ホーム > 環境メールニュース > 温「断」化ニュースのコーナー、オープンしました(2007.02.03)

エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2007年02月05日

温「断」化ニュースのコーナー、オープンしました(2007.02.03)

温暖化
 
『不都合な真実』のアル・ゴアさん(「元米副大統領のアル・ゴアさん」より、こちらのほうで後世に伝えられるようになるかもしれませんね)が、ノーベル平和賞の有力候補になっている、というニュースが流れていますね! 「ノーベル環境賞」をつくろう!という動きもまえからありますが、いまや環境問題は国を超えた平和(というか生存)の問題ですから、ノーベル平和賞という注目の集まる機会で、さらに温暖化への意識啓発や行動や変化へのうねりを加速してもらえたらうれしいですね。 [No.1272] で、 > 『不都合な真実』の翻訳者としていただく印税は、温暖化の情報発信のための活
> 動の原資にさせていただこうと思っています(ウェブサイトを開設しようと考え
> ています) と書きました。ウェブサイトは準備中ですが、正式オープンまえでも、「できるところからやろう」という"ゼロよりマシ"(better than nothing)精神で、現在のウェブサイトに、新しいコーナーを作ってもらいました。 温「断」化コーナーです。 ここでは、毎日数本ずつ、世界の温暖化に関わる最新情報をアップしていきます。見出しとリード文だけでさくさくっと、発表後1〜2日というほぼリアルタイムで世界の最新動向を知っていただけます。 開始して1週間ですが、いままでに出ているものの見出しからでも、世界の動きを感じていただけると思います。
http://www.es-inc.jp/edablog/ondanka/archives/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ○IPCC第4次報告書:温室効果ガス濃度の上昇は人間活動の結果 ○カリフォルニア州検事総長、温暖化訴訟で自動車メーカーとの面談を要請 ○カナダの環境委員長、気候変動対策実績批判の騒動中に解雇される ○EUで第1回「持続可能なエネルギー週間」開催 ○EU、再生可能エネルギーのシェアを20%に引き上げ ○オーストラリア:気候変動対策の経済的影響を評価 ○連邦政府による気候変動研究への政治介入、調査で明らかに ○米環境局:オゾン基準の強化が見直し報告書に盛り込まれる ○米議会、気候変動議論に好意的になる ○フランスで地球のために5分間一斉消灯 ○2050年までに世界のCO2排出量50%削減は可能 ○EU、燃料基準を強化 ○英国の温室効果ガス削減、京都議定書目標値の倍を達成の見込み ○レヴァイン法案「カリフォルニア州を全米初の白熱電球禁止州に」 ○国際赤十字・赤新月社連盟:2007年最優先課題は気候変動とエイズ ○国際オンライン調査:温暖化問題への意識が最も高いのは南米と欧州 ○ブッシュ大統領、連邦省庁に省エネを命じる ○米国での風力発電量、2006年に27%拡大 ○世界規模で氷河が融解、新データで示される ○世界経済フォーラム、地球規模問題への具体的対策案を示して閉幕 ○連合団体で企業の気候リスク報告の基準となる枠組み作りへ ○気候問題の専門家、インドと中国への支援を求める ○全米の市長、温暖化防止対策に40億ドルの補助金を求める ○上院、温暖化防止法案の経済的影響に取り組む ○米国ミシガン州、中西部温室効果ガス登録制度に署名 ○企業トップと環境団体、ブッシュ米大統領に気候変動対策法の整備を要請 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「フランスで地球のために5分間一斉消灯」については、カナダの友人から「大成功! 300万人が参加」という主催者からのメールが届きました。日本のキャンドルナイトと連携できたらいいな、と思っています。 ざっと見て、いかがですか? 温暖化を「断とう!」という動きと、一部「断たせるものか」という動きも入り混じっていますね。世界の世論は確実に、脱温暖化に向かっていますが、そうする間にも、刻々と地球の状況は悪化しつつある......。 ここで紹介している記事の主な出典は、国際機関や政府などの公の情報源と、Environment News Service という環境問題の情報を出しつづけているサイトです。http://www.ens-newswire.com/ 無断で見出しやリード文を使うのは著作権違反ですのでできないのですが、私の活動を昔から知っている海外の友人が、「ふたりは似たようなことをやっているから、紹介するよ」と、このサイトの主宰者(やはり女性です)と数年前につないでくれたことがあります。今回「ぜひ」とお願いしたところ、「日本からの情報も提供してくれるなら、喜んで!」とのうれしい"交換条件"でOKしてくれました。ご縁ってありがたい!とうれしく思っています。 現在は、「最新ニュース」のコーナーですが、今年前半には立ち上がる予定のウェブサイトには、最新ニュースのほか、スターンレビューや昨日発表になったIPCC報告その他、押さえておくべき重要なレポートや、行動につなげるためのヒント、そして、伝え広げていくためのツールやヒントも載せていく予定です。 (その際には、ウェブサイト構築と運営のための企業スポンサーや個人サポーターを募りますので、どうぞよろしくお願いします!) 前々号にも書きましたが、温「断」化を阻んでいる人々のメンタルモデル(思い込み)にも、「どうしてわかってくれないんだ!」と怒ったりがっかりするのではなくて、「どうしてそう考えるのだろう?」「どうすれば、その障害を取り除くことができるだろう?」と分析し、考え、試していきたいと思っています。(スポンサーやサポーターの方々と一緒に、そういう分析や試行錯誤の研究会もやりたいと思っています) そうそう、上記の温断化コーナーにも載っていますが
http://www.es-inc.jp/edablog/ondanka/archives/070131_073846.html 今年の世界経済フォーラム(ダボス会議)は、例年にもまして温暖化をはじめとする環境問題が大きなテーマとなりました。レスター・ブラウンも招聘され、スピーチしたそうです。 ダボス会議を主催する世界経済フォーラムは、ジュネーブに本部を置く独立非営利財団で、主なメンバーは世界中の大企業約1000社(年会費は3万ドルとか)。 ダボス会議は、加盟する企業のトップ、政治家・学者・ジャーナリストなどの招待客が2000人近くも参加する大きな会議で、世界情勢を左右するほどの力がある、ともいわれています。首相クラスも多数参加し、かつては森首相も演説されたことがありますが、最近の日本ではあまり話題になりませんね......。それもまた心配ですが。。。 グローバル経済を牛耳っている政治家や企業トップの議論の場であることから、数年前には、「ダボス会議をぶっとばせ!」というNGOなど主催の「裏ダボス会議」が開催されていたのを覚えています。 でもいまや、当時は裏テーマだった環境問題などが堂々と表に出てきているのですね。(それだけ状況が悪化しているということですから憂うべきことですが、解決に向けてはかつてよりは喜ぶべき状況といえましょう) そのうち、環境・貧困・平和などをメインに議論するようになったダボス会議に対して、温暖化懐疑派や経済成長至上主義者たちが「裏ダボス会議」を開くようになったりして。(^^; 温「断」化ニュース、ぜひときどき見に来て下さいね。
http://www.es-inc.jp/edablog/ondanka/index.html
 

このページの先頭へ

このページの先頭へ