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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2006年10月22日

雑談:『細切れ(こまぎれ)ビジョンで、なんでもできる!〜夢を実現する自分マネジメントシステム』(2006.10.22)

 
サンマーク出版から、「なりたい自分を探す」「なりたい自分になる」ためのプロセスを7つのステップとしてシステマチックに紹介した最新刊が出ました。 自分自身の試行錯誤と、これまでこのプログラムをもとに200人近くの「夢の発見と実現」のお手伝いをしてきた経験から得られたノウハウやヒントを掲載した本です。 「個人の夢の実現」を念頭に書かれた本ですが、同じエッセンスを環境保護やまちづくりなどのグループや組織でも使ってもらうことができます。「熱い思いだけでは続かない」「ビジョンを描き、着実に進んでいくしくみが必要」という点では、個人もグループも同じだからです。 「はじめに」と目次をご紹介します。自分マネジメント力アップを考えてきたこの数年間の集大成です。お役にたちそうでしたら、お手にとっていただけたらうれしいです〜。 『細切れ(こまぎれ)ビジョンで、なんでもできる!〜夢を実現する自分マネジメントシステム』 定価:本体1400円+税 サンマーク出版 (帯のことば) やり始めても「くじける」あなた-。 「始める壁」と「続ける壁」は、 こんなにラクラク超えられます! あせらず、くさらず、たゆまず進める 7日間でビジョンに近づく7つのステップを大公開 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ●はじめに 人生の手綱は自分で握る 「エダヒロさん......スゴイですねえ。念力か、神通力でも使うんですか?」 ある人にこう聞かれたのは、『思えば、そうなる!』(新潮社)という本を出版したときでした。  私は本を出すたび、タイトルだけでギョッとされることが多いようです。『朝2時起きで、なんでもできる!』(サンマーク出版)を出したときもそうでした。  こちらにしてみれば驚かれるほうが不思議で、どの本もみな、ごくごく普通に大真面目に書いています。自分としては実に腑に落ちているタイトルというわけです。  とはいえ多少、説明が必要な場合もあります。  やりたいことをドンドンやっていった結果、同時通訳者、翻訳家、環境ジャーナリスト、環境NGO運営など、いわゆる「肩書き」があまりにたくさん増えすぎて、混乱する人もいるようです。それどころか、いまだに「枝廣淳子=超早起き推進運動家(!)」と思い込んでいる方もいらっしゃいます。見えないパワーなどという誤解が加わると、ますます謎の人になってしまうでしょう。  そこで私は、目の前の男性に言いました。  「いえね、『思えば、そうなる!』というのは、実は『思って、そうする!』 という意味なんですよ」。  すると、彼はさっと真剣な顔つきになり、私の顔をのぞきこみました。 「どうやって『思って、そうする』ことができるんでしょうか? 僕にだって、いつかはやりたいと思っていることがありますが、どうにも進みません。どうすれば、夢のまま終わってしまうのでなく、少しでも実現へと近づいていけるんでしょう?」  どうやら、もう少し言葉を足したほうがよさそうです。 「『思って、そうする』とは、ビジョンを描いて着実に進んでいくことなんです」  男性の目に、「興味あり」の信号がチカチカ光るのを見て、私はさらに続けました。 「つまり、『そうする』ことができる形でビジョンを描けばいいんですよ。大きなビジョンだと手の届かない遠い夢になってしまうけれど、たとえばそれを細切れ(こまぎれ)の小さいビジョンに分けて、ひとつずつかなえるとしたら?」 「うん、僕でも一つ、二つなら、かなえられる気がしますねえ」 「でしょう? たとえ、たったひとつの細切れビジョンでも、それがかなったら、めざす夢に一歩近づいたことになるでしょう? さらにひとつ、さらにひとつと、順番に細切れビジョンを実現しながら歩み続けたら、いつかは大きいビジョンにたどりつけるってわけです」  満足げに微笑みかける私に、彼はちょっと顔をくもらせました。 「そうはいってもねえ。歩き始めても、途中でくじけてしまうのが僕の悪いクセなんですよ。税理士の資格を取ろうと勉強を始めたことがありますが、燃えていたのは最初だけ。ずるずる忙しさに紛れてサボって、そのまま挫折です。何をやってもそのパターンなんです。資格だけじゃない。いつかは......と思いながra 、どんどん時間がたってしまうことに、焦ったりむなしくなったりするんです。このまま人生の最期まで行ったら後悔しそうな気がして......」  彼の目の中の信号が消えてしまいそうで、私はあわてて言いました。 「くじけるのは、あなたのせいじゃないんです。あなたは悪くありません。『挫折しないしくみ』を使っていないのが、敗因なんです! 最終目的地に到着できるかどうかは別として、『ビジョンに向かって進んでいくこと』は、だれにでも絶対にできます! やり方さえ、知っていれば」 「だれにでもできる、ビジョンに向かって進んでいける、挫折しないしくみ?」 「ええ、そうです。