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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2010年12月25日

プラチナ構想ネットワーク第1回シンポジウム・ツイッター中継の記録(2010.12.25)

新しいあり方へ
 

前号で、「師走の幸せな過ごし方」5つのご提案をさせていただいたところ、「やってみます!」「思い切ってビックイシューを買ってみました」「自分でもリストを作ってみます」「自分のブログでも紹介してイイですか?」などなど、フィードバックをいただいて、とてもうれしく思いました。ドンドンご紹介・ご活用下さい〜。(^^;

【1】外に出たら、ビックイシューを買う

【2】大掃除で仕分けたら、リユース先へ送る

【3】食べない食べ物は、セカンド・ハーベストへ送る

【4】トイレットペーパーの買い置きは、共働学舎から買う

【5】カレンダーを余計にもらったら、チャリティカレンダー市へ送る


この中で、

【4】トイレットペーパーの買い置きは、共働学舎から買う

共働学舎さんへの注文ができるウェブサイトが立ち上がったと教えていただきました。こちらです〜。みなさん、奮ってご注文を!
http://page.freett.com/kyoudougakusya/index.htm

さて、22日(水)に、東大元総長の小宮山先生が立ち上げられた「プラチナ構想ネットワーク」の第1回会員総会&シンポジウムに参加しました。

プラチナ構想ネットワーク
http://www.platinum-network.jp/index.html

〜〜〜〜〜

日本社会が解決すべき課題は、環境問題、高齢化、活力ある地域づくりなど様々です。そして日本は世界の中で、これらの課題をいち早く経験する「課題先進国」です。我々は、これを日本が再生・成長するためのチャンスと捉え、他に先駆けて「課題解決」することで、新たな需要、新たな経済活動を創造していくことが求められていると考えています。

大事なことは、地球温暖化、高齢化などの課題に地域の持つ力で対応し、暮らしを良くしようとすれば、そこに需要が生まれ、産業が起き、経済活動が活発になるという発想に立つことです。

我々は、そのようなきっかけとなり、日本中にエコで健康で快適なまちを作っていく核となっていくために「プラチナ構想ネットワーク」を設立いたしました。「プラチナ」には、エコ(グリーン)、健康(シルバー)、IT(ゴールド)など、さまざまな輝きをもった一ランク上の暮らしという意味をこめています。

既に、同じ考え方の組織やプロジェクトが立ち上がっていますが、当ネットワークではそうした取り組みと連携しつつ、本理念の実現に向けた活動を展開していくものです。

〜〜〜〜〜

自治体会員・企業会員のほかに、特別会員という枠があって、私は、小宮山先生と何度か委員会やヒヤリングなどでご一緒させていただいたご縁ではないかと思いますが、特別会員にお声をかけていただきました。そうそうたるメンバーの中でヒヨッコメンバーです。(^^;

いま検索してみたら、第1回シンポジウムはあちこちのメディアに取り上げられています。政治も膠着し、「このままではいけない」という思いの市民や企業、自治体との乖離が大きくなってきているいま、地域から、自分たちで、変えていこう!という動きに注目が集まっていることを感じます。

大きな会場の最前列に割り当てられた席で、まわりは知事や市長や、大企業の社長・会長さんたちで、借りてきたネコ状態。(^^; それでも、とても久しぶりに元岩手県知事の増田氏に再会してうれしかったり、中長期ロードマップ小委員会などでご一緒の村上先生のお顔を拝見してホッとしたり、、、と、会長の小宮山先生が「エダヒロさん、来てくれましたねー」と声を掛けて下さって、先生「私、本気ですよ。やりますよ」と。

シンポジウムは主に自治体会員の知事・副知事・市長さんたちから、ひとり10分!のプレゼンが次々と。これは面白そう〜、とツイッター中継してみました。ツイッターへの書き込みのログをご紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小宮山先生が立ち上げられた「プラチナ構想ネットワーク」にお声がかかり、特別会員として、いま、第1回会員総会とシンポジウムに参加しているところ。100を超える自治体、多くの企業が会員になっている。来賓には、歴代の環境大臣も並んでいらして、すごいネットワークだなあ。
posted at 15:01:24

シンポジウムでは、次々と自治体からの発表。担当者ではなく、県知事・市長自らが発表されている。福岡県「70歳現役社会をめざして」の取り組み。高齢社会をとてもポジティブにとらえていて「高齢者にやさしい自動車開発プロジェクト」など。とても興味深い。
posted at 15:03:44

