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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2006年12月19日

マメやハチドリを大活躍させよう!(2006.12.19)

大切なこと
 

昨年『成長の限界 人類の選択』を翻訳・出版しました。

1972年に刊行された『成長の限界』、1992年の『限界を超えて』に続く、シリーズ第3弾です。システム・ダイナミクス理論を用いて、「このまま人口も経済も拡大を続けると......」とシミュレーションした『成長の限界』、その20年後に再びデータ収集して分析した『限界を超えて』。

さらに10年たった今、最新のデータとシステム思考(システム・ダイナミクス)をベースに、「この30年間、人間と地球との関係はどうなってきたのか」「いまの地球はどういう状態か」を分析し、「どうすれば崩壊せずに、持続可能な社会に移行できるのか」を、静かに熱く訴える本です。

さくっとエッセンスをお読みになりたい方は、こちらをどうぞ。
『地球のなおし方――限界を超えた環境を危機から引き戻す知恵』

デニス・メドウズ氏他著の『成長の限界 人類の選択』で示された「地球はすでに限界を超えている」というメッセージをデータとともにわかりやすく伝えると同時に、持続可能性の分野ではおそらくはじめてのシステム思考の入門書です。地球環境の現状を嘆くのではなく、理性的に問題の構造を理解し、真の解決策を考えていくアプローチを知ることができます。

『成長の限界 人類の選択』のなかから、私のとても気に入っている部分をひとつ、引用します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小さな変化でも何度も繰り返されれば、大きな違いにつながる。一九七六年に、清涼飲料のアルミ缶向けにプルトップ型のタブが発明され、これまでは引きちぎられて捨てられていたタブが、缶に付いたままになった。そこで、そのタブの部分も缶といっしょにリサイクル・プロセスに戻されるようになった。

二一世紀初めの数字を見ると、アメリカ人は年間約一〇五〇億個のアルミ缶を使い、そのうち約五五%がリサイクルされている。ということは、この小さなタブもいっしょにリサイクルすることによって、毎年一万六〇〇〇トンものアルミと、約二億キロワット時の電力を節約することになるのだ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

大河だってちっちゃな水滴の集まりです。ひとつひとつはちっちゃくても、集めれば大きな力になる。

そんなちっちゃな「マメ」をウェブサイトといただいたメールからご紹介します〜。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

マメナジープロジェクト:
マメって小さいけれど、蒔いたら自然の力で大きく育ちます。マメナジーとは、今は小さいけれど、自然の力で大きく育つエネルギーのこと。あなたが蒔いてくれたマメナジーは、自然の力で電気を生み出します。

小さな気持ちの寄付金を集め、日本中に太陽光発電などの自然エネルギーを、普通の個人の力で増やしてゆくプロジェクトです。
http://www.mamenergy.jp/

マメナジー(mamenergy)とは、My Actions for My ENERGYの大文字の部分をつなげたものです。小さなマメ程度のマイナーエネルギーという意味、そして、育てさえすれば、天まで届くはず、という意味もこめています。

つまり、今はマメみたいに小さいエネルギーだけど、それをひとりひとりが植えていくと、大きなマメの木が、色々なところでボンボン育っていって、マメナジーの国になるんじゃないかな、という希望です。

マメナジープロジェクト第一弾は、Tシャツ1000枚で太陽光パネルを1kWづつ設置するプロジェクトです。

問題意識は、ずばり、将来の日本のエネルギーを育てよう!です。

世界全体のオイル・ピークも越えて、将来のエネルギーをどうするべきか?アメリカはアルコール燃料に注力を注いでいるようですが、どうしても食べ物との競合が将来的には出てくるはずです。

そこで、どこまでできるかは"やってみないと分からない"ですが、太陽光パネルや風力は、最大限設置していった方が、将来的なエネルギーの選択肢を増やすという意味で、そして日本のリーディングインダストリーを育てるという意味で、いいと思っております。

ただし、太陽光パネルは、25年でやっとトントンなくらいまだ高コストですし、お家に設置するには、3kWシステムで約250〜300万円、といわれています。そんなまとまったお金は、なかなか作れないものです。

一方で、毎日の生活でお金を落としているものに、「ブランド」という価値があると思います。例えば、「ナイキの○○」、「ルイ・ヴィトンの○○」などなど。それはそれで、すばらしいデザインだったり、いいものだったり、職人さんの文化だったり、素敵なものをもたらしてくれていますが、一方で、"マーク"が入っていることが重要な場合もあると思います。

その"マーク"の価値を、例えば、環境貢献マークにして、その価値がついたものを消費するようにしていったら・・・、と妄想したのが、マメナジー・プロジェクトの始まりでした。

同じTシャツだったら、1000円の"ブランドマーク代"を、太陽光設置にまわしたら、・・・、と妄想したわけです。

妄想だけでは、社会は動かないので、色々な方にお手伝いいただいて、マメナジープロジェクトを始めました。
http://www.mamenergy.jp/

今回は、3900円のTシャツ、これには個別のシリアル番号が入ってます。もちろん、1番から1000番まで。1000枚でつくる1kWです。(モニタリング費用込みで、100万円で1kWです)

シリアル番号をWEBサイトで登録すると、設置までの状況や、設置後は、「○○さんは、○Wh発電しました!」という情報を、リアルタイム(約1時間おき位の予定です)で閲覧したり、バナーに表示したりして、ブログでアピールしたりできます。

このサービスは、マメバナーと呼んでいて、寄付のトレーサビリティーとしては、とても面白いものだと思っております。

将来的には、様々な環境負荷の小さいエネルギーを対象としたいと思っておりますが、最初は、1kWづつ設置できる太陽光パネルを考えています。

今回の設置先は、埼玉県小川町の有機農家の屋根です。(とても素敵な有機農家さんです!!)