だれだってできるしくみです」  私は力を込めて答えました。だって、本当ですもの。 「やり方があるんですね? やっぱり! そうじゃないかと思ってました! どうやったらいいんですか? 僕にも教えてくれませんか? ぜひそのやり方とやらを教えてくれませんか!」  彼の目に信号が再びチカチカしたのを確かめ、私は息をつきました。 「おやすいご用ですよ。とてもシンプルですからね。私は『自分マネジメントシステム」って呼んでいますが......。科学的、といっていいのかどうかわかりませんが、根性や精神力に頼る方法ではないので、基本さえ押さえればだれでも必ず進んでいけますよ」  ......こうしてできたのが本書です。1日に1ステップずつ進み、7日後に歩き出すプログラムになっています。各ステップには、「何をどうやるか」というプロセスと、「そのときに気をつけることやヒント」のノウハウの説明があります。  トントンと7日間で進んでいくもよし、じっくり考え、確かめつつ、たとえば7週間かけてゆっくり進んでいくのもよし。 「人生はマイペース。自分の手綱は自分で握る」 ――ビジョンを描くときにも、自分マネジメントシステムをつくるときにも、これがとても大事なポイントです。  さあ、まず一歩、進みはじめましょう! ●目次● はじめに-人生の手綱は自分で握る プロローグ 歩き始める前に  一生モノの宝!「自分マネジメントシステム」    「根性」に頼らない「前進する仕組み」を作ろう  「タイムマンジメント」の本当の意味    マネジメントとは120%活かすことと心得よ  自分マネジメントシステムのかなめ-「PDCサイクル」    「続ける壁」を突破するための「しくみ」を作る  7日でできる! 夢をかなえる7つのステップ    具体的なビジョンと自分マネジメントシステムを作る ステップ1 「人生の棚卸し」をする  まずは「1年の棚卸し」でストレッチ体操    「1年の振り返りシート」で自分のスキルを知る  「自分のバリュー」を再発見する    好きなこと・得意なこと・大事なことシート  「自分の定期点検」のサイクルを決める    人生の棚卸しは「いま」のスナップショット  「一生のうちにやってみたいこと」を100個書き出す    「願望の筋肉」を思い切り動かそう  「心のキビ団子」を探す    「自分の成功要因=自分の強み」を知ろう  「心のキビ団子」を握って「保存食」にする    「内在的な成功要因」と「外在的な成功要因」を分析  あなたの Bad Coffee は?    人生は短いのだから、○○なんてやっていられない!  「自分のあやし方」のバリエーションをもつ    トラブル時、とりあえず落ち着く方法 ステップ2 ビジョンを描く  ビジョンとは人生の「一本の筋」    「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」に目を向ける  立ち止まらないとビジョンは見えない    まず「タイムアウト」の時間を確保  三種の神器-習慣と時間帯と場の力    自分とのアポを守るために  「とても無理!」なこともビジョンにできる    バックキャスティングというアプローチ  目的地から逆算すれば最短コースが見える!    バックキャスティングの強み  「とりあえず症候群」に陥らない!    焦って出発しても目的地に着けない  バックキャスティングでビジョンを描く    すべての規制を忘れて自由にやってみる  「鯉の滝のぼり」でビジョンを明らかにする    手段をステップにして目的を見つける  自分のビジョンとダンスを踊ろう    時間は制限し、心は自由に考える  ビジョンは「一生モノ」でなくていい    進むにつれ変わっていくのがビジョン  「ビジョンづくりの心配」傾向と対策    3つの安心材料でビジョンを仕上げる ステップ3 細切れビジョンにする  「何ができれば・分析」で、ビジョンを砕く    ビジョンの構成要素を考える  「鯉の滝下り」でビジョンへの道すじを作る    細切れビジョンにも「何ができれば・分析」をする  細切れビジョンにはゴールが必要    走り出す前に到着点を明確にする  細切れビジョンのゴール設定の仕方    ゴールインがハッキリわかる基準を決める ステップ4 マイ指標を作り、将来を見る  「指標パワー」で自分を動かす!    株価に一喜一憂するカラクリを知る  エダヒロ流・マイ指標のパワー    ハッキリ数字にすると優先順位が高まる  実際に「マイ指標」を作ってみる    測りやすいもの・測るべきもののバランス  3種類の「マイ指標」を使いこなす    サポート指標・実績指標・成果指標  「このままパターン」VS「目標パターン」    過去と未来をグラフにしてみる ステップ5 実際、デキる! 計画づくり  「後工程」を意識して計画を立てる    やりやすさと効果を追求する3つのポイント  「Must Do」と「Nice to Do」に分別する    やりたいことより、やるべきことから計画する  「ミニマム」と「マキシマム」の両方を作っておく    「理想の計画」を立ててはいけない  Do-able になるまで行動計画を砕く    指示書を作る要領で、具体的かつわかりやすく  「一回やれば終わるもの」はこう計画する    らくらくとできる「Do-able」レベルに落とし込む  「やり続ける必要のあるもの」はこう計画する    たくさんの「プチゴール」を用意する  プチゴールだからこそ着実に進める!      