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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2010年11月24日

完走しました!&「"成長"を考え直す世界の動きについての勉強会」のご案内 (2010.11.24)

 

[No.1868] で「ハーフマラソン・チャレンジでJFSをご支援下さい」とお願いさせていただいた「誕生日に笑顔でハーフマラソンを駆け抜けます!」のハーフマラソンが昨日開催され、無事完走しました!

たくさんの方々が目標額を超える寄付金を寄せて下さって、とてもありがたくうれしいです。「JFSの情報発信1ヶ月分」に必要な資金を目標額に設定したのですが、もう少し情報発信をさせていただけること、そして、寄付とともに寄せていただいたエールとお気持ち、本当にありがとうございます!
http://justgiving.jp/c/829

終わったあとも「がんばって走りましたね」というご褒美寄付?も寄せていただいていて、ありがとうございますー。今日は全身筋肉痛......ですが、走ってよかった!と思っています。

去年の8月末に東京マラソンのポスターを見たとたん、ふと「私も走ろ」と思い立って、大学のサークル以来ン十年ぶりに走り始めたのが最初でした。最初は2kmが精一杯でしたが、少しずつ走行距離を伸ばして、ハーフマラソンは走れるぐらいになりました。ただし、スピードよりも笑顔で走る"スローラン"です。(^^;

「走るようになってどうですか?」とよく聞かれます。

○よかったこと:腰痛や肩こりが軽くなった。体重が落ち、増えても落ちやすくなった。(ますます!)疲れにくくなった。自分の体との対話ができるようになってきた。

×よくなかったこと:日焼けで色が黒くなってしまい、よく「どこへ行ってきたんですか?」と聞かれる。。。(^^;

さて、おとといは、日刊 温暖化新聞/ジャパン・フォー・サステナビリティの共催で、環境省の担当の方においでいただき、「日本を知ろう! 白書を読む会  第1回 環境・循環型社会・生物多様性白書を読む」を開催しました。

参加者の方々にも好評だったようで、開催してよかったと思っています。「政府と市民をつなぐ」という、日刊 温暖化新聞の大きな目的の1つを具体的にカタチにできた場でもありました。

400ページを超える白書をひとりで読みこなすのはとても大変ですが、こういう機会があることで、「がんばって読む」「担当者の解説でエッセンスを2時間で得る」など、せっかくあるデータや情報を活用できるよう、知っておくことができます。これからも開催したいと思っているので、お楽しみに!

さて、今回の白書の中で、

> 2 地球環境を考慮した新たな経済発展の考え方
> (1) 地球環境を考慮した経済発展の指標
> http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h22/html/hj10010504.html#n1_5_4_2

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

低炭素社会、さらには持続可能な社会の実現に向けて、OECD、EU、世界銀行等の国際機関やNGOなどで、GDPを補足する持続可能性指標の開発が進められています。また、フランスでは、サルコジ大統領の諮問により、コロンビア大学のジョセフ・スティグリッツ教授を委員長とした「経済パフォーマンスと社会の進歩の測定に関する委員会(The Commission on the Measurement of EconomicPerformance and Social Progress:CMEPSP)」が設置され、福祉(well-being)を反映する指標としてのGDPの限界を指摘するとともに、それに代わり得る指標あるいは指標群を検討し、その結果を平成21年9月に報告書として取りまとめました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これはまさに、10月末に始めた「"成長"を考え直す世界の動きについての勉強会」の中核テーマです。

上記の白書にも、ブータンのGNH(Gross National Happiness)を含めていくつか事例やグラフなどが載っていますが、私たちの勉強会では、そういった考えや指標等を全体として理解し、位置づけるための枠組みなどを取り上げて、解説・議論しています。

10月末の第1回では、
Indicators and Information Systems for Sustainable Development(Donella Meadows)
を取り上げ、ハーマン・デイリーのピラミッドという考え方に基づき、「成長と持続可能性」を考えるための枠組みを学びました。

11月末に開催する第2回は、
Growth isn't possible (New Economic Foundation)
を取り上げ、日本語で解説し、議論を進めます。

「途中からでも参加できますか?」というお問い合わせをいただきますが、だいじょうぶです。途中参加の場合、それまでの分は音声ファイルと資料を送付しますので、自習していただくことができます。

現在40人ちょっとの参加者ですが、お部屋はあと10人ぐらいはご参加いただけます広さがありますので、よろしければぜひどうぞ!

