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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2008年06月29日

「エコログ」セヴァン・スズキさんへのインタビュー(2008.06.29)

大切なこと
 

講談社の「モウラ」というサイトに、「エコログ」という環境プラットフォームが誕生しました。
http://moura.jp/ecologue/top.html

この「エコログ」で、「世界のエコイストたち」という連載をさせてもらっています。第1回は、12才で登場したリオ・サミットで「伝説のスピーチ」をしたセヴァン・スズキさんです。

リオ・サミットで、セヴァンさんはこう呼びかけました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

でも、あなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。

死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生き返らせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。

どうやって直すのかわからないものを、こわし続けるのはやめてください。

ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セヴァンさんの「伝説のスピーチ」全文は、[No. 719 (2002.06.16)]にあります。
http://www.es-inc.jp/lib/archives/050716_082026.html

「エコログ」では、西表島から北海道まで、日本全国を縦断しながら、小中学生の子どもたちを対象に「自然体験ワークショップ」や「出前授業」をおこなう「アースキャラバン」のために来日したセヴァンさんにインタビューをしました。

いまアップされている前編から、一部ご紹介します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

枝廣 
そうすることで、セヴァンさんは人々を力づけようとしているのですね。特に日本は今、“希望を失った時代”と言えます。多くの人が経済に不安を抱え、環境問題への懸念を募らせています。こまめに電気を消したり、マイバッグを持参したり、できることはしているのですが、日本の温室効果ガス排出量は増加している……。絶望感を味わっています。セヴァンさんがやっていらっしゃることは、持続可能な社会への答えを集めることで、人々を力づけているのだと思います。「やればできるかもしれない」と思えるように。

スズキ 
「やればできるかもしれない」――まったくそのとおりです! 私自身も少しずつ変わりつつあるところです。活動家の運動や社会運動と言えば、何か大きなものと闘うという印象があります。ある意味、骨の折れる闘いで、途方に暮れてしまうかもしれません。

でも今の私は、美しいビジョンを持つことが大切なのだと思っています。何かを敵に回して立ち向かうのではなく、本当に美しいもののために闘うのです。しかも、周りでとり組んでいる人たちは、素晴らしい人たちばかり。関わりあうことができるだけで心からありがたいなあ! と思えます。

怒りで動く活動に参加するよりも、美しく、胸のおどるような、本当に力強いものにとり組むことは、自分にとってはるかに魅力的で、続けやすいものです。だから、ポジティブになれれば、闘いの半分は終わっていると言えるでしょう。私たちは素晴らしい生き方のために闘っている、ということを心から理解する必要があります。

枝廣 
1992年のリオの地球サミットで、12歳のセヴァンさんがなさった「伝説のスピーチ」について聞かせてくださいな。そもそも、どうしてリオに行くことになったのですか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

このつづきはぜひサイトでお読み下さい〜! 興味深いですよー。
そして、最後に、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

枝廣 
世界の状況を変えるために、12歳のセヴァンさんは、政治指導者たちに向かって直接、呼びかけました。そして今でも指導者が行動を起こすのを待っているのですね。ただ同時に、私は、政治指導者を待つ必要もないし、待つべきでもないと思っています。なぜかと言うと、政治指導者が動くのは最後の最後になるでしょうから。

スズキ 
ええ、そうでしょう。父が、副大統領になる前のアル・ゴアに取材したときのことを話してくれたことがあります。ゴアはこう言ったそうです。「道を切り拓くために、私たちのような人間を待たないでください。市民の気運が高まれば、私たちのような立場の人間は、必死になってついていこうとするのですから」。私たち市民が政治を動かす力が、そうやって生まれてくるのですよね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

セヴァンさんとは、数年前にも来日された折、何度か話をしたり、対談をさせてもらったことがあります。彼女とは話すたびに、それぞれの場で試行錯誤しつつ、どうやって人々の意識や行動を変えることができるだろうと、「本当に考えるべきこと」をいっしょに考え、語れる仲間だなあ!と思います。

今回のインタビューでも多くの学びがあり、セヴァンさんもそう言ってくれました。後編のアップもお楽しみに!

そして、セヴァンサンの次には、レスター・ブラウン氏へのインタビューが登場します。こちらもお楽しみに〜。

 

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