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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2010年11月19日

環境・循環型社会・生物多様性白書より「もし地球の外から人類を1日観察すると…」 (2010.11.19)

生物多様性
 

気がつくと、もう11月も半分以上過ぎ、今年もあと1ヵ月ちょっとなのですねぇ。。。あっ!という間に時が過ぎていきますねー。

さて、来週月曜日に開催する「日本を知ろう! 白書を読む会 第1回 環境・循環型社会・生物多様性白書を読む」

の準備で、白書を読んでいます。(こうやって日程を設定しなかったら、後回しになってなかなか読めなかったよなあ、、、と思いつつ。^^;)

「あ、これは講演で使える!」「あ、これも使える」「へぇ、面白い〜」「そうだったんだぁ」「これは知らなかったなあ」「これまで考えていなかったけど、これ、大事だね」などなど、“使えるデータやグラフ”に印を付けながら。面白いですよー。

そして、ところどころに載っているコラムも、ちょっと違った角度から考えさせてくれるものがあって、なかなかよいです。1つ紹介しましょう。

第1部「総合的な施策等に関する報告」の序章「地球の行方 -世界はどこに向かっているのか、日本はどういう状況か-」の最後に載っているコラムです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

もし地球の外から人類を1日観察すると…

 地球に人類が誕生したのは、ついこのあいだと言えます。この数百年であっという間に68億人まで人口を増やしました。1日に約37万人が生まれ、約16万人が亡くなり、差引き毎日約22万人が増えています。

 人類は淡水を1日150km3ほど使いますが、その大部分で、1日に約800万トンの食料を生産しています。一方でその少なからぬ部分を捨てている事実もあります。

 粗鋼を毎日 約370万トン生産しています。自動車を1日20万台製造する一方で、古くなった約12万台を廃棄しています。それほど使用しない場合でも自動車は個々に所有しており、所有価値から利用価値への転換は緒についたばかりのようです。また毎日 約108万トンの紙を生産しています。

 エネルギーの動力利用を覚えたのは、わずか200年前です。100年前には、1日100万バレルの原油しか使っていませんでしたが、今ではその80倍の8000万バレルを使っています。これらの化石燃料などによって電力を1日に65TWh生みだし、二酸化炭素は1日に約8,000万t-CO2排出しています。

 岩石を1日6,000万トンほど採掘し、鉱物資源を消費しています。また、1日約3,500万トンの廃棄物は、この50年で倍増する予測もあります。

 熱帯林等を切開き、焼払いにより農地を広げ、ほかの生きものの生息域を奪うことで、個体数を増やし、寿命を伸ばしてきた面があります。その過程で、地球の森林は半分になり、不毛な土地が増え、1日に100もの種が絶滅しています。

 1cmの土壌をつくるのに自然は100年〜1,000年かけること、豊かな森林は数千年かけて形成されること、また、枯渇性鉱物資源や豊かな生態系の形成には、天文学的な時間が必要なことを認識する必要があります。この億年の実りを1日で費消してしまうようではいけません。

 これまでさまざまな叡智を結集して数々の危機を乗り切ってきた人類ですが、この危機は、うまく乗り切れるのでしょうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

毎日自動車を20万台製造しているとは! 毎日6,000万トンの岩石を採掘しているなんて!(@_@);;;;;

白書はぱらぱらめくってみるには書籍が便利ですが、ウェブサイトにもアップされています。
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h22/index.html

月曜の「白書を読む会」には、環境省からも担当の方が3人来て下さることになりました。説明と質疑応答と、充実した勉強ができそうで、とても楽しみです。

「まだ席はありますか?」とのお問い合わせをいただきますが、大きなお部屋をとってあるので、大丈夫です。よろしければぜひ一緒に「2時間で日本の環境白書を勉強」しちゃいましょう!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここからご案内〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日本を知ろう! 白書を読む会  第1回 環境・循環型社会・生物多様性白書を読む」