(「また別の時に同じセミナーをやりますか?」というお問い合わせもいただきますが、やりながら勉強して進んでいきますので、同じ内容では開催しません、ご了承下さい〜)

ご案内のあと、第1回の参加者の感想で引用許可をいただいたものから、一部ご紹介します。どんな感じの勉強会か、ご参考まで。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

■「"成長"を考え直す世界の動きについての勉強会」

○日時:全6回
2010年11月30日(火)、12月21日(火)
2011年1月21日(金)、2月24日(木)、3月17日(木)

いずれも、18:45〜21:15(18:30受付開始)

○場所:
2010年11月30日(火)、12月21日(火):
豊島区立舞台芸術交流センター「あうるすぽっと」会議室B2
(JR池袋駅 東口より徒歩10分
 東京メトロ有楽町線・東池袋駅 6・7出口より直結)

2011年1月21日(金)、2月24日(木)、3月17日(木):
東京都内研修室(場所の予約ができ次第お伝えします)

○プログラム 
18:30 受付開始
18:45 開始
     課題書の解説(プレゼンテーション)
     ディスカション
21:15 終了

○講師:枝廣淳子、小田理一郎

○定員:最大60名程度

○参加費:全6回30,000円(税込)

 ※参加費に、課題図書・参考図書の代金は含まれておりません、必要に応じて
  各自でご用意ください。
 ※お出になれない回は、代理の方にご参加いただけます。代理の方がいらっしゃらない場合は、当日の資料とプレゼン部分の音声ファイルをお届けします。

○お申込み:
以下の申込書を bookclub2010@es-inc.jp までお送りください。

(件名に『「成長を考え直す世界の動きについての勉強会」申込み』と
お書きください)折り返し、参加費のお支払いについてご案内いたします。

参加費のお支払いをもって正式受付とし、参加票を電子メールでお送りいたし
ます。

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     申 込 書

■2010年10月28日(木)〜2011年3月17日(木)/全6回
『成長を考え直す世界の動きについての勉強会』に参加します。

ご氏名 [                      ]
ふりがな[                      ]
ご所属 [                      ]
メールアドレス [                  ]
連絡先電話番号 [                  ]
備 考 [                      ]

※このセミナーのことをどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
( ) a. 枝廣淳子のメールニュース(enviro-news)
( ) b. イーズメール
( ) c. 職場・知人・友人からのご紹介
( ) d. イーズのウェブサイト
( ) e. その他 (          )

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○お問合せ・お申込み:
有限会社イーズ  (担当:津田、瀧上、飯田)
E-mail:info@es-inc.jp/電話: 03-5426-1128


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ご案内ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「"成長"を考え直す世界の動きについての勉強会」(第一回)の感想

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

●本日参加して、良かった点、良くなかった点を含め、何でも自由にコメントください。

・自分の暮らしの変化の中で、実感し始めていた、"成長"への違和感を、理論立てて学でいけるところが良いと感じました。"幸せ"を目的と置くピラミッドは新鮮で「幸せ効率」の発想はとてもしっくりきました。

・重要なポイントを強調してアピールしてくださることも総バナ的ではなくて、初心者には助かります。グループワークはなかなか難しい面もありますが、化学反応が楽しい面もあり、発見も多かったです。

・ハーマンデイリーのピラミッドをディスカッション含めて理解できたことが良かった。

・社会の推移をはかる指標が、総合的に理解したいと思っていたので、「ハーマンデイリーのピラミッド」「持続可能な発展の3つの統合指標」を繰り返し説明してくれたのはとても良かった。

・"成長"とは何か、成長しない社会が幸せになりえるのか?という疑問はとても多くの人がいだいているのではないかと思いますが、この問題に正面から理論的に取り組もうという今回の勉強会は非常に貴重なものだと思います。次の勉強会までにまた自分なりに気になるポイントを研究してから、また次回フィードバックできればと思います。

・ハーマンデイリーのピラミッドについて、噛み砕いて分かりやすく説明いただいた。

・「持続可能な発展の3つの統合」特に「効率」とは自然資本と幸せの転換率という考え方が面白い。

・GNHやマックスニーフなど、人間の幸福に関する研究や指標がすでにいくつもあることに驚いた。

・"幸せ"という定義を議論・共有する作業が必要だと思いました。(現代社会の中で、それが抜けている。)

