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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2012年04月21日

温暖化についても議論し続けるために〜『地球温暖化の目撃者』と「気候変動影響統計ポータルサイト」(2012.04.21)

温暖化
 

3.11後、特に日本では「エネルギー問題」が切迫し、「温暖化どころじゃない」という風潮もあちこちで見られます。

でも、温暖化が止まったわけではありません。目の前のエネルギー問題に取り組みつつも、温暖化問題からも目を離してはいけない、と思います。

そのために、2つご案内です。1つは「写真とストーリー」、もう1つは「データ」で語る温暖化の影響です。これらの助けを借りながら、視野狭窄や思考停止に陥ることなく、大事な温暖化の問題も議論し続けていきましょう。

1つは、WWFジャパン自然保護室 気候変動・エネルギー プロジェクトリーダーの小西雅子さんがお書きになった、写真が語る一冊です。

『地球温暖化の目撃者』(小西雅子)

> 嵐が強大化して、永久凍土が溶けていく・・毎日新聞にも連載させていただいて
> おりますが、地球温暖化は既に世界各地に深刻な影響を及ぼしています。途上国
> では、自宅を流されたり生活の糧を失うなどの被害を受けている人々がいます
> が、日本ではリアリティがあまりないかもしれません。WWFの「地球温暖化の
> 目撃者」は、そうした被害を受ける人たちが、経験した深刻な影響について自ら
> 語った言葉を集めて世界に発信するプロジェクトです。
>
> その集大成として、アジア、アフリカ、北極など世界8地域から26人の目撃者の
> 証言を収録した『地球温暖化の目撃者』が、10月22日、毎日新聞社より発行され
> ます。温暖化の科学をわかりやすく説明しながら各地に見られるその影響をカ
> ラー画像でたどります。そして温暖化を防ぐために何ができるのかを解説。美し
> い地球の姿と温暖化で変わりゆく現在の姿がカラー画像で対比され、この本を見
> たあとには、地球のために何かしなければという気持ちになる、そんな一冊で
> す。


小西さんは、日刊 温暖化新聞の「あの人の温暖化論考」にも、COP17の報告と日本の課題について寄稿して下さっていますので、ぜひ読んでみて下さい。

「世界標準の温暖化対策ルール作りを先導する立場になろう!
(COP17報告と日本の課題)」(小西雅子)
http://daily-ondanka.com/thoughts/index.html
http://daily-ondanka.com/thoughts/kns_01.html

最後に「番外編」として書いて下さったコラム「女性が活躍したCOP17」もとても興味深いです。日本ではなかなか報道されていない、伝わっていない国際交渉の現場のようすをうかがい知ることができます。


もう1つの“温暖化を忘れない”は、先月下旬に開設された環境省の「気候変動影響統計ポータルサイト」です。
http://www.nies.go.jp/occco/statistics_portal/index.html

どんなサイトか少し引用しますね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

○はじめに

2007年に公表された気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書では、「気候系の温暖化には疑う余地がない。」とされています。また、「20世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガス濃度の観測された増加によってもたらされた可能性が非常に高い。」としています。

地球温暖化は人類が直面している最も重大な問題のひとつです。既に、大雨や熱波の頻度の増加などの影響が顕れており、食料や健康、水資源、自然生態系といった様々な分野にも徐々に影響が顕れつつあります。

環境省は平成22年から、地球温暖化対策や、地球温暖化に関する研究、普及啓発、データの利用促進に資するため、関係省庁の協力のもと、国内のデータを対象として気候変動の影響に関する統計の整備を開始しました。これは、平成21年4月に改正・施行された統計法に基づき実施するもので、従来から様々な機関がそれぞれの目的に応じて実施している統計などについて、気候変動の影響という観点から幅広くリスト化し、本サイトにまとめました。

本サイトの作成に際しては、関係省庁のみならず、気候変動影響分野の専門家からの助言を踏まえ、気候変動が原因と考えられる影響が顕れているデータのみならず、今後顕れる可能性を持ったデータや、気候変動の影響を考える上で参考となる情報も含めてデータや知見の収集を行いました。掲載している統計等の多くは、気候変動の影響調査のために実施しているものではありません。幅広くリスト化したものであり、各々の統計等のデータの値や変動は、必ずしも気候変動の影響を現わしているものではありません。

本サイトでは、食料、健康、建築物、水資源、自然生態系、災害関係といった気候変動の影響に関連する主な分野についてデータのリスト化を行いました。今後も継続的に情報の収集を行い、拡充していく予定です。


