーニングを積んでもらっていますが、自分の時間のとれるときに、直接指導ができる翻訳道場を開催しています。一緒に翻訳を進めることで、どこに気をつけて、何を見ながら、何を判断の基準として訳語を選択し、全体のトーンを整えていけばよいかを体感してもらい、トレーニングに活かすことで力をつけてもらうものです。 今回は、5月に1回、7月に2回、そしてより少人数での集中的な翻訳道場その2を8月に2回開催しました。

道場をやってみて、気づいたことがあります。「翻訳の勉強方法やトレーニング方法は進化していくもの」ということに気づいていない人がいるということです。 もしかして、6カ月前と同じやり方でトレーニングをしていませんか? 勉強方法もトレーニング方法も、自分の力がついてくるに従い、新たな課題が明らかになるに従って、刻々と変わっていくものです。

「え、私、6カ月前や1年前と同じやり方で練習している......」と思ったとしたら、翻訳だけではなくて、翻訳のトレーニング方法も進化させることを考えることをお勧めします!

自分はどういう翻訳ができるようになりたいのか? そして今、自分はどこまでできて、どこが足りないのか? 次の一歩として、自分はどのような力を身につけることが必要なのか?――翻訳に限りませんが、成長していくためには「課題設定力」がとても大切。自分の課題を自分で見いだし、設定し、集中的にその力を伸ばすようなトレーニングを繰り返すことで、正確で読みやすい翻訳ができる力を少しずつでもつけていけます。

芸術の秋、食欲の秋、勉強の秋......ですね。自分の翻訳トレーニング方法をちょっと見直してみませんか?

翻訳力アップ自己トレ「メール講座Next Stage」では、「今の自分に必要なトレーニングは何か」について、自分で気づくためのヒントやアドバイスをいろいろ紹介しています。また、他の人や自分の訳文を「読者」の視点で読むトレーニングを重ねることで、自分の苦手なところだけでなく、得意なところに気づいて伸ばしていくお手伝いもしています。よろしければご一緒しませんか?

講座の詳細はこちらからご覧いただけます。

 

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