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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2013年03月15日

オーストラリアより~サティシュ・クマールさんのツアーご案内 (2013.03.15)

新しいあり方へ
 
日曜日に名古屋ウィメンズマラソンを無事走り終わって、いまオーストラリアのゴールドコーストにあるバイロンベイという町に来ています。今日の夕方から、4日間のプログラムで開催されるこちらの国際会議に参加します。 The International Society for Ecology and Culture (ISEC) 主催 The Economics of Happiness Conference 2013 http://www.theeconomicsofhappiness.org/conference-program 日本からの登壇者は私のほか、辻信一さん、懐かしい未来ネットワークの鎌田陽司さんです。こちらは夏の終わり。日差しがまぶしいです。 「幸せの経済学」国際会議ですが、似たようなタイトルで朝日新聞の働く女性応援プロジェクトがお届けする「キャリア×ライフスタイル」サイト、ジョブラボでコーナーを持たせてもらっていました。こちらにもアップしています。 http://www.es-inc.jp/library/writing/index.html 幸せ社会の経済学今、あなたは幸せですか?なぜ、幸せだと感じますか?このコラムでは、最近注目を集めたブータンに代表される「幸せ」や「幸福度」という言葉をキーワードに、ビジネスや社会の枠組みが大きく変わろうとしている現状を、同時通訳者・翻訳者で、環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが解説します。 [vol.6] 暮らしを「レジリアンス」の視点で見つめ直す 枝廣淳子  (2012.12.10) [vol.5] お金で得られない幸せとは 枝廣淳子 (2012.9.25) [vol.4] モノで幸せは得られない? 枝廣淳子 (2012.8.10) [vol.3] 「持たない」という選択の先にある幸せ 枝廣淳子 (2012.7.3) [vol.2] 3・11後の「幸せ観」の変化とは 枝廣淳子 (2012.6.5) [vol.1] 幸せをはかる指標はお金だけ? 枝廣淳子 (2012.4.24) 今回の発表では、日本で若い人々を中心に広がりつつある「3脱:暮らしの脱所有化、幸せの脱物質化、人生の脱貨幣化」(上記コラムでも解説)を紹介しながら、「経済成長を続けることは地球の限界を超えた今、不可能」だが「経済成長を止めることは、成長を前提とした経済・社会の不安定化を招いてしまう」という構造について説明する予定です。(ティム・ジャクソンが『成長なき繁栄』で明晰に示しているものです) そして、「技術力でデカップリングすればよい!」と考える向きもあるが、原単位の改善ははかれても絶対量としての環境負荷は、経済成長し続ける限り増えていくため、デカップリングだけでは問題解決にならない、という「成長のジレンマ」に直面しています。 このジレンマを克服するには、生産側と消費側の両方から既存の経済システムを変えていく必要があります。そしてすでに変えていく動きが出てきているという文脈で、会議最後の全体会に予定されている私の発表の前に出されているであろう、世界中からの多くの「すてきな取り組み」を位置づけられたら、と考えています。 環境問題に関わるようになって十数年、「対症療法ではなく、根本的な問題構造に対処しなくては問題は解決されない」と思うようになって、幸せと経済と社会の関係を考える幸せ経済社会研究所を2年まえに作りました。ここでの勉強会をベースに、単なる感情論、感覚論ではなく、理論的に上記の問題意識を説明し、解決の方向性を少しずつ探ることができるようになってきた気がしています。 ちなみに、この勉強会への参加者も増えており、以前にはいらっしゃらなかったような「今後の社会の大きな方向性を考えて、自社のビジネスに活かしていきたい」という企業の方や、自治体の方、「お金はどこへ向かうのか」を考える一環として注目しているという金融メディアの方なども参加され、毎回熱い議論を交わしています。 これまでの開催レポートはこちらにあります。 http://ishes.org/news/sem_rep.html 研究会への参加にご興味のある方はこちらをご覧下さい。 http://ishes.org/member/ 数年前に、こうした思想や動きを、サティシュ・クマール、アル・ゴア、ワンガリ・マータイ、スティング、ハーマン・デイリーなど、世界をリードする人物たちの投げかける20の視点として、40年以上にわたり世界中で読まれてきたリサージェンス誌からの選集を刊行しました。 『つながりを取りもどす時代へ―持続可能な社会をめざす環境思想 リサージェンス誌選集』 http://www.amazon.co.jp/dp/4272330624?tag=junkoedahiro-22 いま読んでもまったく古くないどころか、ますますその意味と価値が輝きだしているように思います。よかったらぜひ手元に1冊置いて、気が向いたらぱらぱらめくって気になるところを読んでみて下さい。 