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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2011年03月25日

自然エネルギーが活躍する時代へ〜「日本の震災を耐えた、実証済みのウィンド・ファーム」など(2011.03.24)

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今回の震災・東電原発事故を受けて、「原発依存はやめたほうが安全じゃないか?」という声が広がっています。でも、「自然エネルギーは大事だけど、エネルギーの大きな部分を占めることは無理なんじゃないか?」と思っている人もたくさんいます。

ちょっと横道にそれますが、「自然エネで全部をまかなうのは無理だ。だから自然エネはだめだ」という方に出会うことがあるのですが、どう思われます? 

中長期的には自然エネですべてをまかなえるという計算もあります。それに、何のエネルギーだって、1種類だけですべてを、と考える必要はないのでは? オール・オア・ナッシングでなくても、自然エネが望ましければ、その割合を少しずつ増やしていき、望ましくない種類のエネルギーを少しずつ減らしていけばいいのでは?

それに、そもそも、「エネルギー需要が右肩上がりで増え続ける限り、どのエネルギーを持ってきても、満たし続けるのは不可能」なんじゃないかな?

そんなことを思いながらも、それでも世界の状況から、「自然エネルギーが主役の時代」が到来しつつあることを感じます。

昨日の「日刊 温暖化新聞」のトップ記事を見てください〜。

2011年03月24日世界の風力エネルギー市場、2011年から再び成長の見込み


そして、飯田哲也さんのツイッターより

> 太陽光が原子力を越える日。22日の12:30、一瞬ですが、ドイツでついに太陽光
> (12.1GW)が原子力の発電量(12GW)を超えたそうです。原文はドイツ語です
> http://bit.ly/icRGwE

そして、「震災後の日本」でも、停まってしまった(どころか原発震災を起こしてしまった)原子力発電を横目に、自然エネルギーが着々と電力を生み出してくれていることをご存じでしたか? 電力会社は風力発電事業者に対して、東日本の電力不足を補うために可能な限り稼動率を上げるよう依頼しているとのこと。

海外のメディアでそういった観点が取り上げられています。緊急和訳チームが訳してくれた内容をお伝えします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハフィントンポスト 2011年3月17日 2:34pm 
http://www.huffingtonpost.com/kelly-rigg/battleproof-wind-farms-su_b_837172.html

日本の震災を耐えた、実証済みのウィンド・ファーム

ケリー・リグ
気候に関する国際行動キャンペーン(Global Campaign for Climate Action) エグゼキュティブ・ディレクター

世界中がかたずをのんで福島原発危機の行方を見守る中、まだ報道されていない前向きなニュースがある。

風力発電は地震や津波には耐えられないという批判をよそに、日本の風力発電は稼動を続けており、福島原発危機の間にも電力を供給している。

写真(キャプション:日本の風力発電所)

日本風力発電協会の国際部会長で、日本風力エネルギー協会の上田悦紀氏から直接聞いたところによると、地震および津波による風力発電設備への被害は、会員企業から報告されていないとのことである。震源から約300キロメートルに位置する茨城県神栖の半洋上風力発電所も無事だった。晴れて耐震"実証済み設計"となったのだ。

上田氏は、日本の風力タービンのほとんどが、フル稼働していることを認めた。実際、電力会社は風力発電事業者に対して、東日本の電力不足を補うために可能な限り稼動率を上げるよう依頼している。

ユーラスエナジージャパン社によれば、現在8カ所の風力発電所で合計17万4900キロワットが稼動している(東日本の11カ所の風力発電所の総発電容量の64%)。

残りの3カ所(釜石 4万2900キロワット、滝根小白井 4万6000キロワット、里美牧場 1万20キロワット)は地震と津波による送電網被害のために操業停止中だが、里美牧場は数日中に操業再開予定だ。釜石市は津波による甚大な被害を受けているが、風力発電は海抜900メートルの山間部に位置しているため、安全である。

日本最大の風力発電事業者であるユーラスエナジージャパンは、福島原子量発電所を運営する東京電力の子会社であり、国内にある風力タービンのおよそ22%を所有している。同社は目下、多様な供給源を所有していることを喜んでいるだろう。