佐賀県知事は「パーキングパーミット制度」の紹介。身障者用の駐車場利用証。よく見る車椅子のマークはだれでも買えちゃうんだって。「本当に必要とする人のために」ということで、いま全国16県に広がってネットワーク化も進んでいる。課題先進国・日本の課題に対して、実際に変化を創り出している。
posted at 15:06:14

京都府知事。家庭からのCO2を減らす取り組み。
posted at 15:07:05

岐阜県知事。固定価格買い取り制度に頼らない、新しい半独立型のエネルギーシステムへの取り組み! わくわく。
posted at 15:08:08

神奈川県藤沢市・市長。青森県副知事。低炭素タウンづくりの取り組み。
posted at 15:09:13

小宮山会長、「このネットワークで、大量発注を前提としたコンペをやっていきたい。エネルギー機器など、各自治体でばらばらにやるのではなく、個別なら100万かかるものが1万台(100の自治体×100台)発注すれば1万円でできる! そうして日本からデファクト規格を作っていく!
posted at 15:13:56

福井県副知事。「地域で自分らしく老いることができる社会づくり」の研究。医療・介護の検診データの分析でわかることがいろいろあり、そこから打つべく施策が明らかになってくることがよくわかる。
posted at 15:17:58

秋山・東大教授のコメント、「地域の未活用資源の最大のものは高齢者。このプラチナ構想ネットワークで、そういった埋もれた宝を活用していければ」「介護と医療など、データは各自治体にある。それをつなげてみることで、いろいろと使える」
posted at 15:21:57

徳島県副知事。「医療観光の創造」。糖尿病を対象に。徳島は14年連続で糖尿病死亡率、全国ワースト1位。「緊急事態宣言」と対策。逆手にとって「糖尿病対策センター」を設置。本格的にやろう!と。世界的な「糖尿病研究開発・臨床拠点」へ。徳島ならではの治療と滞在を提供。中国富裕層など。
posted at 15:24:57

中国からチャーター便で、「医療観光」が何度もすでに実施されているとのこと。プラス、「教育旅行」を中国・韓国から招聘。
posted at 15:27:02

富山県知事。県では全国初のレジ袋の無料配布廃止。消費者団体から「施策を」と言われ、スーパーや消費者側などの議論の場を作り、すべて県民・メディアにオープンに。その結果、「みなでやろう」。県民の意識改革にも。
posted at 15:30:35

レジ袋の取り組みと効果は地域によってまだら模様だけど、プロセスが大事なのだということがわかるねー。
posted at 15:31:14

富山型デイサービス。高齢者、障害者、児童を大家族のようにいっしょに。地域共生ホームは全国に広がっている。
posted at 15:32:15

鳥取県知事。「鳥取は日本でいちばん妖怪が多いところ。自然が豊かで、人が優しいから」。人は少ないが、協力し合う。ボランティア行動率は全国一。消えた高齢者は鳥取県にはいないとのこと。大山頂上トイレ汚泥を人力で運搬するボランティアにも300人も!
posted at 15:35:01

鳥取砂丘は、ボランティアで除草している。5500人も参加。世界的には砂漠に緑を植えているのに、鳥取は除草しているというので、ニューヨークタイムスにも取り上げられたって。(^^;
posted at 15:36:01

知事さん、副知事さん、市長さんたちのプレゼンがこれだけ続くと、内容だけではなくデリバリーの上手・下手も明らかになるね。知事さんたちのプレゼン力も高くなりそう。(^^;
posted at 15:38:08

北海道・大樹町長。「わが家の省エネコンテスト」で、町内のCO2を7.1%削減。
posted at 15:39:59

浜松市長。地域の66%が森林。「育てる林業から売る林業」への転換中。その一環としてFSC森林認証を取得。複数の森林組合、市、県が連携しての認証取得は全国初。取得の効果:森林所有者、林業関係者の意識向上。COC認証取得事業者の増加。FSC認証材への引き合いが増えている。海外輸出も。
posted at 15:46:39

浜松は輸送機器メーカーのメッカ。はままつ次世代環境社社会実験協議会でメーカー、行政、大学で取り組み。
posted at 15:49:23

富山市長。富山は自動車中心、郊外に広がる街づくりをしてきた結果、拡散した都市になっている。ドンキホーテ的に、拡散型をやめて、コンパクト型へ。五年前から取り組み。公共交通+そこに人が住む街づくり。第一段:LRT。利用者は2.3倍増えている。取り組みで利用者は増やせる!
posted at 15:51:34

マイカー通勤からの切り替えが12%。沿線の住宅着工率が大きく増えている。LRTの周回ルートに沿って、公共施設を凝集していく。
posted at 15:53:16

