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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2014年08月11日

「定常経済を考える」ウェブオープン~「定常経済」懸賞論文を募集します!

新しいあり方へ
 

今年度のブループラネット賞を、ハーマン・デイリー氏が受賞しました!
http://www.af-info.or.jp/blog/b-info/2623.html

この春、ハーマン・デイリー氏の「定常経済」の考え方を幸せ研の連続勉強会でみんなで勉強し、4月にはデイリーさんのお宅にお邪魔してインタビューさせていただいた私にとっても、とってもうれしいことです。

とてもよい機会なので、ぜひ日本で「定常経済」についての考え方を多くの方々に知ってほしい、考えてほしいと思い、ブループラネット賞を主宰する旭硝子財団のご協力を得て、「定常経済を考える」というウェブコーナーを立ち上げました。ぜひ見ていただけたらうれしいです。

「定常経済を考える」

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~

「定常経済」あるいは「定常型経済」という言葉を聞いたことはありますか? 

定常経済とは「経済成長を目標としない経済」、つまり「活発な経済活動が繰り広げられているものの、その規模自体は拡大していかない経済」のことです。「ゼロ成長経済」という言葉で表現されることもあります。

「ゼロ成長」といっても、経済活動を止めてしまうわけではありません。自転車も同じスピードで走り続けていれば倒れません。定常経済では、加速し続ける(=規模を拡大し続ける)ことなく、等速で(=同じ規模で)経済活動を持続します。

これまでは、「GDPは毎年増えるもの」であり、GDPの増大で測られる経済成長は、ほぼどの国にとっても、必達の政治的・経済的な目標でした(今もそう考えている人が大多数かもしれません)。

ではなぜ今、「定常経済」が必要なのでしょうか? そもそも「定常経済」とはどのようなものなのでしょうか? 経済規模を拡大せずに、問題は起こらないのでしょうか?

2014年のブループラネット賞受賞者の元世界銀行チーフエコノミストのハーマン・デイリー氏は、50年ほど前から「定常経済」を考え、主唱し続けてきました

このサイトでは、旭硝子財団の協力を得て、ハーマン・デイリー氏の考え方をもとに、定常経済についての基本的な考え方を説明するとともに、内外の「定常経済」的な取り組みや考え方を紹介していきます。

また、経済学者や一般の方々の、定常経済についての思索や研究、議論を広げ、深めていくために、「定常経済」に関する懸賞論文や世論調査を行っていき、そのお知らせや報告もお伝えします。

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~

「定常経済を考える」

目次

●なぜ「定常経済」が必要なのか

 「カウボーイ型経済」と「宇宙飛行士型経済」

 「経済」は「地球」のサブシステムである

 いっぱいの世界(full world)の中での経済のあり方

 人口減少社会・日本と「定常経済」


●「定常経済」とは何か

定常経済」の定義

従来の経済学における「定常経済」

現在の経済成長は "不経済成長" である

経済成長と「うまく行かない成長経済」は異なる

技術だけでは解決できない

「定常経済」での雇用は?

ハーマン・デイリーの「定常経済へシフトするために必要な10の政策」


●「定常経済」につながる取り組み事例

●参考図書・情報


そして、ハーマン・デイリー氏ブループラネット賞受賞を記念して、「定常経済」懸賞論文を募集します!

ぜひ多くの研究者、学生・院生、関心ある方々の応募をお待ちしています。お知り合いやご関心のありそうな方々・ネットワークにぜひお知らせ下さい。よろしくお願いします。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ハーマン・デイリー氏ブループラネット賞受賞記念  「定常経済」懸賞論文を募集します!
http://ishes.org/project/sse/news/2014/nws_id001343.html

「有限の世界で、経済成長を永遠に続けることはできない」ことは1970年代から指摘されていますが、一方で、「現在の経済を持続するには、経済成長が不可欠だ」とも言われています。どのようにして、人間の経済と地球の限界の折り合いをつけ、幸せで持続可能な社会を構築することができるのでしょうか?

これは経済学にとっても重要な現代的課題であるにもかかわらず、この分野の研究はあまり進んでいないのが現状です。このような中、「定常経済」の主唱者で、世界銀行の元シニアエコノミスト、エコロジー経済学者のハーマン・デイリー氏が、2014年のブループラネット賞を受賞したことは大きな前進だと考えています。

ハーマン・デイリーの提唱する「定常経済」とは、経済の規模を拡大しつづけていくのではない経済です。これは、成長を基盤とした従来型の成長モデルとは異なる考え方であり、成長の限界と両立する経済モデルです(定常経済については当研究所ウエブサイトの定常経済のコーナーをご参照下さい http://ishes.org/project/sse/)。

私たち幸せ経済社会研究所は、「定常経済に関する研究を後押ししたい」という願いから、ブループラネット賞を主宰する旭硝子財団の協力を得て、定常経済をテーマとした懸賞論文を募集します。皆さま、是非ご応募ください。


<募集要項>

テーマ 「定常経済」をテーマとした論文を募集します。

応募資格 大学院生、研究者など、定常経済にかかわる活動や研究をしている方を対象とします(単著・共著ともに可)。

懸賞金額 優秀賞 30万円(1点)

審査委員 

ハーマン・デイリー(メリーランド大学公共政策学部名誉教授)
広井 良典(千葉大学法政経学部教授)
倉阪 秀史(千葉大学法政経学部教授)
安田 哲朗(旭硝子財団 事務局長)
枝廣 淳子(幸せ経済社会研究所所長)
    (敬称略)

締め切り 2015年1月5日23:59

結果発表 2015年3月10日(予定)

当研究所ホームページで発表すると共に、受賞者には個別に連絡します。また受賞論文ならびに次点論文は当研究所ウエブサイト(定常経済のコーナー)に掲載いたします。

応募規定

・日本語で書かれた論文(未発表論文、公刊済み論文ともに可)、ただし要旨の
み英語で執筆のこと
・ 図・表・参考文献を含めて20,000 字以内
・ Word形式 A4用紙 40字×35行(フォントサイズ:11ポイント)
・論文と記入済みの応募用紙(下記よりダウンロード下さい)を、締め切り時間 までに下記メールアドレスに送信して下さい。なお、メールのタイトルは「定 常経済懸賞論文」として下さい
・応募者には1月6日(火)に受領確認のメールをお送りします。受領の連絡が ない場合はご連絡ください。
・なお、公刊済みの論文でご応募いただく場合は、著作権等の問題がないか必ず ご自身でご確認下さい。


問い合わせ先
幸せ経済社会研究所
〒156-0055 東京都世田谷区船橋1-11-12産興ビル3F有限会社イーズ内?
Tel:03-5426-1128 Fax:03-6413-3762?(営業時間:平日午前9時~午後5時)
http://ishes.org/project/sse/
email:inquiry(a)ishes.org ((a)をアットマークに変えてください)
(担当:新津 尚子)

~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~


デイリーさんもコーナー立ち上げや懸賞論文募集を喜んで下さって、懸賞論文の審査員も快諾して下さいました。千葉大の広井先生、倉阪先生もご快諾下さって、とても心強く、楽しみにしています。

なお、デイリーさんが来日される予定です。

ブループラネット賞のサイトにこのようにあります。どうぞお楽しみに!

11月13日(木)に受賞者による記念講演会が国際連合大学(渋谷区)で開催されます。
詳細は後日ホームページでお知らせいたします。
http://www.af-info.or.jp/blog/b-info/2623.html


「定常経済を考える」コーナーへのご感想やコメントもお待ちしています!
http://ishes.org/project/sse/


※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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