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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2021年10月25日

11月3日(水) ブルーカーボンネットワーク設立記念シンポジウムを開催します!(2021.10.25)

新しいあり方へ
温暖化
 

11月3日(水)ブルーカーボンネットワーク設立記念シンポジウムを開催します! 是非ご参加いただきたく、ご案内します。
https://mirai-sozo.work/topics/011160.html

ap bankの小林武史さんをはじめ、多くの方からの応援メッセージも。ご案内の後にいくつか掲載しますので、ぜひご覧下さい。

~~~~~~~~~~~ここからご案内~~~~~~~~~~~~~~~

海に囲まれた列島・日本。その日本各地の海から「磯焼け」「藻場の消失」「漁獲量の減少」といった報告が届きます。温暖化による水温上昇や海洋プラスチック汚染など、私たちの海は危機的な状況にあるのです。海洋の変化は、漁業者や海産物を扱う事業者、沿岸地域社会だけでなく、私たちの食にも影響を与えています。

「温暖化対策」と「海の豊かさを取り戻すこと」――この2つは私たちの直面する課題の中でも最重要課題の2つと言えるでしょう。

この2つの課題の両方に効く取り組みがあることをご存じでしたか?

それが「ブルーカーボン」なのです!

温暖化を引き起こす大気中のCO2を減らす方法は、大きく2つあります。

ひとつは省エネや再エネシフトによってこれから排出するCO2を減らす対策、もうひとつは、すでに出てしまったCO2を吸収・回収する方法です。

これから排出するCO2を減らし、実質ゼロにしていく「カーボンニュートラル」は非常に重要ですが、いったん大気中に出てしまったCO2の寿命は数十年~数百年といわれるため、大気中のCO2を除去することも重要です。

大気中のCO2を吸収する方法としてよく知られているのが植林ですね。森林や陸上の植生によって貯蔵される炭素を「グリーンカーボン」と呼びます。そして、海洋の生態系(マングローブや海藻・海草など)によって貯蔵される炭素が「ブルーカーボン」なのです。

海洋の藻場やマングローブを再生させることで、海の豊かさを取り戻しながら、海の生態系が吸収・固定するCO2を増やし、温暖化対策にもつながるこの「ブルーカーボン」の取り組みがいま世界中で広がっています。

海の藻場(海藻や海草が茂っている場所)は、CO2を吸収するだけでなく、水質を浄化し、海洋生物の産卵・保育場として海の生物多様性を支えています。漁業や観光業などの産業、私たちの食生活にとっても、非常に重要な役割を果たしているのです。

私の地元・熱海でも藻場が減少していることを知り、未来創造部では地元の皆さんと協力しながら、藻場の再生を中心とした「ブルーカーボン・プロジェクト」を昨年から進めています。ブルーカーボン・プロジェクトは、地元に小さな循環をつくるという意味で、「地域循環共生圏」の取り組みでもあります。

しかし、現在、こういった藻場の再生やブルーカーボンに関わるさまざまな取り組みは、各地で別個に行われていることが多く、私たちもすべて手探りで、藻場の調査や観察に関わる技術も、手作りしながらの試行錯誤を続けています。

各地の取り組みやさまざまな技術、制度をつなぐプラットフォームがあったら、もっと効果的にスピーディーに取り組みが進められるのではないか。自分たちだけでなく、日本各地の藻場の再生・ブルーカーボンの取り組みを加速したい! 広げたい! ――そのためのプラットフォームとして、「ブルーカーボンネットワーク」を立ち上げたいと考えています。

現在活動しているプレーヤー・地域とこれから取り組みを進めようというプレーヤー・地域がつながることで、より効果的・効率的な藻場再生・ブルーカーボンの取り組みのための技術や制度にもつながる場になればと考えています。