○利用ガイド

本サイトは、気候変動の影響を把握する際に利用できるデータのリンク集になっています。利用したいデータの詳細情報を組織別、分野別、キーワード別に検索できます。

例えば、環境省が提供するデータの詳細情報を確認したい場合は、左側のサイドメニューの「組織で探す」をクリックした後に、インデックスの中から「環境省」をクリックします。すると右側に表示されていたデータのリストが環境省のリストまで移動します。リストをクリックすると、そのデータのリンク先を含む詳細情報が確認できます。また、右側上部の入力欄にキーワードを設定し「検索」をクリックすると関連するデータのリストのみの表示に絞り込まれます。

ただし、最新情報を確認したい場合や、そのデータの具体的な内容等を調べたい場合は、データのリンク先において探してください。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

検索は、4つの方法でおこなうことができます。とても便利なので、ぜひ使ってみて下さい。


(1)組織で探す : データの詳細情報を組織で探すページです。

総務省
消防庁
厚生労働省
国立社会保障・人口問題研究所
農林水産省
林野庁
水産庁
経済産業省
資源エネルギー庁
国土交通省
国土地理院
気象庁
海上保安庁
環境省
生物多様性センター
国際サンゴ礁研究・モニタリングセンター
千葉県
東京都 環境局
東京都 健康安全研究センター
新潟県
富山県 衛生研究所
京都府
沖縄県 衛生環境研究所
(独)農畜産業振興機構
(独)農業環境技術研究所
(独)水産総合研究センター
(独)水産総合研究センター 東北区水産研究所
(独)森林総合研究所
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
(独)水資源機構
(独)港湾空港技術研究所
(独)建築研究所
(独)国立環境研究所
(社)日本救急医学会
(社)全国中央市場水産卸協会
(社)漁業情報サービスセンター
(社)日本冷凍空調工業会
(財)厚生労働統計協会
(財)日本穀物検定協会
(財)建築環境・省エネルギー機構
(財)建設物価調査会
農薬工業会
文部科学省・気象庁・環境省
(独)農業環境技術研究所、(独)農業・食品産業技術総合研究機構、(独)国際農林水産業研究センター、(独)森林総合研究所、(独)水産総合研究センター
国土交通省、(独)土木研究所、(独)港湾空港技術研究所
厚生労働省、国立感染症研究所
内閣官房、海上保安庁


(2)分野で探す : データの詳細情報を分野で探すページです。

人間(健康)/疾病・障害
人間(健康)/大気・海洋環境
人間(健康)/人口・死因
農林水産/農業・畜産
農林水産/森林・林業
農林水産/水産
農林水産/生産環境
建築物/生活基盤
建築物/国土・土地利用
水資源
沿岸
生態系
災害関連
その他の分野


(3)キーワードで探す : データの詳細情報をキーワードで探すページです。

COD
DO
pH
WBGT
アジア
異常気象

ウイルス
ウエストナイル熱
雨量
エネルギー
エネルギー作物
エネルギー需給
エネルギー消費
塩分
屋上緑化
温室効果ガス
海水
海氷
海洋
海洋汚染
外来生物
海流
化学物質
花き
火災
果樹
河川
家畜
渇水
花粉
患者数
感染症
気温
企業
気候資源
気象
救急搬送
漁獲量
下水道
建設戸数
建築物
高温障害
光化学オキシダント
光化学スモッグ
工業
交通
黒球温度
穀物
国有林
災害
細菌
作物
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殺虫剤
産業
サンゴ
死因
紫外線
自給率
資源
自然災害
自動車
地盤沈下
死亡者数
死亡数
死亡率
住居
住宅
樹木
植生
食料
人口
侵入生物
森林
水温
水害
水系
水産物
水質
水質汚濁
水稲
水道
生産量
生態系
生物
生物季節
生物多様性
全天日射量
ダイオキシン
大気
大気汚染
ダム
地下水
畜産物
柱状図
潮位
鳥獣被害
貯水量
適応・緩和
デング熱
電力
東北海区
都市
土質
土壌
都市緑地
土地
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日本脳炎
熱中症
農業生態系
農作物
農山村
農村
農地
農薬
バイオマス
波浪
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被害
防災
放射線
マラリア
水揚量

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木材
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野生鳥獣
輸送
緑地
林野
冷暖房器具
冷凍空調機器


(4)Googleで探す(サイト内検索)

 

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