本日、基本問題委員会の第4回が開催されます。ネット中継ありますので、よかったらぜひどうぞ! 私は札幌出張中なので委員会には出られませんが、中継で議論を見ようと思っています。
http://www.meti.go.jp/committee/notice/2011a/20111109002.html
さて、「ソ連崩壊を契機にソ連から援助を受けて9割方完成させていた原発の建設を中止・廃炉にし、再生可能エネルギーの開発や省エネ電球を普及に力を入れ、国民への省エネルギー教育を徹底して行っている」
「アメリカを襲ったハリケーン・カトリーナを上回るハリケーンに何度も被災しながらも、強い国のリーダーシップとコミュニティの助け合いの精神がうまくシナジーして、ほとんど死傷者がでていない」
「教育と医療に力を入れ、“子どもたちは幸せになるために産まれてくる”をスローガンに、金銭的なマネーのフローよりも、ストックとしての文化や芸術を大切にした国づくりを進めている」
---これはどこの国のことでしょう? 答えは「キューバ」です。
キューバでは、1989年のソ連崩壊後、米国が経済封鎖をさらに強化し、1994年〜95年にはGDPが以前のマイナス34%という世界恐慌にも匹敵する国家の非常事態に陥りました。
この国家のピンチを大きなチャンスに変え、ブータンとはまた違う「幸せな社会づくり」を進めている(そして実績を上げつつある)キューバの取り組みについて知り、私たちが学べることは何かを考えるセミナーを開催します。
キューバ農業評論家の吉田太郎氏をお迎えし、キューバの農・エネルギー・防災などについてお話を伺います。
そのような危機をどのように切り抜け、「世界唯一の持続可能な国家」とも呼ばれるまでになったのか。キューバを知ることで、これからの日本のあり方を考えるうえで多くのヒントが学べそうです。
吉田氏とは『江戸・キューバに学ぶ“真”の持続型社会』という本をいっしょに作ったご縁で、これまでにも興味深いキューバの事例をいろいろと教えていただいており、今回「ぜひ!」とお願いして実現したものです。
●『江戸・キューバに学ぶ“真”の持続型社会』
(内藤耕、石川英輔、吉田太郎、岸上祐子、枝廣淳子(著)/日刊工業新聞社)
「キューバの目指す方向は、ブータンとはまた違ったGNHの豊かな社会づくりを進めているのかもしれません」と吉田氏。
キューバの話を聞きながら、持続可能な社会や豊かさについて、じっくりと考えてみませんか?
多くの方のご参加をお待ちしています。
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「幸せ経済社会研究所 オープンセミナー第3回」
○日時:2011年12月14日(水)18:30〜20:30(開場時間 18:15)
○会場:ハロー貸会議室 新宿ロイヤルビル
(住所)東京都新宿区西新宿7-21-1 新宿ロイヤルビル3階
(アクセス)新宿駅西口 徒歩7分
○ゲスト講師:吉田太郎氏(キューバ農業評論家)
1961年東京生まれ。筑波大学自然学類卒。同大学院地球科学研究科中退。持続可能な社会への関心から、サラリーマン稼業のかたわら有給休暇を利用してキューバを16回ほど訪れ、『「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ』等、キューバの農業、環境、森林、医療、教育、住宅、文化政策 を紹介する一連の著作を執筆してきた。また、『文明は農業で動く』等、アグロエコロジーや伝統農業についての著訳書もある。最新刊は『「防災大国」キューバに世界が注目するわけ』。
○当日プログラム
18 : 15 受付開始
18 : 30 開会
吉田氏講演、吉田氏と枝廣の対談
19 : 30 参加者同士のディスカッション
全体共有と講師との対話
20 : 30 終了
○ファシリテーター:枝廣淳子
○定員:最大60名程度
○対象:一般(「幸せ経済社会研究会」会員以外の方でもお申し込みいただけます)
○参加費:3,000円/人
○お申込み:こちらのページよりお申し込みください。
○運営・問合せ先「幸せ経済社会研究所」事務局(オープンセミナー担当:飯田、牧野)
〒156-0055 世田谷区船橋1-11-12 産興ビル3F(有限会社イーズ内)
Tel: 03-5426-1128 / Fax: 03-6413-3762
E-mail: Inquiry@ishes.org
※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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