愛知県豊田市長。低炭素社会システム実証プロジェクト。家庭、移動、移動先、生活圏全体を対象としたエネルギー利用の最適化。家庭内:太陽光パネルなどによる創エネ、省エネ、蓄エネ機器をHEMSで制御。エネルギーの家庭内・地産地消へ。
posted at 15:57:29

小宮山会長のコメント、「林業機械も大量発注で日本の森林にあったものができる。1000台発注があればメーカーは本気で作る」。
posted at 16:00:24

秋田県大潟村長。八郎潟の干拓でできた村。農業が主産業。国の「食と地域の再生」プロジェクトも活用して、六次産業化として「米粉プロジェクト」。お米の生産〜米粉加工〜製品化まで一貫して進める。今までは原料を中央に送って製粉していたのを、地域で製粉・製品化して全国に売っていく。
posted at 16:03:35

米粉餃子だって! おいしそう〜。食べてみたい〜!(^^;
posted at 16:04:17

一極集中ではなく、各地での取り組みがネットワークできるとよい。大潟村は農業でそれをやっていく!
posted at 16:05:13

岐阜県飛騨市長。市の93%が森林。人口減少、高齢化、外部に依存した財政構造などの課題。一方、豊かな自然環境。254種もの有用植物(薬草など)が自生。有用植物を飛騨市における重要な地域資源と位置づけ。「有用植物の活用による地域自立プロジェクト」へ。市民の活用、産業の活用。
posted at 16:09:33

松本市長。「健康寿命延伸都市をめざして」。基本理念:「量から質へと発想を転換し、誰もがいきいきと暮らしていくために「健康寿命」を延伸をめざす」。市民各地による特徴あるウォーキングマップ。グループで歩く人が増えている。四肢筋力アップ装置。市長さんが作られたとのこと!
posted at 16:16:15

取手市長。超高齢化社会へ。「ウェルネス・タウン取手」の創造へ。まちづくりの方針1:ハブ化をはかる。方針2:運動(リハビリ)のできるまちづくり。
posted at 16:22:00

山梨県道志村長。人口2000人、世帯数600、高齢化率も高い。独自でブロードバンドを進めてきた。若者「ネットも使えないと村に住めない」→都市部と同等のブロードバンド整備で若者の定住化へ。従来は防災無線→各戸に告知用端末の整備。
posted at 16:24:37

村のほぼ全世帯に光ファイバが入っている。文字による情報提供や、不在時でも確認できるなど。一方通行ではなく、家庭の端末から役場への通信もできる。グループ化もできるので、PTAグループや消防団などでも連絡しあうことができる。お年寄りの見守りや、大学との連携で遠隔講義などにも活用へ。
posted at 16:26:29

岩手県東野市長。高齢化、産婦人科医師もいなくなった。「ぼやくな、ひがむな」。ICTで安全安心、不安の払拭を。助産婦さんに着目、2人を職員として採用。13の医療機関と遠隔妊婦検診を実施。健康増進ネットワーク事業も進める。
posted at 16:31:13

あといくつかプレゼンが続くのだけど、PCのバッテリーがなくなっちゃった〜。残念。
posted at 16:33:55

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

プラチナ構想ネットワークの柱は、「環境・温暖化対策」「高齢化対策」「ICT活用」「自治体のガバナンス」。それぞれ関連しあっているので、その相互作用・相乗作用で、変えていく!取り組みがいっぱい。とても面白かったです。

小宮山先生のおっしゃっていた「大量発注で、自分たちが使いたい機械や器具をつくっていく」というのは、私が前からスウェーデンのエタノール車の例を話したり、自分でも間伐材のマウスパッドを作ってもらったりしてきた"プロデューサー(生産者)+コンシューマー(消費者)=プロシューマー」の「自治体版」
ですね! 

(スウェーデンのエタノール車の話は、たとえばこちら)
http://www.es-inc.jp/lib/archives/100605_094213.html

ネットワークの大きな影響力・購買力で、ぜひ1つでも2つでも、「必要なものはみんなで一緒に使うからと作ってもらおう!」という取り組みが実現していくことを期待して待っています!

いまグルーポンなど、みんなの投票(購買意思の表示)を集めて見える化しやすくなっていますよね。私も来年は、"エコ版空想生活"って感じで、アイディアを募って、購入者を集めて、メーカーに働きかけて、ホントに自分たちで使いたいけど世の中にまだ存在していないモノを生み出すなんて取り組みもしたいなあ!

 

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