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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2010年03月25日

「組織や社会の変革はどのように起こるか」チェンジ・エージェント社設立5周年記念 無料講演会のご案内(2010.03.25)

システム思考を学ぶ
 

<内容>

■チェンジ・エージェント社設立5周年記念 無料講演会のご案内
 「組織や社会の変革はどのように起こるか
   〜システム思考による変化の理論と実践」(4月25日)

■「変えたい!」をカタチにするチェンジ・エージェント、5周年を迎えます

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■チェンジ・エージェント社設立5周年記念 無料講演会のご案内
 「組織や社会の変革はどのように起こるか
   〜システム思考による変化の理論と実践」(4月25日)

この4月19日、チェンジ・エージェント社はおかげさまで設立5周年を迎えます。

「システム思考」「学習する組織」「持続可能な経営」をテーマにセミナーを開催し、のべ約4000人の方に参加いただいて、その考え方やツールを実践事例などを通して、身につけていただきました。さらに数万人の方に、講演や本を通じて、システム思考の考え方をご紹介しています。

また、今までに多くの企業や政府、NPO・NGOなどからお声がけいただき、「どのように変化を生み出すか」の実践に対するアドバイスをさせていただいたり、場やプロセスのファシリテーションをさせていただきました。

日頃のみなさまのご愛顧に感謝するとともに、さらに多くの方に私たちの活動を知っていただきたけたらとの想いから、5周年記念の講演会を企画することとしました。

来る4月25日午前10時から東京渋谷で、「組織や社会の変革はどのように起こるか、どのように起こすのか」と題して、システム思考による変化の理論と実践について、私たちチェンジ・エージェント社の経験を踏まえてご紹介します。

「何かおかしい」「このままではいけない」と思う方は、「チェンジ・エージェント(変化の担い手)」またはその卵です。しかし、変化が起こる「触媒」として機能するためには、熱い想いだけでは十分ではありません。

変化を創り出すための理論と技術を身につけることで、実際に変化が起こる可能性を高め、より早く変化を実現できるようになります。

この記念講演会では、チェンジ・エージェント社の枝廣淳子と小田理一郎が、社会変革や組織変革を担ってきた多くのシステム思考家たちの知恵や技のポイントをご紹介し、「変えたい」「変化を生み出したい」という方々の思いを実践につなげるお手伝いをさせていただきます。

講演会は無料でご参加いただけます。参加ご希望の方は、こちらのウェブサイトにアクセスの上、必要事項を記入してお申し込みください。
 http://www.tfaforms.com/145620

お問い合わせはチェンジ・エージェントinfo@change-agent.jpまで。

なお、同日午後には、これまで弊社セミナーに参加された方々向けの特別イベントを開催します。セミナー参加者の方に近日中に直接メールでご案内差し上げる予定です。

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  チェンジ・エージェント5周年記念講演会
     「組織や社会の変革はどのように起こるか
       〜システム思考による変化の理論と実践」
        チェンジ・エージェント 枝廣淳子・小田理一郎
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【日 時】 2010年4月25日(日)10:00〜11:30

【場 所】 東京都渋谷区 フォーラムエイト(渋谷駅徒歩5分) 
       http://www.forum-8.co.jp/access/index.html

【プログラム(予定)】
    1.ご挨拶(5分)
    2.枝廣淳子・小田理一郎講演
     「組織や社会の変革はどのように起こるか
      〜システム思考による変化の理論と実践」(70分)
    3.質疑応答(15分)

【参加費】 無料(定員180名)(締め切り 4月23日(金)16時まで)

【主 催】 有限会社チェンジ・エージェント

【参加お申込み】
      下記のURLから、参加者の情報、アンケートにご回答ください          
      http://www.tfaforms.com/145620
      登録いただいたメールアドレスに受講票が送られますので、
      その受講票を印刷してご持参ください。
     (携帯の場合は画面の表示でもかまいません)

【お問い合わせ】有限会社チェンジ・エージェント(担当 上野)
      info@change-agent.jp

転送・転載大歓迎です。変化を創り出していく力について考え、学び、実践につなげていく機会になることを願っています。お待ちしています!

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■「変えたい!」をカタチにするチェンジ・エージェント、5周年を迎えます

5年ほどまえ、2005年4月26日に配信した[No.1085] に、「『「変えたい!』をカタチにするチェンジ・エージェント」というタイトルで、以下のようなことを書きました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3年ほどまえから、バラトングループの合宿に参加し、メーリングリストでの意見交換に参加するようになってから、とても気になる言葉がありました。

change agent(チェンジ・エージェント)という言葉です。

アラン・アトキソン氏が来日して講演した際にも出てきた言葉で、日本語では「変化の担い手」と訳しました。「変化を起こしていく人」のことです。

その対象が、自分でも組織でも、地域でも社会でも世界でも、「こんなにふうにありたい」 「変えていきたい」 「このままじゃいけない」「変えなくちゃ」と思う人はすべて「変化の担い手」です。

