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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2018年06月26日

「スウェーデンでSDGsが進んでいる理由」~「スウェーデンから学ぶ!持続可能な国づくり・まちづくり・人づくり」セミナー~「食品ロス削減を考える」セミナー (2018.06.26)

新しいあり方へ
食と生活
 

先月のスウェーデン訪問時に、企業や自治体向けのサステナビリティ分野のコンサルティングを長年行ってきた友人に、「スウェーデンでSDGsが進んでいる理由」を聞きました。

彼がいうには、「その理由は3つあると思います」

1つは、スウェーデン政府が本気で取り組んでいること。187の行政機関と60弱の国営企業がSDGsの自分たちの取り組みの報告を政府に出すことになっています。

2つめに、企業や業界、都市の取り組み。スウェーデンが世界の持続可能性のリーダーであり続けたいという強い思いがあること。スウェーデンの企業のCEOは本気でSDGsを考え、取り組んでおり、これがスウェーデンのブランドになると考えています。

3つめに、著名な個人、研究者や政治家たちがSDGsについて自分の言葉で語っていること。ヨハン・ロックストロームなど、尊敬を集める科学者たちがそのように語っていて、国民は耳をかたむけています。

「日本のSDGsブームは、いよいよ日本にもESG投資がやってきた!ということが原動力になっていますが、スウェーデンではどうですか?」と私。

「スウェーデンではESG投資があるから進んでいるわけではありません。もっとも、世界で最初のグリーンボンドはスウェーデン銀行から出されているように、金融の動きもありますけどね」。

いろいろ話を聞いているうちに、わかったのは、スウェーデンでは2003年にSwedish Policy for Grobal Developmentという法律ができているということ。2003年ですから、「SDGs」と世界が言い出すずいぶん前のことです。

この法律では、「政府のすべての政策領域はSDGsに適合すること」が求められています。そして、整合性が取れているかをチェックするメカニズムがあり、それがずっと続けられている、とのことです。

日本ではどうでしょうか?

SDGsを推進しようと、日本政府がやっているのは主に
・総理大臣のトップとする推進部会を設置、アクションプランを発表
・SDGsアワードで先進事例を表彰
・SDGs未来都市の選定、SDGsモデル都市の選定(こちらには資金支援あり)

先進事例を表彰したりモデル事例を選定して、めざすべきお手本を示し、推進することも大事だと思いますが、スウェーデンのように、まずは政府自ら、「政府内のSDGs推進」をすることが必須ではないでしょうか。

政府が「SDGs!」と旗を振りながらも、各省庁の政策がSDGsに適合しているかのチェックが行われていないとしたら、SDGsに逆行するかもしれない政策が行われてしまう可能性があります。それで本当に「SDGs推進!」になるのでしょうか。

というような話も含め、また、温暖化への本気の取り組みも含め、スウェーデンの動きや成果、現在の課題、そこから日本や私たちは何が学べるのかを一緒に考えるセミナーを開催します。スウェーデン在住40年の高見幸子さんもゲストスピーカーとして参加してくださいます。実際の話を聞きましょう!

【7月26日開催:幸せ経済社会研究所オープンセミナー】
スウェーデンから学ぶ!持続可能な国づくり・まちづくり・人づくり

■日 時:2018年7月26日(木)10:00~12:00(開場9:45) 
■会 場:ワイム貸し会議室お茶の水 
    JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅 御茶ノ水橋口 徒歩2分  

■解説・ファシリテーター:枝廣淳子
■ゲスト:高見幸子氏

■プログラム(予定): 
1.はじめに(約10分)
2.エダヒロによる解説・報告(約60分) 
 ~スウェーデンから学ぶ 持続可能な国づくり・町づくり・人づくり~
3.ナチュラルステップジャパン 高見幸子さまとのトーク、 
 会場の皆さんとの対話&質疑応答(約50分)

■定員:約50名(先着順)