・社会の未来や自分の人生について、モヤモヤと考えているところでしたが、多くの気づきを与えていただきました。大切なものはなかなか理論や言葉で説明できないのだと思いますが、雰囲気や方向性を感じることはできると思います。今日の勉強会が一つのきっかけになりそうです。

・ultimate endが"幸せ"であることを普段意識しておらず、政治や企業活動は中間目的のために動いているということを改めて気づくことができました。

・資本、StockとFlow、の理解がとてもすんなり入ってくるプレゼンになっていて感動しました。これならだれでもわかってくれるのでは?と思うほど。

・ハーマンデイリーのピラミッドで"幸せ"が最終目的であると聞いた時、今まで感じていたモヤモヤがすっとした感じがしました。「そうだ、そういうことなんだよ」、という感じです。

・自分たちが今行っていることが、指標の中のどこに位置づけられるのかを考えるきっかけとなったことがよかったです。企業の環境に対する取り組みの中でも、どの部分をやっているのか改めて考えてみたいと思います。

・仕事や生活のシーンに合致した話が多く、今までの視野が大きく拡げられました。「経済と環境の両立」などと言いますが、これらは全く同じもの(ピラミッドの階層が違うだけ)ということが大きな気づきです。

・自分の中で、なんとなくモヤモヤと考えていたものを他の方たちと共有できた。考えのINPUT/OUTPUTができた。成長ってなんだ?と考えるときの枠組みとしてのツールを得た(ハーマンデイリー)。学びを整理するときに役立つ。ひとりで考えていたことではなかった。他にも同じようなことを考え、学びたいと思っている人がいる!と知ったことの安心感。

非常によくまとまった意識も内容も濃いセミナーで、今日帰ってから振り返りをするのが楽しみです。もう一度資料を読んでみると、今回ははっきり理解できるような気がします。

・ハーマンデイリーのピラミッドは今後自分の生き方や選択のうえでも、また人に伝えるうえでも素晴らしい道具になってくれると思います。すばらしいものを作る喜びとか人に与える喜びとか。ストックとフローの中に言葉を入れて出入りを挙げていくと、言えないことが見えてくるとおもいまして。

・ピラミッドの自然資本と幸せの項目を話していなかったことに気づいて、皆でびっくりしていました。自分自身でも「何を使って」ということを頭に置いていないのだと思いました。自然環境のことに関心があるけれど、実際に「使って」経済に変換している意識がないのだと思いました。

・疑問に感じていることが言葉になってイメージが拡がっていくことが良い。何よりも色々な人と交流して刺激を受ける!

・事前に英文を読んで参加できなかったので、少し不安でしたが、丁寧に解説していただき、よく理解できました。自然資本から幸せまで、一気に見られる効率指標、欲しいですね。 ● 今日学んだことを、どのように活用したいと考えていますか。また、さらに学びたいことなどもありましたらご記入ください。

・大学の講座などで考える素材として活用させていただきたいと考えています。
・経済成長をし続ける事が、長期的に不可能なのは論理的に説明できる気がしますが、経済成長せずに社会ニーズを満たす社会の形を説明することがなかなかうまくできず、もどかしい思いをいつもしていました。ここを突破するためのヒントをこの勉強会を通して少しでもつかみたいと考えています。

・"幸せ効率"って言い方素敵ですね。日常で意識していきたいです。

・会社での立ち位置や、職務内容を変えるための、考え方の整理に役立て、さらには会社として、発信していきたい。

・究極の目的は"幸せ"であることを再認識するとともに、それを達成するたもの新しいビジネスモデルを今の仕事の中で考えていきたい。

・ハーマンデイリーのピラミッド、また3つの条件が、自分たちの事業と照らし合わせ、どこにあてはまるのか、どこにあてはまりたいのかを考えたい。そして、この考えが資源をストック、フローしている建設業界に広がってほしいと思う。

・周囲の人の「環境と経済」を語るときに伝えたいことが整理できました。「幸せを測るには不幸せの指標を使う」は現在の限界も見せつけられた気もしました。

・自分の活動がハーマンデイリーのピラミッドのどこに中心をおいているのか、企業活動も含め、考えるためどんどん利用していきます。

・ハーマンデイリーのピラミッドの考え方を良く理解したうえで、企業活動で使える指標について考えていきたい。

(以上)


※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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