「細かく砕く」と挫折しない  「理想」と「持ち時間」を近づける3つのコツ    計画を絵に描いたモチにしない  作業時間の「見積もり精度」を上げる      「記録」すれば「予想」が外れなくなる  行動計画の「5つの思い込み」を捨てる    強迫観念を打ち砕けば挫折しない  エダヒロ流「年・月・週・入れ子計画」①    年の初め編  エダヒロ流「年・月・週・入れ子計画」②    月の初め編  エダヒロ流「年・月・週・入れ子計画」③    週の初め編 ステップ6 振り返りのしくみを作る  「振り返り」こそ、前進するかなめ!    このしくみでストレスなく歩いていける  振り返りで「自己調整力」をつける    完璧主義をやめて実績主義になろう  自分を進める振り返りVS自分を沈める振り返り    「振り返り」は「反省」ではない!  「振り返り」も計画に入れておく    「習慣でラクにできる」しくみを作る  歯磨きのように振り返りをする    習慣化するための簡単な儀式を決める  振り返りのベスト・タイミングを知る    小さなPDCサイクルとして考える  振り返りのステップ① できたことを確認する    自分をほめてキビ団子を拾う  振り返りのステップ② できなかったことを再評価する    思い切って捨てることも大切  振り返りのステップ③ できなかった原因と対策    自分の「できないパターン」を分析する  記録のススメ    振り返りのための材料集め  記録の効用① 冷静な判断    自分を客観視できるようになる  記録の効用② 見積もり力アップ    突発事項も予想できるようになる  ときには「引き返す勇気」も必要    自分の心の声を無視してはいけない ステップ7 「始める壁」を下げて出発しよう!  「始める壁」はこう下げる!     基本に立ち戻ると安心できる  「出口戦略」を決めておけば始めやすい    始めるための「やめる」ルールづくり  自己調整のヒント① 重ね塗り戦略     広く薄く最後までやる  自己調整のヒント② ウサギ3匹戦略    最初から二兎を追えば三兎得られる  自己調整のヒント③ 一人レッスン戦略    自分の先生にも生徒にもなってみる  自己調整のヒント④ カウンセリング戦略    他人からの相談のように自分の悩みに答える  自己調整のヒント⑤ 高跳び戦略    レベルを自在に上げ下げしてみる  「変わることが怖い」のは当然    踏み出せなくても自分を責めてはいけない  「自分らしさ」を再評価してみよう    人からの影響を排除してもいい  めざすは「最高の自分コーチ」    自分で自分をコーチしよう  自分マネジメント力を世界に活かす    「Doing Well」から Doing Good」へ おわりに-一年の計は一生の計 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 長い目次ですねぇ。(^^; 目次が長いということは、一項目ずつは短いということで、読みやすいつくりになっています。 本書は、半年間の自分マネジメントコースでおこなっているプログラムを具体的に自分でも進められるように展開したものです。(コースにご興味のある方は、こちらに詳細があります。10月末に始まる6ヶ月コースは残席わずかです) 本書は、これまでも自己実現に熱心な女性はもちろんですが、これまでどちらかというと「忙しくて、自己実現なんて、それどころじゃない」という感じだった男性にも読んでいただきたく、編集者が「男性のための自己実現講座」にもなるよう、つくってくれました。軽いビジネス書のノリで読めます。 『細切れ(こまぎれ)ビジョンで、なんでもできる!               〜夢を実現する自分マネジメントシステム』 余談ですが、本書の帯にもなっている「あせらず、くさらず、たゆまず」という言葉は、私が中学2年生のときに転校する際、先生や友だちにサイン帳に寄せ書きをしてもらったのですが、そのときに数学の先生が書いてくれた言葉です。 英語の先生は「裏を見せ、表を見せて 散るモミジ」という言葉を贈ってくれました。(この言葉が腑に落ちたのは、それから10年以上たった後でした) 中学1年のときの担任の先生とはいまでもメールやお手紙のやりとりをさせてもらっています。名古屋で講演をしたときには会いに来て下さいました。いい先生方に恵まれたなあ、、、とありがたく思います。 昨日そんなことを思い出しながら、名古屋の近くの会社におじゃまし、全社QCサークル発表会で、本書のタイトルを演題に、特別講演をさせてもらいました。 そのとき「これまでやってきたこと・いまやっていることは、これからやっていきたいことの3%なんです」と言ったら、ちょっとびっくりされてしまいました。 やればやるほどやりたいことが増えるから、いつまでたっても「3%」なんですね、きっと。(^^;
 

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