■参加費:3,000円 (税込)

■お申し込みについて:事前にチケットをご購入ください。
https://peatix.com/event/393916/view (Peatix 外部サイトに移動します)

■主催:幸せ経済社会研究所(有限会社イーズ内)
■共催:ジャパン・フォー・サステナビリティ

スウェーデンセミナーは午前中ですが、この日の午後、同じ会場で、イーズの兄弟会社であるチェンジ・エージェントが特別セミナー「食品ロス削減を考える」を開催します。主に食品企業向けですが、それ以外の方でも参加いただけます。こちらも関心の高い方が多いと思い、ご紹介します。この告知文を読むだけでも、食品ロスに関する現状や目標がわかります。

~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サステナブル・フード・ビジネス研究会特別セミナー「食品ロス削減を考える」

世界では食品ロス問題へ重大な関心を寄せ、削減に向けてセクター間をまたがる協力が広がっています。世界で発生する食品の損失と廃棄は年間で13億トン、生産された食糧の3分の1にも相当します。損失・廃棄食品による経済ロスは年間100兆円を超えます。

国連は、2015年に採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」の中で、2030年まで食品の損失と廃棄を半減する目標(12.3)を設定し、多くに国・自治体政府や食品に関わる事業者と市民たちが達成に向けて動き出しています。その狙いには以下のメリットが含まれます。

・13億トンのムダを半減できれば、切迫する食料安全保障問題の緩和につながり、また、8億人以上の栄養不良問題にも重要な条件付けとなります。

・食料コストが上昇基調にある時代、年間50兆円もの経済ロスがなくなれば、家計と財政を大いに潤させ、そこにさまざまなビジネス・チャンスが生じます。

・世界の食料生産は、人間の利用可能な土地の半分、水の7割を使用し、また土地利用を含めるとの気候変動の原因となる温室効果ガスの排出量全体の3割を占めています。もしサプライチェーンの末端で食品ロスを削減できれば、上流に向けて大きな相乗効果をもって環境負荷を減らすことができるでしょう。

現実に、食品ロス削減のアクションを連携して取り始めた地域や企業では、削減による莫大な経済メリットを家庭、政府、企業のそれぞれが受けています。費用対効果の高く、食料安全保障、栄養、環境、社会、倫理面での波及効果が大きいこの取り組みは利害関係者のウィン・ウィンの関係構築につながっています。

かたや日本では、食品ロス問題の認識やアクションはまだ十分ではありません。さりながら、日本でも食品ロス、つまりまだ食べられるのに廃棄される食品は、2013年に632万トンが発生し、うち半分は食品事業者、半分弱が家庭から発生しています。

食に携わる者として、せっかく作り、届けた食品が食べられないのはもったいないものです。また、持続可能な消費と生産のパターンを築く変化の担い手として、食品ロス問題の理解を深め、自社が関わるサプライチェーンにおいてどのような削減の機会やアプローチがあるか一緒に考えて見ませんか?

●自社サプライチェーンの食品ロス削減を考えるこのセミナーの第一部ではセミナー形式で「食品ロス削減とビジネス・チャンス」について、2人のスピーカーが講演し、その後会場の参加者を交えてディスカッションを行います。

一人目のスピーカーは、食品ジャーナリストの井出留美さんをお招きして、日本の食品ロスが発生する現場取材から得た知見や削減のヒントをお伺いします。元食品メーカー社員であり、青年海外年協力隊やフードバンクでの経験を経て、精力的に取材を続けている日本随一の食品ロス問題のエキスパートです。また、二人目はサステナブル・フード・ビジネス研究会主宰の小田理一郎から、海外事例において食品関連事業者の食品ロス削減から生まれるビジネス・チャンスについてご紹介します。