この「チェンジ・エージェント」という言葉にとても惹かれるものを感じ、「変化の担い手の資質って、どういうものなんだろう?」「どういうスキルがあれば、変化の担い手になれるんだろう?」などと、ずっと考えてきました。バラトングループの合宿に行くたびに、メンバーともそのような議論をしました。

(中略)

自分や狭い範囲の私利私欲のためではなく、現在および未来のすべての生きとし生けるものが持続可能で幸せになるための変化を、自分や組織、地域や社会など、自ら直接関わる場(フィールド)で起こしていきたい!というチェンジ・エージェントがいっぱいいるんだ、と思うのです。

その一方で、「熱い思いで活動を立ち上げたけど、うまく続かない」「言っていることは正しいのだけど、まわりの人にじょうずに伝わっていない」「せっかくエネルギーを燃やしているのに、本質的な問題が見えにくいため、とりあえずの解決だけを一生懸命やっていてもったいない」「よかれと思ってやっていたはずなのに、実はその活動そのものが別の問題を生み出していることに気づいて愕然としてしまう」という人々もたくさんいる……ということに気づきました。

私のよくいう「3原則」でいえば、

チェンジ・エージェントの3原則:

(1)「変えたい!」という熱い気持ちがある

(2)現状の正しい認識に基づき、何をどう変えればもっとも効果的か、がわかっている

(3)実際に変化を起こし、維持していくために動ける

ということかな。

(1)はあるのだから、(2)や(3)がもっとあれば、もっと効果的で、本人もラクで、活動自体も広がるだろうに、と思うことがよくあります。

もっとも(1)も、熱い思いが本人の中にあるだけでは、ほかの人々に伝わりませんから、それを「ビジョン」というカタチで示していくことが大事でしょう。そして、(2)も(3)も、「スキル」として教えたり、伸ばしたり、はぐくむことができるものだと思うのです。

(2)の中核的なスキルが「システム思考」だと思っています。システム思考では、状況や課題を「つながりの連鎖」として考えます。そして、欠けているつながりをつないだり、よくない方向へ動かしているつながりの力を弱めたり、別のものに置き換えたりすることによって、システム(問題の存在している構造そのもの)を変えていき、問題や課題を解決しよう、という考え方です。

(3)のスキルには、たとえば、「マネジメント」「コミュニケーション」「エンパワーメント」などが入りますね。熱い気持ちや思いつきだけではなく、「変化を起こしつづけていく」ためには、「つづける」ためのしくみやスキルが必要になると思うのです。

1日2日徹夜でがんばれば終わる、というものなら、いいのですけどね、通常は数ヶ月も数年も、場合によっては、数十年もかかって変えていくものでしょう。

(中略)

私がずっと取り組んできている地球環境問題に関しては、「現状」も「原因」も「どうすればよいか」も、ほぼわかっていますし、多くの人も知っています。「環境問題がありますよ〜!」と警告を発する役目もいまなお大事ですが、「それはわかった。じゃ、どうすればいいの?」という行動につなげる段階に来ていると思っています。

そのときに、自分もまわりも、組織も社会も、動かしていこう、変えていこうというチェンジ・エージェントの役割が非常に重要になってくる!と思うのです。

日本中に「変えよう!」「変えたい!」と思う人が増えたらいいなあ。そして、「変えたい!」と思った人が、「変えるための考え方」「変えるためのツール」「変えつづけるためのサポート」を身につけて、「どうしてわかってもらえないんだろう」「どうして変わらないんだろう」と挫折することなく、本人も楽しくやりがいを感じながら、実際に変えていけるようになったらいいなあ。

これまでの経験や得てきたノウハウやスキルをベースに、そのためのお手伝いをしたい--。そういう思いで、2005年4月19日、パートナーと新しい会社を設立しました。

有限会社チェンジ・エージェント です。(そのものずばりの命名。^^;)
http://change-agent.jp/

●(有)チェンジ・エージェントのミッション(使命)

危機に瀕する地球環境を保全し、真の幸せを実現できる社会へ向かう変化を育み、広げ、加速するために、人や組織の持てる力と善を為すことへの希求を最大限に発揮するお手伝いをします。

●(有)チェンジ・エージェントのめざすもの

だれもが生き生きと自分らしく、自分がこの世に生まれた理由を果たすべく生きられるはずです。企業や組織も、その存在理由である社会の幸せのために持てる力を最大限に活かすことができるはずです。

(有)チェンジ・エージェントは、自分自身や、自分の属している組織や地域、社会や経済、国や世界が「幸せを作り出す本来の力」をもっと発揮できるよう、変えていきたいと考えている人々に、さまざまな気づきやきっかけ、変えていくための考え方やツール、変化のマネジメントにかかわるサポートを提供することで、変化をはぐくみます。