なお、1kWづつ設置するのですが、将来的には3kWまで載せて、そうなったら、ある程度まとまった量の電気がとれるので、それを売電したお金から経費等を除いた分を、基金に還流してゆきます。そうしたら、もっともっとマメナジーが増殖(!)してゆくはずです。

それから、設置先の有機農家さんにも、屋根代相当として、きれいな電気を使っていただくことになります。ですので、そのお礼として、有機野菜を分けていただき、マメナジーのヴォランティア一同で、アースデーなどで野菜カレーを作って炊き出しをしようと予定しています。

つまり、マメナジーは電気という価値を生み出して、それが野菜カレーになって返ってくる、という感じです。

この、「お礼」は合計5回まで受けられるルールになっていまして、その分の「お野菜チェックボックス」がTシャツにデザインされています。

なんか、楽しいですよね!!

ということで、よろしかったら、限定1000枚です。よかったら、参加してみてください!Tシャツは3デザイン、サイズも各種ございま〜す!!
http://www.mamenergy.jp/index.cgi?mode=concept

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ぜひウェブサイトをご覧ください。とっても楽しそう! 小さな力でも合わせたら大きく物事を動かせる予感をぜひ。大事な人へ、ご自分へのクリスマスプレゼントにいかがでしょう?

1W=1000円分のマメナジーが入った、ペーパークラフト手帳もあります。「1000冊限定。来年の手帳は,はさみとのりでPOP-UPさせてみませんか?使えるエネルギー,CO2換算表付き!文庫本サイズ」。こちらもウェブからどうぞ。


もうひとつ、同じくがんばっているのがハチドリです。辻信一さんから教えてもらったハチドリの話は、[No. 638] の「ナマケモノになろう、ハチドリになろう(2002.01.23)」でご紹介しましたが、現在活動を広げている「ハチドリ計画」のウェブサイトに載っています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハチドリ計画について
ハチドリになろう! ハチドリ計画は、生命豊かな地球を未来の世代に手渡すために、 一人ひとりの「私にできること」を集めていきます。


ハチドリ計画立ち上げに寄せて
辻信一

地球温暖化みたいな大きな問題を前にして、ぼくたちは無力感におそわれがちだ。皆さんの中には、ぼくのように、家や職場の電気をこまめに消したり、なるべく車を使わないようにしたり、 牛肉やエビを食べる量を減らしたり、自動販売機を使わないようにするために、水筒を持ち歩いたり、使い捨てを少なくするためにマイ箸やハンカチを持ち歩いたり、たまに電気を消してキャンドルナイトをやったり、している人がたくさんいると思う。

でも、時々、「そんなことをして何になるんだ?」という声がどこからか聞こえてくるんじゃないかな。そんな時、どうか、このハチドリの物語を思い出してほしい。そして、このお話の後に、一体、 何が起こったかを想像してみてほしい。

ハチドリの努力も空しく、森はすべて焼け野原となってしまったのか。あるいは、ハチドリを笑っていた動物たちが、それぞれ、「私にできること」をやり始めて、 めでたく火を消しとめることができたのかも。トラが後ろ足で泥をかけ、ゾウが長い鼻をホースにして水をかけたり。

ハチドリのお話の次の場面を想像することは、誰にでもできるよね。今年はトリ年。経済やビジネスの世界では相変わらず、ヨコドリとか、ブンドリとか、イイトコドリが飛びかっているけど、ぼくたちはハチドリでいこう。さあ、家族や友だちにハチドリの話をしてあげてほしい。それもまた「私にできること」 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ハチドリ計画が立ち上がったのはちょうど1年ぐらいまえだったのですね。多くの新聞やテレビに取り上げられたり、各地でイベントがおこなわれるなど、活動の輪が広がっているようす、うれしく思っています。本もあります。

『ハチドリのひとしずく- いま、私にできること』

南米アンデス地方の取っても素敵なお話を中心にした、珠玉のような本です。さまざまな人々の心からのメッセージと、「いまの自分にすぐにできること」のアイディアやヒントがいっぱい詰まっています。辻信一さんがご自分の文章につなげて、私のメッセージも使ってくださいました。

余談ですが、高校・大学生の頃だったかな、クリスマスの時期になるとディッケンズの『クリスマス・キャロル』を読み返すことにしていました。

そしてだいたいお正月休みに大好きな『モモ』を読んでいたなぁ。

慌ただしい年の暮れですが、少しだけでも静かにゆっくりと『ハチドリ』に思いを馳せる時間も持てるといいですね!

 

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