第二部では、「『FLWスタンダード』を活用した食品ロス削減アプローチ」と題したミニワークショップを開催します。食品ロスをどのように計測・報告するかの基準を定めるために、世界資源研究所(WRI)などのマルチステークホルダーアプローチによって開発された「FLWスタンダード」の概要を紹介し、食品ロス削減に向けての実務的なステップを考えます。

このセミナーは、食品原材料卸、食品メーカー、食品流通、食品小売、外食サービスなどの食品事業者におけるCSR・CSV、環境、経営などの担当者・企画者の方を主たる対象としています。また、食品ロスに関心のある行政職員やその他業務上の関わりのある方にも有用でしょう。

●このセミナーに参加することによって、
・食品ロス問題の世界と日本の現状について素早く理解する
・食品ロス削減アプローチについて他社の活動からヒントを得る
・実務上の計測・原因究明・目標設定・削減策実施の流れを体得することが期待できます。

サステナブル・フード・ビジネス研究会の会員にならずとも参加いただけるオープンなセミナーです。この機会に、ご一緒に食品ロス削減について考え、自組織としていかに関わることができるかご一緒に学びませんか?

また、参加者にはもれなく井出留美さんの著書と『FLWスタンダード』日本語版(PDF)が配布されます。お申込み・お問い合わせはチェンジ・エージェント社福谷、小田までメールでお問い合わせ下さい。seminar(@)change-agent.jp
※迷惑メール対策のため、お手数ですが(@)を@に変更してお送り下さい

日時
2018年7月26日(木)13:15~ 16:45

場所
東京都内会場(お茶の水駅徒歩2分)

プログラム
第一部 セミナー「食品ロス削減とビジネス・チャンス」(13:15~15:15)
1.はじめに
2.講演(1)井出留美氏「食品事業者の食品ロス削減 10のアプローチ」
3.講演(2)小田理一郎「世界の食品ロス潮流と事例紹介」
4.質疑応答と全体ディスカッション
(休憩)
5.第二部 ワークショップ「『FLWスタンダード』を活用した食品ロス削減アプローチ」(15:25~16:45)

講師
井出留美氏 食品ロス問題専門家/ジャーナリスト/消費生活アドバイザー奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学)(女子栄養大学大学院)修士(農学)(東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン(株)、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ・広報室長など歴任。3.11食料支援の折、食料廃棄に憤りを覚え、誕生日を冠した(株)office3.11設立。日本初のフードバンクの広報を委託され、PRアワードグランプリソーシャルコミュニケーション部門最優秀賞や食品産業もったいない大賞食料産業局長賞へと導いた。著書に『賞味期限のウソ 食品ロスはなぜ生まれるのか』(幻冬舎新、3刷)。食品ロス問題を全国的に注目されるレベルにまで引き上げたとして、第2回食生活ジャーナリスト大賞「食文化部門」受賞。

小田理一郎 経営コンサルタント/学習・対話ファシリテーター/研修講師オレゴン大学卒MBA。有限会社チェンジ・エージェント代表取締役。サステナビリティの科学者と実践家たちの国際ネットワーク「バラトン・グループ」役員。大陸横断で持続可能な食料システムを目指すコンソーシアム「サステナブル・フード・ラボ(SFL)」の中心人物たちと親交を重ね、世界資源研究所(WRI)の生態系サービスレビュー実務に携わる。また、JICAで国内外の専門家に研修を実施するほか、インドネシアなど途上国でのサステナビリティ・リーダー養成に携わる。著書に『「学習する組織」入門』(英治出版)、『企業のためのやさしくわかる生物多様性』(技術評論社)ほか多数。

参加費
10,800円(税込)

お申込み参加者のお名前、会社名、メールアドレスを添えて、下記アドレスまでメールでお申し込み下さい。
サステナブル・フード・ビジネス研究会事務局
有限会社チェンジ・エージェント内 担当:福谷・小田
seminar(@)change-agent.jp
※迷惑メール対策のため、お手数ですが(@)を@に変更してお送り下さい

 

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