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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2012年08月01日

エネルギー政策を考えるための情報やデータ〜8月5日の登壇者が確定しました!〜「意見」と「人格」は分けて議論できるように (2012.07.31)

エネルギー危機
新しいあり方へ
 

基本問題委員会では、これまで事務局・委員から膨大な資料が出されていますが、現在進行中の国民的議論に資するため、テーマ別、委員別などに整理して出してくれています。膨大な資料から見たいものを(少しは)見つけやすくなったと思うので、ぜひご活用下さい。
http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/

また、イーズの特別コーナー「日本のエネルギーの今と未来を考える〜国民的議論のためのデータ」にも、ゾクゾクとデータや資料をアップしているところです。

アップしながら整理しているので、今後変更もありますが、現時点では以下のようなカテゴリーで、資料やデータをアップ中です。

 エネルギーはどのくらい必要か(需要)
 他国の状況
 再生可能エネルギー
 化石燃料(石油、石炭、天然ガス)
 原子力
 基本問題委員会で発表した資料
 温暖化対策
 省エネの可能性
 蓄電・スマートグリッドなど
 電力の制度や電力価格(自由化など)
 3つの選択肢について

最近アップのイチオシ!は、こちらです。

[YouTube] 7月に導入!再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、担当者に聞く
http://ishes.org/es/energy/2012/eng_id000538.html

7月に導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度について、制度担当者の経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー対策課長村上敬亮さんにお話を伺いました(7分00秒)。とてもわかりやすく、制度やその意義、導入が決まってからの国内の動向、今後の見通しなど、説明して下さっています。

こういうデータや情報をもとに、それぞれが自分で考え、意見を述べ、人の意見を聞いて、また考えを深めていく、という国民的議論があちこちで進むことを願っています。

先日、会場の大多数の方が20〜25シナリオの賛同者だったというシンポジウムの話を書きましたが、ここに参加して下さっていた方(ゼロシナリオに挙手された方だそうです)がフェイスブックにこのような書き込みをしてくれました(ご快諾を得て、共有させていただきます)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

シンポジウムが終わって、隣に座っていた人が話しかけてきました。“私は、20~25%シナリオに賛成しましたが、絶対20〜25%良いと考えている訳ではないんですよ。0%を推す考え方を聞かせてください”。大手メーカーN社の方でした。

私は、ひとつは、次世代に安全な社会を残したいから、ふたつ目は、3種類のシナリオが実現可能なシナリオであれば(基本問題委員会が作成したのを、経産省・エネルギー庁が、アサインしたシナリオだから検証済み。のはず。)0%は短期(10年や20年?)の経済・コスト負担で済むなら、それが完了した後は、安心・安全な社会になる、という話をしました。その方は、うなづいてお礼を言われました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こういう対話があちこちで広がればいいなあ!と心から願っています。

「私は今はこう考えていますが、それに凝り固まっているわけではありません。あなたは違う考えをお持ちのようですが、それを推す考え方を聞かせて下さい」

「なるほど、そのようにお考えなのですね。私はこう考えているのですよ」

「お考えをうかがえて、自分の考えも深まったように思います。ありがとうございました」


そんな対話や考えの深化が増えることを願って、8月5日のシンポジウムの準備をしています。登壇者が確定しました!

先日山口県知事選に出られた飯田哲也さん、原発の技術者として警鐘を鳴らしてこられた後藤政志さんなども登壇してくださることになりました! なかなか一堂に会することのない豪華メンバーに地方の声や大学生の声にも耳を傾けて下さい。ぜひおいで下さい〜!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

第3回みんなのエネルギー・環境会議
 「エネルギー選択肢と原発をめぐる諸問題を考える」開催のお知らせ

 
 現在、8月中に策定されるエネルギー基本計画に向けて、エネルギーの選択肢をめぐる国民的議論が展開されています。
・選択肢の意味するところは何なのか?
・原発をめぐる事故リスクや核廃棄物、再稼働等について、どのように考えればよいのか? 
・この国民的議論をよりよい日本の社会や政策につなげていくには何が必要なのか?
 
 こういったことを掘り下げてじっくりと、かつさまざまな視点や立場から議論し、考えていくことを目的として、『第3回みんなのエネルギー・環境会議』を開催いたします。ぜひご参加下さい。


■ 開催概要

日時:2012年8月5日(日) 13:15〜17:30 (開場12:30)
会場:日本科学未来館 7階 みらいCANホール    
    新交通ゆりかもめ 船の科学館駅あるいはテレコムセンター駅徒歩約5分
    りんかい線 東京テレポート駅徒歩約15分
定員:300名
主催:みんなのエネルギー・環境会議
共催:基本問題委員会自主的分科会
資料代:500円

プログラム・登壇者(五十音順 敬称略):
12:30 開場
13:15 開会、挨拶、趣旨説明、これまでの流れ等
13:25 セッション1 エネルギーの選択肢を考える
       ・・・政府の選択肢案への適切な批判、選択肢が意味するところ、
         選択肢の解説に載っていない要素の重要性を考えます
         登壇者:植田和弘(京都大学大学院経済学研究科教授)※モデレータ
              枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長)
              大島堅一(立命館大学国際関係学部教授)
              柏木孝夫(東京工業大学特命教授)
              清水康弘(内閣官房内閣審議官)
              高橋洋(富士通総研主任研究員)
              平田仁子(気候ネットワーク理事)
14:45 休憩
14:55 セッション2 原発をめぐる諸問題〜事故リスク、核廃棄物、再稼働
       ・・・専門家の方々とともに、市民の目線で疑問点や問題点を整理、検証します
         登壇者:飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
              枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長)※モデレータ
              大島堅一(立命館大学国際関係学部教授)
              後藤政志
              澤田哲生(東京工業大学原子炉工学研究所)
              鈴木達治郎(内閣府原子力委員会委員長代理)
              吉岡斉(九州大学副学長) ほか
16:15 セッション3 国民的議論と政策への反映について
       ・・・地域や他国の事例も参考にしながら、国民的議論のあり方について考え、
         政府に対し、よりよい政策策定に向けての提案を行います
         登壇者:枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長)
               落合真弓(広島連塾Sus☆テラス副代表)
               川村昌資(東京都市大学環境情報学部3年)
               清水康弘(内閣官房内閣審議官)
               山下紀明(環境エネルギー政策研究所主任研究員)
               吉岡達也(ピースボート共同代表)※モデレータ
17:05 会場との質疑応答および総括
17:30 閉会