同時に、ネットワークを通じて得た情報や学びを発信することによって、ブルーカーボンへの理解や取り組みが進み、温暖化対策の一助になればと願っています。

ブルーカーボンはカーボンクレジットの対象としても考えれるようになってきており、企業なども参加できる脱炭素社会づくりの重要な取り組みになりうると思うのです。今回のシンポジウムでは、各地からの取り組み紹介のほかに、カーボンクレジットやブルーファイナンスについてもお話しいただきますので、地域やNGOだけでなく、企業の脱炭素戦略のお役にも立つことと思います。

現時点で、「ブルーカーボン」について知っている人々はあまり多くないかもしれません。
一方、海の現状や温暖化の被害に心を痛めたり、何とかしなくては、と思っている人は増えています。
お互いに学びあい、刺激しあい、支えあって、それぞれができる活動を進めていきませんか。

みなさまのご参加をお待ちしております。
また関心のありそうな方々にご案内いただけましたらうれしいです。


■開催日時:2021年11月3日(水)13~15時 (開場は12時45分頃を予定)
 
■開催方法:熱海会場(定員16名)からWeb会議システム(Zoom)を使いオンライン配信を行います

※熱海会場とは
株式会社未来創造部 2階セミナールーム
住所:静岡県熱海市渚町7-5 エムズ熱海ビル
地図:https://goo.gl/maps/8cFXdp78GdPpXeF79
ソーシャルディスタンスを考慮し、定員を16名とさせていただきます
 
■参加費 :無料
 
■主 催 :株式会社未来創造部
共 催 :一般社団法人バーチュデザイン、株式会社オーシャナ、有限会社イーズ
 
■プログラム(予定)
1.開会挨拶   (株式会社未来創造部代表 枝廣淳子)

2.応援メッセージご紹介

3.ブルーカーボンとは~その意義と内外の動向(枝廣淳子)

4.各地の取り組み事例紹介

奄美大島瀬戸内町の取り組み(株式会社オーシャナ代表・瀬戸内町地域活性化企業人 河本雄太氏)

熱海の取り組み(株式会社未来創造部副代表 光村智弘)

横浜の取り組み(一般社団法人里海イニシアティブ理事 富本龍徳氏) 

5.横浜ブルーカーボンからJBEへ
   (ジャパンブルーエコノミー技術研究組合理事 信時正人氏)

6.ブルーファイナンスについて  
   (一般社団法人バーチュデザイン代表理事 吉高まり氏)

7.ブルーカーボンネットワークの目的と活動について (枝廣淳子)

 
■参加のお申し込み方法:以下のURLからお手続きください

※「熱海会場参加」と「オンライン参加」でお申込みいただくサイトを分けております。ご注意ください。

※お申込みいただいた方に、前日までにZoomの視聴URLをご連絡させていただきます(11月2日17時以降にお申込みいただいた方には、3日10時以降にご案内をお送りします)。迷惑メール等にはいらないようご注意ください。

※もしよろしければお申込み時の「備考欄」に応援メッセージをいただけますとうれしいです!どうもよろしくお願いいたします!

【熱海会場での参加申し込み】(定員16名)
https://mirainotane.stores.jp/items/61712a82f1f39a6d2a29a751

【オンラインでの参加申し込み】
https://mirainotane.stores.jp/items/61712bf01bfe19486a61969e


※上記サイトからのお手続きが難しい場合は、以下のメールまたはお電話で弊社までご連絡ください。

※当日の模様は、後日動画でご覧いただけるよう準備させていただく予定です。準備でき次第、弊社よりご案内させていただきます。 

【お問い合わせ窓口】
株式会社未来創造部
 (営業時間:平日午前9時~午後5時)
メール:info*mirai-sozo.work
(*を@に変更してお送りください)


