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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2015年05月01日

レジリエンス向上の取り組み~農業の底力=「食料自給力」 にも注目!(2015.04.30)

新しいあり方へ
食と生活
 

バラトン・グループの運営委員会などに参加するため、昨日日本を出て、フランスに着きました。こちらのようすを写真とともにブログに書きました。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

パリからレンヌまでの車中、畑の広がる大地にすぐ近くからはるか遠くまで、数え切れないほどの風車がぐるぐる回っていました。遠くの地平線に巨神兵の陽炎のように立ち並ぶ様子は圧巻でした。

今翻訳中のレスター・ブラウンの最新刊によると、「電力の75%を原子力発電で賄っているフランスは、総発電容量2500メガワットに上る風力発電を開発中で、2013年にはそのうち8300メガワットがすでに稼働、2025年までに原子力発電の割合を50%まで減らすことを目指している」。日本もがんばれ~!

http://www.es-inc.jp/edablog/2015/eda_id005770.html

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~

レスターの最新刊は The Great Transitionという原題のエネルギーがテーマの本です。日本語訳もできるだけ早く読んでいただけるように、と作業を進めています。どうぞお楽しみに!

さて、「レジリエンス向上委員会」と名づけたレジリエンスのウェブサイトに、レジリエンス・ニュースなどをアップしています。
http://ishes.org/project/resilience/

レジリエンス向上の取り組み にも1本アップしたのでお届けします。
http://ishes.org/project/resilience/cases/

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~

2015年4月30日

農業の底力=「食料自給力」 にも注目!

「日本の食料自給率が約40%」という話は聞いたことがあるでしょう。食料自給率とは、「国内の食料消費が、国産でどの程度賄えているか」を示す指標です。

これに対して、日本の「食料自給力」とは、、国内の農地等をフル活用した場合、国内生産のみでどれだけの食料を生産することが可能か(食料の潜在生産能力)を試算した指標です。その構成要素は、農地・農業用水等の農業資源、農業者(担い手)、農業技術 と整理されています。

食料安全保障に関する国民的な議論を深めていくために、平成27年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」において、初めて指標化されました。

平成25年度の食料自給力指標を見ると、現実の食生活とは大きく異なるいも類中心型(パターンC・D)では、推定エネルギー必要量等に達するものの、より現実に近い米・小麦・大豆中心型(パターンA・B)では、これらを大幅に下回る結果となっています。

食料自給力指標は、日本の農林水産業が持つ「底力」を見るための指標です。計算上、作付転換に要する期間を考慮しない等の大胆な前提を置いているため、「いざという時にどれだけの食料を生産できるか」という能力を見る指標ではないと断りがありますが、「食料自給力は近年低下傾向にあり、将来の食料供給能力の低下が危惧される状況にある」とされています。

将来の食糧供給能力を支える底力にも注目し、高める取り組みを進めていくことは、日本のレジリエンスを高めることにつながります。

(出典:http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011_2.html

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~

おとといのレジリエンス・シンポジウムも100人近くの方々においでいただき、世の中の関心が高まっていることを感じました。

教育、地域、国土強靱化、温暖化とさまざまな分野から参加して下さったパネリストの先生方が、「こんなに異なる分野の方々とパネルに登壇するのは初めてです」とおっしゃっていましたが、日本で初めての分野横断的なレジリエンス・シンポジウムが無事終了し、興味深いトークとディスカションが行われました。この内容も抜粋して、お届けしたいと思っています。こちらもどうぞお楽しみに!

 

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