このリサージェンスの編集長でもある、私の尊敬するサテイシュ・クマールさんが来日されます。辻信一さんとのツアーをなさるとのこと、ご案内します。 ~~~~~~~~~~~ここからご案内~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【Be the change!ツアー2013】 サティシュ・クマールwith辻信一 上映会&オープン・ダイアローグ サティシュさんに聞きたい「今」を生きる智慧 2013年4月5日(金)18時半~21時@明治学院大学白金キャンパス http://kokucheese.com/event/index/71378/ ================================================= ★全国ツアーのスケジュールはこちら!★ http://www.sloth.gr.jp/movements/satish-tour2013/ 3S=土(Soil)、心(Soul)、社会(Society)の三位一体を唱える インド出身の環境思想家、サティシュ・クマールさんが、この春ふたたび来日!ナマケモノ教授の辻信一さんと、京都・福井・岡山・福岡・愛知・東京・神奈川をまわります。 ―本当の豊かさって、何だろう? ―世界を変えるために私にできることは? これからの私たちの新しい時代について、サティシュさんと一緒に考えていこう! ************************ 日時:2013年4月5日(金)18:30~21:00 場所:明治学院大学白金キャンパス3101教室(定員350名)     http://www.meijigakuin.ac.jp/access/ トークゲスト:サティシュ・クマール、辻信一 参加費:1000円(予約・学生)/ 1500円(当日) お申込:下記こくちーずより、必要事項を添えてお申込みください。      http://kokucheese.com/event/entry/71378/ 内容: 第一部:映画「サティシュ・クマールの今、ここにある未来with辻信一」上映 第二部:サティシュさんに聞きたい「今」を生きる智恵~オープン・ダイアローグ ★参加型企画★ オープン・ダイアローグでは、サティシュさんに聞きた質問を、みなさんから広く募集します。東洋と西洋のエコロジーを融合させ、分かりやすく、愛情たっぷりに語るサティシュさんのメッセージは、 大転換の時代を生きる私たちへの大きなヒント となるはず!ふるってご応募ください。 →質問フォームはこちら http://ws.formzu.net/fgen/S65844667/ <質問例> ・今の仕事をやめたいけど、将来も心配。アドバイスお願いします。 ・シューマッハカレッジでは、どんなことを学ぶのですか? ・何か始めたいけれど、何からはじめれば? ・学生にできることは? ・サティシュさんは、休日をどんなふうに過ごしてますか? ...etc ゲスト: ▽サティシュ・クマール インド生まれの思想家。E.F.シューマッハとガンジーの思想を引き継ぎ、イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハ・カレッジを創設。エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス」の編集長を務めながら、世界中で講演を行う。日本語での著書は『君あり故に我あり』など多数。 http://www.slowmovement.jp/satish.html ▽辻信一(通訳&ナビゲーター) 文化人類学者、環境活動家。明治学院大学国際学部教授。スローや「GNH」をテーマに数々のNPOや社会的企業に参加。近著に『ナマケモノ教授のぶらぶら人類学』(素敬パブリッシング)や『降りる思想~江戸・ブータンに学ぶ』(共著、大月書店)など。 http://www.sloth.gr.jp/tsuji/ ▽風義(音楽) 半農半シンガーソングライター。 1996年頃からギターでの弾き語りをはじめる。ライブハウスやイベント、異種コラボなどの活動にくわえ、演劇や映像作品への書き下ろし・楽曲提供もしている。 http://kazeyoshi.p1.bindsite.jp/ ■映画「サティシュ・クマールの今、ここにある未来」 ナマケモノ倶楽部の映像プロジェクト第1弾。歩くこと、眠ること、食べること、仕事と遊び、幸せと悲しみ・・・。現代エコロジーの巨匠、サティシュ・クマールがこれらの問いにシンプルな言葉で答えていくドキュメンタリー作品。 (2010年/70分/出演:サティシュ・クマール、辻信一、益戸育江、加藤登紀子) http://youtu.be/ueOh7ioXrX8 (予告編) 共催:ナマケモノ倶楽部    サティシュ・クマール2013来日東京実行委員会    明治学院大学国際学部付属研究所 お問合せ:ナマケモノ倶楽部 www.sloth.gr.jp ~~~~~~~~~~~~ご案内ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~~ 会議のプログラムを眺めていると、いろいろな話が聞けそうで、楽しみです。今回、自分の中に明確な問題意識(知りたいこと)があるので、その観点からせいいっぱい勉強してこようと思います。またレポートできたらと思います~。
 

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