~~~~~~~~~~~~ご案内ここまで~~~~~~~~~~~~~~~


ブルーカーボンネットワークの立ち上げに向けて、各界の方々から応援メッセージもたくさんいただき、心強く思っています。いくつかご紹介します。

★小林武史さん(ap bank)
海とのサステナブルな繋がりは、僕たちが好奇心を持っていろんなことに取り組んでいくことが大切です。しかも食とCO2削減という2つの問題を結びつけた優れたプロジェクト。ぜひ応援していきたいと思います。

★桑江朝比呂さん(国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 沿岸環境研究グループ長 国土交通大臣認可法人 ジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE)理事長)
ブルーカーボン・ネットワーク設立まことにおめでとうございます.ネットゼロというゲームチェンジが起きた現在,ブルーカーボンをはじめとするCO2吸収源は社会に不可欠なものとなりました.ブルーカーボンによる吸収源を何倍にも増やしていくためには,ネットワーク化が必要です!

★宇田勝さん(熱海魚市場)
枝廣さんと出会うまではブルーカーボンと言う言葉さえ知りませんでした。我々、魚市場や魚屋でも知る事は出来ます、発信する事も出来ます、少しでも魚市場の関係者にブールカーボンの事を知ってもらう、魚屋の仲間にわかってもらう、そんな素晴らしい取り組みに少しでも関われている事に感謝しかありません。未来の海の為に! 本当にありがとうございます。

★鈴木達治郎さん(長崎大学)
とても魅力的で重要な取り組みと思います。ネットゼロ・エコノミーは待ったなしですし、海の環境保全・回復も急務の課題です。全面的に応援します!

★山本貴史さん(東京大学、東京大学TLO、東大EXT)
東京大学の副理事(SDGs・社会実装担当)としてもこの取り組みと何かコラボレーションできればと思います。この輪を広げましょう!頑張ってくださいね。応援しています。

★中竹竜二さん(株式会社チームボックス)
私自身、勉強不足もあり、正直恥ずかしながら、ブルーカーボンのことは最近知りました。 福岡県に生まれ、海のそばに住み、幼少のころから海の美しさや楽しさを味わっておきながら、「本来の海」を取り戻す活動については、全くと言っていいほど貢献できていません。このブルーカーボン・ネットワークはもしかしたら、専門的な知識やスキルのない私のような人間にも、何かしら貢献できる余地のある活動だと思っています。環境問題に関するさまざまな活動がありますが、まずはより多くの方に知ってもらうことが大切であり、そのためにも多様なネットワークや開かれたプラットフォームが必要でしょう。微力ではありますが、情報発信や交流のところでお手伝いできればうれしいです。

★新井和宏さん(株式会社eumo 代表取締役)
自分たちの存在は、かけがえのないものです。同様に豊かな海は、かけがえのないものです。どちらも、失うのは簡単です。育むのは大変時間のかかるものです。自然人である人間が持続可能になるためにも、ブルーカーボン・ネットワークの活動を応援しています。よろしくお願いします、失わないために!一緒に!

★新田八朗さん(富山県知事)
30年来の友人の枝廣淳子さんと、彼女が立ち上げたブルーカーボン・ネットワークを応援します。

★ドジ井坂(井坂啓美、一般社団法人ビーチクラブ全国ネットワーク)
日本は世界で6位の海岸線を有する島国ですが、陸人の教育しかなく、海人のノウハウは国も陸人も知りません。例えば海人はライフジャケットを必要としないノウハウを海の自然から学びます。そのノウハウが無い陸人はライフジャケットが安全確保の手段なのです。
ビーチクラブ全国ネットワークでは、海辺に住む海人の育成とともに、海人のノウハウを体験するプログラムを通じて、人工的レジャーではない本物の海の自然を陸人にも理解していただきたいと活動しています。ブルーカーボン活動を通じて、日本にも海人が生まれ育つことを期待しています。

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ブルーカーボンとは何か? 日本の各地で、そして世界ではどのような取り組みが進められているのか? などをお伝えできるウェブサイトも準備を進めています。

海の豊かさを取り戻したい! 排出されてしまったCO2を吸収・除去することで、少しでも温暖化の進行にストップをかけたい! という思いで、地元・熱海で藻場の再生プロジェクトを進めながら、ブルーカーボンネットワークの立ち上げを決めました。たくさんの応援メッセージをいただいて、改めて、大事な取り組みをしっかり進めなくちゃ!と思っています。ぜひ力を貸してください。

まずは、こちらのシンポジウムで、3つの地域の事例とともに、ネットワークの活動についてもお話しします。ご参加いただけたらうれしく、また関心のありそうな方々にご紹介いただけたらありがたいです。

11月3日(水)ブルーカーボンネットワーク設立記念シンポジウムの詳細・お申し込みはこちらまで。
https://mirai-sozo.work/topics/011160.html

 

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