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2018年07月11日

「再エネスーパー国2018」の受賞国は? (2018.07.11)

エネルギー危機
新しいあり方へ
 

「SolarSuperState協会」という、スイスに本拠地を置く非営利団体があります。

SolarSuperState=再エネスーパー国、という感じでしょうか。

ここは、世界のすべての国を対象に毎年、SolarSuperStateコンペを行い、SolarSuperState賞を授与しています。
https://www.solarsuperstate.org/

国内の電力消費量を上回る量の再生可能エネルギーを生産している国に「SolarSuperState部門」賞を授与。また、「風力及び太陽発電部門」では、それぞれの人口1人当たりの累積設置発電量が世界上位の国に授与されます。

このSolarSuperState賞2018が発表になりました。今年の再エネスーパー国はどこだったと思いますか?

受賞国は、「1985年から2016年の間、国内消費電力量の少なくとも300%を超える再生可能エネルギーを生産していた」国です! すごいですね~! どこでしょうか?

受賞国を紹介するプレスリリース(英語)はこちらにあります。

Paraguay and Uruguay win SolarSuperState Prizes 2018
https://www.solarsuperstate.org/source/Prize/2018/20180704_SSSP_2080702.pdf

プレスリリースを日本語にしてもらいましたので、お届けします。


~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

パラグアイとウルグアイ、SolarSuperState賞2018を受賞!
https://www.solarsuperstate.org/source/Prize/2018/20180704_SSSP_2080702.pdf


The SolarSuperState協会 は2018年2月7日、5カ国に対して計6つのSolarSuperState賞2018を授与した。授賞式は、ドイツのSolarzentrum Mecklenburg-Vorpommernで開催された。

賞は全部で3部門ある。国内の電力消費量を上回る量の再生可能エネルギーを生産している国は、「SolarSuperState部門」の賞を獲得できる。「風力及び太陽発電部門」では、人口1人当たりの累積設置発電量が世界の上位3カ国に授与される。

1985年から2016年の間、パラグアイは毎年、国内消費電力量の少なくとも300%を超える再生可能エネルギーを生産していた。このため、パラグアイが「SolarSuperState部門」のSolarSuperState賞2018を受賞。在独パラグアイ大使館のRoberto Maidana氏が賞を受け取った。

2014年以降、ウルグアイは毎年、100%を超える再生可能エネルギーを生産している。この素晴らしい成果は、過去18年間に国内の総電力消費量が34%増加したにも関わらず達成された。このため、ウルグアイは「SolarSuperState部門」で受賞。在独ウルグアイ総領事のMaria del Lujan Barcelo氏が賞を受け取った。

「風力発電部門」のSolarSuperState賞2018は、2度目のドイツと、3度目のスウェーデンが獲得した。この2カ国の1人当たりの風力発電量は2017年末時点で、それぞれ670ワット、660ワットとなっている。

ヴィルドポルツリート市長のArno Zengerle氏は、「バイエルンには、大規模な風力タービンと住宅地域の間には最低約2キロメートルの距離を置く、という規制があり、これがバイエルン州における風力発電の展開の障害になっている」と述べた。

「太陽光発電部門」のSolarSuperState賞2018は、今回初めての受賞となるリヒテンシュタインと、2度目となるドイツが受賞した。2017年末時点での人口1人当たりの太陽光発電量は、それぞれ620ワットと510ワットである。

リヒテンシュタインを代表して賞を受け取ったのは同国経済省のJurg Senn氏は、ファサード(facade)太陽光発電向けの投資補助金の改善を指摘した。その新しい枠組みは2018年6月から有効になる。

ドイツを代表して賞を受け取ったChristfried Lenz氏は、2021年までに化石燃料を用いる新車の生産禁止を求めている。

SolarSuperState協会はスイスの非営利団体で、国際理事会を有している。世界のすべての国を対象に毎年SolarSuperStateコンペを行い、SolarSuperStateランキングを発行し、毎年SolarSuperState賞を授与している。同協会は、分散型再生可能エネルギー設置の市場の急拡大から利益を得られる人々や組織の「グ
ローバルな声」となっている。

同協会は、すべての国に対して、5年以内にすべての電力を再生可能電力に切り替え、できるだけ早期にすべてのエネルギーを再生可能エネルギーにするよう、求めている。


~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~


再エネ先進国というと、ドイツやスウェーデンなどのイメージが浮かぶ人が多いのではないかと思いますが、パラグアイやウルグアイをはじめとする途上国の急伸ぶりにも目を見張るものがあります。

日本もやっと、「再エネを主力電源に」と掲げました。こういった国々と同じような伸びを見せてほしいなあ!

 

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