東京株式市場は危機を受けて急落しているが、日本風力開発株式会社の株価は3月11日の31,500円から3月16日には47,800円に上昇している。

写真(キャプション:震源から300キロメートルの茨城県神栖風力発電所(提供:株式会社ウィンド・パワー・いばらき)

米国でおなじみの絵本『The Little Engine That Could(がんばってやりとげたちびっこ機関車)』みたいに、ここでも"ちびっこエンジン"はがんばって、その力を発揮しているのだ。

読者のみなさん、福島原発危機は将来の世界中のエネルギー政策にどのような影響を与えるとお考えになりますか?

(以上)

※翻訳してお伝えする情報は、原文通りに訳したものとなります。原文に誤りがある場合でも、著者に確認し修正してもらうことはできないため、翻訳にも事実と異なる部分が残っている場合があります。その点ご了承の上、お読み下さい。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、日本の各地で、被災地でも、"ちびっこエンジン"たちががんばっています。そんな様子と「しなやかに強い社会・日本」のイメージを、NPO-EEネット理事長の柴田さんのメーリングリストへの投稿から、快諾をいただき、ご紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

仲間の震災対応で遅くなりました。12日に私が代表をしているNPO-EEネットの若いメンバーが、太陽光持参で、栃木県足利工大のメンバーと合流して東北エリアに3日間行ってきました。少しはお役に立ったようです。今、太陽光発電+LED+バッテリーの安価なシステムを製作中です。

岩手の知人、友人も、皆、何とか無事でした。地熱エンジニアリングの友人もガソリンがないって・・・太陽光も自立運転していますので、EVがあれば問題ないので、こちらで作っているコンバージョンEVを持っていければと感じました。

東北の復興は、再生可能エネルギー&省エネ+コンバージョンEVだと思います。関西などからたくさんの中小企業の技術者が、東北エリアに入り、リペア、リエンジニアリングの技術を駆使して、かっこいい手作りEV、太陽光、マイクロ水力、地熱などをつかい、ローカルスマートグリッドを立ち上げます。そうすれば、東北の方々に生きる希望が持てると思います。その後、数年後にできるスマートグリッドに繋げば、真のスマートコミュニティ(持続可能な社会)ができると考えています。

CDMも国内CDMになったように、日本の中小企業たちが、頑張って、国内ODAを実現させ、青年海外協力隊も、国内に派遣します。そうすれば、一年以内に東北エリアは復興すると思います。復興とは、被災した方々の魂が元気になり、希望が持てることだと思います。

その後、東北エリアで鍛え上げた若者たちが中心になって、ODA、青年海外協力隊として、後進国の方々のお役に立てることができます。

今月3月9日から、私どもがNPO-EEネットが主催して、スマートコミュニティのセミナーを関西で開催しております。3月29日にも第二回が開催されます。震災の後ですが、あえて中止せず、ローカルスマートグリッドの視点で、東北関東大震災の被災にあった方々と何ができるかをディスカッションしようと思っております。

NPO-EEネット
http://www.npo-eenet.jp/

ボランティアの方々も大切ですが、中小企業の経営者、リーダーの方々が、システマティックに動けば、復興は早いと思います。大企業のような大きな軍隊は組織できませんが、私ども中小企業は、軍曹の集まりのような集団です。ですので、SWATのような特殊部隊を組織できます。GREEN SWATです。何か、東北の皆様のお役に立てればと思います。

株式会社 エイワット柴田 政明

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「復旧」というと、元の状態に戻すイメージですが、東北も日本も「復旧を超えて」、元の状態よりも望ましい地域・エネルギー・経済・社会・国を作っていくのです。みなさんもぜひご一緒に!

※メールニュースに掲載されている内容・情報はそれぞれのご判断の上、出所(枝廣淳子の環境メールニュース http://www.es-inc.jp)を添えて、引用・転載くださってけっこうです。ただ、どの情報も「その時点での情報」であって、のちに修正・追加等される可能性がある情報であることをご理解・ご明記いただければ幸いです。

 

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