■一般参加者募集

こちらの申込みウェブサイト(http://bit.ly/NX3ud1)より必要事項を記入の上、送信をお願いいたします。誠に申し訳ございませんが先着順とさせていただき、定員となり次第応募は締め切らせていただきます。資料代は当日現金でのお支払いをお願いいたします。

※お申し込みウェブサイト  http://bit.ly/NX3ud1
※「みんなのエネルギー・環境会議」ウェブサイト   http://www.meec.jp/
※Twitterにてお申込み状況等を情報発信いたします  http://twitter.com/#!/meec_official

■ 報道取材をご希望の方

報道取材をご希望の方は、上記のウェブサイトからお申し込みいただくか、下記の項目を記載いただき、件名を【第3回MEEC報道取材希望】として、meec@isep.or.jp にメールにてお申し込みください。
なお、(報道取材の方にも)一般参加の方同様、お一人につき資料代をご負担いただきます。何卒ご了承ください。
・お名前(ふりがな)
・所属
・媒体名
・人数
・写真撮影/ビデオ撮影の有無
※主催者による中継を行いますので、インターネット中継はご遠慮ください。
※会議開催中の写真撮影及び映像収録につきましては、会議運営進行の都合上、撮影可能タイム、撮影場所等を指定させていただく場合があります。ご了承ください。

● 「みんなのエネルギー・環境会議」について ●
これまでは「電気代を払っていれば何の心配もなく好きなだけ電気を使っていい」と、“コンセントのあちら側”のことは気にしていなかった多くの人が、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、自分たちの使う電力の量やその作り方に対する意識と関心を持つようになってきました。「自分たちのエネルギーについて知りたい」「考えたい」「話したい」「変えていきたい」という思いが高まってきています。

私たちはこれから作られる日本のエネルギー政策が、我が国・日本の社会と将来を大きく左右するものになると認識しており、エネルギー政策を作るプロセスそのものを国民に開かれた場にしていきたいと思っています。

「みんなのエネルギー・環境会議」は、原発推進/反原発・脱原発、自然エネルギーの今後等について、「こうあるべき」という特定のスタンスを打ち出すためのものではありません。それぞれの観点についての賛成・反対を含め、さまざまな立場や考え方の人々がオープンに日本の産業や暮らしを支えるエネルギーの今後について、考え、語り、議論し、対話する場を作っていくことをめざします。

そんな想いから「みんなのエネルギー・環境会議」が立ち上げられ、第1回の会議が7月31日に長野県茅野市で開催されました。また9月10日には京都で、10月22日には札幌で地方版が開催されるなど、各地域の自発的な開催が進められています。

発起人(五十音順)
飯田哲也(環境エネルギー政策研究所)/枝廣淳子(幸せ経済社会研究所)/岡田武史(日本サッカー協会)/橘川武郎(一橋大学)/小林武史(APバンク)/澤昭裕(国際環境経済研究所)/澤田哲生(東京工業大学原子炉研究所)/茅野實(長野県環境保全協会)/吉岡達也(ピースボート)/吉岡斉(九州大学)

※「みんなのエネルギー・環境会議」ウェブサイト  http://www.meec.jp/

■ インターネット中継について

Ustreamによるインターネット中継を予定しております。
Ustream:http://www.ustream.tv/channel/meec-live

■ このプレスリリースに関するお問い合わせ

「みんなのエネルギー・環境会議」事務局(環境エネルギー政策研究所 内)
担当:山下、道満
E-mail:meec@isep.or.jp
URL:http://www.meec.jp/

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ご案内ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昨夜も基本問題委員会が開催されました。記念すべき第30回!でした(^^;

終わって、地下鉄を待っているとき、欠かさず傍聴されているという熱心な一般の方から(いつものように?)声を掛けられました。数ヶ月前に声を掛けられてから、帰り道が同じ方向なので、時々声を掛けられ、おしゃべりしながら帰っています。その方は産業界出身の方で、原発は絶対に必要、というお考えのようで、「豊田委員の話はよくわかるけど、エダヒロ先生の言うことはよくわからない」とよくおっしゃいます。(^^;

昨日の帰り道は、先週のシンポジウムにもいらしていたとのこと、そのときのメモを見ながらいろいろと話をされ、最後に「やっとエダヒロ先生の言いたいことが少しわかりました」とのこと。「初めてですね!」と私もにっこり。

この方と、意見は違うけど感情的にならずに話ができるのは、この方が「意見は認められないけど、人間としては認める」スタンスをお持ちだからでしょう。

意見が違うと、人としても認められない(まるで悪魔か抹殺すべき憎き敵であるかのように扱う)というスタンスの人も少なからずいます。最近ちょっと心配しているのは、原発ゼロ派の人にそういう人が多いように見受けられること。

「あなたの意見は否定するけど、あなた自体を否定するわけではない」スタンスで話ができるように、その人の「意見」と「人格」は分けて対処できるように(自分だってそう対処してもらいたい!と思いますよね?)と願っています。

 

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