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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2016年03月10日

シューマッハ・カレッジのプログラム「地域密着型、新タイプのエコノミストを求む」(2016.03.10)

新しいあり方へ
 

いつもいろいろな有用な情報をいただいているシューマッハ・カレッジからの案内を見て、「こういうプログラムがあるっていいなあ!」と思ったので、ご紹介します。実践和訳チームのメンバーが訳してくれました。ありがとうございました!

地域経済、新しい経済や働き方、投資、お金の循環などのテーマにご関心のある方にはよい情報源になると思います。カレッジにご興味のある方は直接カレッジにお問い合わせください。

~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

地域密着型、新タイプのエコノミストを求む

地域経済を公正で持続可能なものに転換するためには、地域に根ざした、住民主体の方法が必要です。こうした方法の背景にある根本的な考え方は万国共通ですが、それを地域に効果的に当てはめて実現していくのは、各地域の風土、住民、歴史、文化なのです。

2016年9月、「シューマッハ・カレッジ・フォー・ニュー・エコノミスト」は、9カ月にわたるプログラムの最初の2カ月間、第一期生をバークシェアーズ社に迎えます。米国と英国の各地で20を超える提携団体が参加しており、これまでにないプログラムになるでしょう。提携先は今なお増え続け、現在の一覧は以下のようになっています。

バークシェアーズ社
http://centerforneweconomics.org/content/berkshares-inc
ベリーセンター
http://centerforneweconomics.org/content/berry-center-st-catharine-college
ビジネス・アライアンス・フォー・ローカル・リビング・エコノミーズ(BALLE)
http://www.centerforneweconomics.org/content/BALLE
キャピタル・インスティテュート
(http://centerforneweconomics.org/content/capital-institute)
コミュニティ・ランド・トラスト・イン・ザ・サザン・バークシャーズ
http://centerforneweconomics.org/content/community-land-trust-southern-berkshires
カッティング・エッジ・キャピタル
http://centerforneweconomics.org/content/cutting-edge-capital
デモクラシーコラボラティブ
http://centerforneweconomics.org/content/democracy-collaborative
ダッドリー・ストリート・ネイバーフッド・イニシアティブ(DSNI)
http://centerforneweconomics.org/content/dudley-street-neighborhood-initiative
インディアン・ライン・ファーム
http://centerforneweconomics.org/content/indian-line-farm
ニュー・エコノミクス財団(NEF)
http://centerforneweconomics.org/content/new-economics-foundation
ペイシ-ンズ・ランチ
http://centerforneweconomics.org/content/paicines-ranch
フィラデルフィア・エリア・コーペラティブ・アライアンス(PACA)
http://centerforneweconomics.org/content/philadelphia-area-cooperative-alliance
プレシディオ大学院
http://centerforneweconomics.org/content/presidio-graduate-school
ルーラル・アドバンスメント・ファンデーション・インターナショナル(RAFI-USA)
http://centerforneweconomics.org/content/rural-advancement-foundation-international-usa
RSFソーシャルファイナンス
http://centerforneweconomics.org/content/rsf-social-finance
シューマッハ・カレッジ(英国)
http://centerforneweconomics.org/content/schumacher-college-uk
ソーシャル・エンタープライズ・グリーンハウス
http://centerforneweconomics.org/content/social-enterprise-greenhouse
セント・キャサリン・カレッジ
http://centerforneweconomics.org/content/berry-center-st-catharine-college
サステナブル・エコノミーズ・ロー・センター(SELC)
http://centerforneweconomics.org/content/sustainable-economies-law-center
トランジション・タウン・トットネス(TTT)
http://centerforneweconomics.org/content/transition-town-totnes


この取り組みはある共通認識から生まれたものです。どの地域経済でも求められるようになるのは、その地域に根ざしたエコノミスト(ビジョンを持った理論家でもあり、活動家でもあるような人)であり、達成できそうな青写真を描き、それを達成するための手はずを整えてくれる人です。シューマッハ・カレッジはこうした新しいエコノミストの養成を目的として生まれました。

プログラムを修了しても、すべての答えを手にすることはできないかもしれません。しかし、どこに目を向けるべきかを示してくれる情報源などさまざまな手段やネットワークを得ることができます。修了生は自分の地域社会を知り、また地域社会に知られる存在となり、学んできたことを共有し活用することに尽力するでしょう。

修了生に協力してくれるのは、次のような人たちでしょう。例えば、作り手の顔が見えないグローバル経済による単一製品よりも手作り品に価値を見いだす「メーカーコミュニティ」(訳注:専門技術を用いて手作りするために機械や作業場を共有し、技術指導から製品の生産・販売まで行う団体)、小規模な農地を耕作し、地域の食料システムのための生産を行う「ニュー・アグラリアン」(訳注:地域に密着した農業を推進し、自然との共存を目指す人々)、いまだに面と向かって話をして融資の判断をする地元の銀行員、商品を長距離輸送する際のカーボンコストに詳しい環境活動家、そして、活気ある地域経済を「一緒に盛り上げること」を愛するすべての人々などです。

修了生は地域社会の活動に取り組みながら、地域の資金調達や土地所有権の構造、地域支援型産業の仕組み、生活賃金を賄う地元主体の事業の維持・発展に必要な所有権の構造を調べて学んでいきます。

この研修プログラムには地域ぐるみの積極的な参加と支援が必要です。皆さんの地域から学生を推薦する方法の詳細については下記を参照してください。

申し込み方法

興味のある学生は正式な入学願書を請求してください。応募資格についてはシューマッハ・カレッジのホームページ(http://www.centerforneweconomics.org/college)をご覧ください。自分の地域から奨学金などの援助を受けている学生は優先されます。

財団、企業、地域グループの皆さんが、1人あるいは複数の地元の学生の後援を希望される場合、この目的のための奨学基金を設置し、手続きに従って選考されることをお勧めします。「シューマッハ・センター・フォー・ニュー・エコノミクス」から直接奨学金が支払われることはありません。

この手続きに関する質問や推薦する学生の事前承認については、カレッジ運営部長のサム・ウィルシー(samwillsea(@)centerforneweconomics.org)までお問い合わせください。※迷惑メール対策のため、お手数ですが(@)を@に変更してお送り下さい

(翻訳:三好、チェッカー:小沢)

 

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