また、変化を起こそうとする思いと勇気をはぐくみ、支えることで、地球環境を保全し、真の幸せを実現できる社会へ向かううねりを広げ、加速していくとともに、変化の担い手を渾々と生み出すしくみを社会の中に埋め込んでいくことをめざしています。

●(有)チェンジ・エージェント設立の背景

企業にしてもNGOにしても行政にしても、現在の社会がこれまでにないほど複雑に入り組んでいることによる「難しさ」に直面していると思います。産業革命以後、それぞれの事業や仕事は、社会のシステムの一部を担う分業の形で発達・発展しました。そのシステムの全体像は、当事者にすら把握できないほどに複雑化していることも稀ではありません。

こうした複雑なシステムの中で、何とかしたいともがくように、論理的な分析を試み、差し迫った課題に各組織や部署が個別最適化をはかろうとすることがよくあります。でも本当は、自分たちもその中にいるシステムの構造を理解して、そのうえで、どうしたらいいのか?を考えた方が、遠回りに見えても、結局は効果的な近道なのだろうと思います(そうでないと、あとでやり直したり、別の問題に対処しなくてはならなくなったりしますので)

効果的な変化を起こしていくための鍵となる「変化のプロセス」と、それぞれのプロセスを効果的に進めるためのスキルを身につけるお手伝いをしたいと思っています。

<変化のプロセス>

【1】ビジョニング:本質的な変化の礎を築きます

最大限の可能性を発揮するために、現状や現在の問題にとらわれず、「あるべき姿」「ありたい姿」のビジョンを描きます。「とりあえずできそうなこと」「目の前の問題への解決」ではない、根本的・本質的な変化を起こす礎となります。

【2】システム思考による課題分析:根本原因と要素のつながりを理解します

現実の世界は「原因」が「結果」を引き起こすという一方通行の関係から成り立っているのではなく、結果が原因にも影響を与えるなど、さまざまな要素が相互に影響を与えあうシステムです。

システム思考のアプローチによって、見えている部分を近視眼的に表層的にとらえるのではなく、問題の全体像をさまざまな要素のつながりとして理解し、本質的な原因を見通す分析ができます。

【3】システム思考による解決策:問題の急所と効果的な解決策を見つけます

過去に役立った解決策が現在の問題を引き起こしていることがよくあるように、一見まったく関係のない取り組みが真の解決策となりうることもあります。

システムをつながりの連鎖として見ることから、つながりの欠如、歪み、遅れとして課題を認識し、他の分野や将来に悪影響を及ぼさない最も効果的な解決のための働きかけを考えることができます。

【4】変化の戦略策定:効果的に広がる変化をデザインします

解決策を実行し、実際の効果を上げるためには、目標設定、行動計画、進捗指標の設定、関係者分析、リスクマネジメント等の戦略策定力が鍵を握っています。ビジョンと システム思考に基づく「最大限の可能性を持った本質的な解決策」を絵に描いた餅に終わらせるのではなく、実際に組織や社会を変えていくための力を身につけます。   

【5】変化の実行:実行に役立つスキルを身につけ活用します

変化は一朝一夕で起こせるものではありませんし、一直線にゴールに向かっていくものでもありません。求める変化を達成するための「変化のプロセス」をマネジメントしていくことが重要です。それとともに、効果的に実行していくために欠くことのできない「コミュニケーション」「エンパワーメント」「参画とコラボレーションのデザイン」の重要なスキルを身につけます。 (有)チェンジ・エージェントでは、企業や自治体向けに、システム変革を作り出すためのワークショップや研修、コンサルティング、講演・経営者対談などを提供していきます。

また、どなたにも参加いただける「システム思考のトレーニング・プログラム」や「ゲーム」のワークショップの開催のほか、講演や執筆などを通じ、広くシステム思考やチェンジ・エージェントのスキルを伝えていきたいと思っています。

(中略)

これからも、チェンジ・エージェントについて、そして会社の展開や今後についてもお伝えしていきたいと思っています。「面白そうなので聞いてみたい」「聞かせたい人がいる」という方がいらしたら、講演やワークショップ等でご一緒させていただき、意見交換などさせていただけたらうれしいです。

やりたいことと夢はでっかいですが、規模は小さな会社が歩み始めたところです。ご支援・ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こうして立ち上げた有限会社チェンジ・エージェントがこの春に5周年を迎えます。とってもうれしいです!

チェンジ・エージェントでは、この5年間、企業向けの研修やファシリテーション、オープン形式のシステム思考トレーニング、「学習する組織」リーダーシップ研修、「持続可能なビジネスモデルを考える力をつける集中ゼミ」などを通じて、変化の担い手のサポートを続けてきました。

そういった経験や学びも含めて、どなたにもご参加いただける5周年記念の会です。システム思考について簡単に概要や事例を知る機会にもなります。それぞれの「次の一歩」に向けて、ぜひごいっしょに〜!

 

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