○日時:2010年11月22日(月)13:00-15:00(12:45受付開始予定)

○場所:世田谷産業プラザ大会議室
http://www.setagaya-icl.or.jp/file/192_C6L1_map.pdf
東京都世田谷区太子堂2-16-7
(東急田園都市線 三軒茶屋駅 北口 徒歩3分)

○主催:有限会社イーズ/日刊 温暖化新聞/ジャパン・フォー・サステナビリティ

○プログラム(予定)
12:45 受付
13:00 はじめの挨拶
13:10 平成22年度版環境・循環型社会・生物多様性白書のキーポイント解説
14:10 質疑応答15:00 終了

○講師:環境省ご担当者

○ファシリテーター:枝廣淳子

○教材「平成22年度版 環境・循環型社会・生物多様性白書」
http://www.amazon.co.jp/dp/490426052X?tag=junkoedahiro-22
pdf版
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h22/pdf.html
※必要な方は各自でご手配下さい(プレゼン資料は当日配付します)

○定員:60名程度

○参加費:一 般  1,500円(税込)
      :ご優待1 1,000円(税込)
      :ご優待2 無料

【ご優待1】※「日刊 温暖化新聞」企業・団体パートナー/個人サポーターの方、もしくは、「ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)」の法人会員/個人サポーターの方は、お申し込み時にお申し出いただければ1,000円にてご参加いただけます。

【ご優待2】※「日刊 温暖化新聞」企業・団体パートナー/個人サポーターの方、かつ、「ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)」の法人会員/個人サポーターの方は、お申し込み時にお申し出いただければ無料にてご参加いただけます。

□日刊 温暖化新聞のパートナー/サポーターリスト
 http://daily-ondanka.com/partnership/partner.html
 http://daily-ondanka.com/partnership/supporter.html

□ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)の会員/サポーターリスト
 http://www.japanfs.org/ja/join/member/
 http://www.japanfs.org/ja/join/supporter/

■今回のお申し込みと同時にご入会いただいた方にも、ご優待にてご案内させて いただきますので、事務局にお問い合わせ下さいませ。 info@es-inc.jp  この機会にぜひ「日刊 温暖化新聞」(個人サポーター年会費 1口 5千円/ 1万円)、および「ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)」(個人サポーター 年会費 1口 5千円)をご支援下さい。

○お申込み:以下の申込書を hakusyo2010@es-inc.jp までお送りください。(件名に「『日本を知ろう!白書を読む会(第1回)』申込み」とお書きください)折り返し、参加費のお支払いについてご案内いたします。

参加費のお支払いをもって正式受付とし、参加票を電子メールでお送りいたします。

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     申 込 書

■2010年11月22日(月)「日本を知ろう!白書を読む会(第1回)」に参加します。

ご氏名 [                      ]
ふりがな[                      ]
ご所属 [                      ]
メールアドレス [                  ]
連絡先電話番号 [                  ]
備 考 [                      ]


※以下、申込時にお申し出いただいた場合のみ、優待のご案内とさせていただき
ます。

●「日刊 温暖化新聞」の企業・団体パートナーおよび個人サポーターの方は、
以下の( )に印を付けて下さい。
→(  )「日刊 温暖化新聞」の企業・団体パートナーです。
 (  )「日刊 温暖化新聞」の個人サポーターです。

●「ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)」の法人会員および個人サポー
ターの方は、以下の( )に印を付けて下さい。
→(  ) 「JFS」の法人会員です。
 (  ) 「JFS」の個人サポーターです。


※このセミナーのことをどこでお知りになったか教えていただけると幸いです。
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( ) d. イーズのウェブサイト
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○お問合せ:
有限会社イーズ  (担当:安西、飯田)
E-mail:info@es-inc.jp/電話: 03-5426-1128


※有限会社イーズは、2017年12月25日に移転いたしました。
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