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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2015年05月11日

自分たちの食料雑貨店を作って所有しよう!―食料難民だった米国ノースカロライナ州グリーンズボロの人々の試み(2015.05.11)

食と生活
 

5月13日(水) 18:30~21:00に、「人口減少と地方創生」読書会を開催します。

今回は、『田舎力~ヒト・夢・カネが集まる5つの法則』の著者・金丸弘美さんをゲスト講師にお迎えし、日本各地の元気な事例やそこからの学びをうかがいます。金丸さんのお話を聞くといつも元気になります。地方創生と言われるようになるずっと前から、全国800もの地域を回って、蓄積された知恵を分けていただけること、とっても楽しみです。ご興味のある方、ぜひいらしてください。
http://ishes.org/news/2015/inws_id001572.html

地域の取り組み、特に経済を自分たちの手に取り戻そうという取り組みは、日本だけではなく、世界各地でも広がっています。

幸せ経済社会研究所のサイトではそういった取り組みを見つけては紹介していますが、「買い物難民」「食の砂漠」だったある地域の取り組みをどうぞ!

~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~

自分たちの食料雑貨店を作って所有しよう!――長年、食料難民だった米国ノースカロライナ州グリーンズボロの人々の試み
http://ishes.org/cases/2015/cas_id001552.html

(YES! Magazineより)

*この記事は「新たな経済週間(みんなの役に立つ経済の構築をめぐる5日間の 話し合い)」の一環として発表されたものです。この日のテーマは「新しい経 済は近所にある」でした。

1990年代の終わり頃、長年にわたってフィリップス大通りの周りの人々が利用していた地元のスーパー「ウインディキシー」が閉店しました。ウインディキシーと他の大手食料雑貨店チェーンは商域を分割していたため、採算性があるにもかかわらず閉店する店舗もあったのです。ウインディキシーを失ったことにより、グリーンズボロの北東部は「食の砂漠」になりました。

15年以上にわたり、新たな食料雑貨店をこの地に誘致しようとたくさんの試みが行われました。店舗には採算性があるものの、それは大手企業の株主中心の経済的要求を満たすのに十分な利益はありません。手頃な価格の、良質の食料を手に入れるための「物乞い」のような状況にうんざりしたアフリカ系米国人と低収入の人々が大部分を占めるこの地域の住民は、自分たち自身の食料雑貨店を開くことに決めたのです。

協同組合(*)のビジネスについて学んだ後、住民はコミュニティ所有の食料雑貨店を開くことにしました。その店により、良質の食料ときちんとした賃金の高い仕事を手に入れたいという地域住民の必要は満たされます。そしてそれは現在、実現しつつあるのです。2015年にルネサンス・コミュニティ協同組合がオープンすれば、1時間10ドルの賃金からスタートする標準的な食料雑貨店になるでしょう。

ルネサンス・コミュニティ協同組合のような協同組合は、低収入のコミュニティで、手頃な価格の食料が入手しやすくなる役割を果たすことができるのでしょうか?

協同組合によって、喉から手が出るほど必要な賃金の高い仕事をコミュニティに提供することができるのでしょうか?

もっとも荒廃している地域に、コミュニティの富を作り出すことができるのでしょうか?

「協同組合というのは、白人がたくさんいる十分に豊かで教育が行き届いたコミュニティでしか機能しないのだから、彼らの協同組合にはそのようなことはできない」と信じている人々がいます。

でも、ルネサンス・コミュニティ協同組合は「協同組合をこうした問題を解決するために使うことができる」ことをみんなに示しています。実際、ルネサンスが試みているこの難題は、貧しい有色の人々のコミュニティにみられる豊かな「助け合いの経済発展」の歴史を利用しています。この歴史は、ジェシカ・ゴードン・ナムハード氏の近著『共有する勇気(Collective Courage)』の中で美しく掘り起こされています。

つまり、グリーンズボロ北東部の住民たちは、食料雑貨店が欲しかっただけだったのに、ずっと大きくて重要なことをしているのです。不適格だとはねつける人もいる中で、有色の人々のコミュニティが、自分自身の経済の未来を開発するために力と技量を持つことを実演しています。

この記事は、New Economic Coalitionの第2回「新たな経済週間」のために、YES! MagazineとNew Economic Coalitionが共同で執筆したものです。このプロジェクトは、人々、地域、地球に有効な経済を構築するために何をするかを探索するものです。

*協同組合とは、働き手が誰かに雇われるのではなく、自分たち自身で組合に出 資し、労働と経営を行う組織のことです。

この記事の原文(英語)を読む
http://www.yesmagazine.org/commonomics/greensboro-neighbors-build-grocery-store-and-they-ll-own-it

~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~

13日に金丸さんから教えていただく「日本のステキな取り組み」も、JFSを通じてぜひ世界にも発信したいと思っています!

 

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