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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2006年07月17日

世界の「3R」(2006.07.17)

 
前号でもご紹介した日経エコロジーでの連載コラム「目からウロコの環境英語」の第3回もイーズのサイトのライブラリーの「執筆・連載」コーナーにアップしました。 http://www.es-inc.jp/lib/writing/ この原稿を書くとき、世界の「3R」を調べていたところ、「4R」も「5R」も見つけて、四つ葉のクローバーを探していたら5つ葉や6つ葉も見つけて目を輝かせた子ども時代のように(って、いまも4つ葉のクローバーを探すのは大好きなのですが)楽しかったです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 第3回 「reduce, reuse, recycle」 平成16年6月のG8サミットで小泉首相が提唱した3Rの国際会議(3Rイニシアティブ閣僚会合)が昨年4月に東京で開催されました。現在の日本では小学生でも知っているぐらい、「3R」というコトバは知られるようになってきました。  しかし、その中身はどれだけ理解されているのでしょうか? 3Rの定義の多くは、Reduce(リデュース:減らす、発生抑制)、Reuse(リユース:再使用)、Recycle(リサイクル:再生利用)ですが、特に日本では、2つめと3つめのRをごっちゃにしているケースがあります。(定義が重要なわけではありませんが)  たとえば、「リサイクルショップ」(日本にしかありません!)。中古の衣料や家電、家具などを販売していて、リサイクルをしているわけではありません。いってみれば「リユース促進ショップ」でしょうか? 「このペットボトル、リサイクルしてきて」と子供に回収箱へ入れるよう頼んでいるお母さん。このように「回収」の意味で「リサイクル」が使われることもありますね。  私は子供たちに「使った割り箸を洗ってまた使うように、そのままの形でもう一度使うのがリユース。使った割り箸を紙の原料にするように、形を変えて原料として使うのがリサイクルだよ」と説明したりします。  3Rは、Reduce、Reuse、Recycleという「3つのR」の意味ですが、Reuse、Recycleの「Re」は「再び」という意味の接頭語です。語頭にReがつく単語はほかにもたくさんありますから、3Rだけではなく、4Rでも5Rでも作ることができます。    たとえば、「減らす」まえに「断る」(Refuse:リフューズ)。使用段階で製品の寿命を延ばす「修理」(Repair:リペア)などは、日本でもよく言われますね。  通い箱などで包装材を戻す(Return:リターン)のほか、長く使うために衣服を仕立て直したり建物を改築する(Reform:リフォーム)も使うことがあるようです。(もっとも、このリフォームは和製英語です。英語では仕立て直しはRemake、改築はRemodelや Rebuildですね)    海外ではどうでしょう? 海外でも3Rといえば、だいたいReduce、Reuse、Recycleを指すことが多いようですが、ほかにもいろいろな「Re」単語が並んでいて、興味深いですよ。    トロント大学では、「ゴミ箱へ入れる前にRethink(考え直す)」が4番目のRです。かと思うと、Rot(腐らせる)を入れて、コンポストを呼びかけるところもあります。興味深いのは、Recoverを「再生商品の購入」の呼びかけとして使っているところもあります。    中国工学学会で呼びかけている4つめのRはRemanufacture(再製造)。日本でも使われるようになってきましたが、欧米ではRefurbish(リファービッシュ)もよく使われます。これは単なる修理ではなく、修理調整し、磨き直し、メーカー保証をつけるなどして、付加価値を高めたうえで再販売することです。    そうそう、Rのひとつとして、Respect(大事にする)を挙げている海外の団体もありました。どのReにしても、このスピリットがなくては「仏つくって魂入れず」ですよね。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「3R」は、だいぶ海外でも使われるようになってきました。それでも、最初に使うときは、「3R; refuse, repair, recycle」と説明しておいて、それからあとは、「3R」で話を進めるのがよいでしょうね。 3Rは、日本語でも英語でも「3R」で通用しますよね。余談ですが、かつて3K(キツイ、危険、汚い)という言葉が使われていたことがありました。この3Kはもちろん、日本語の単語の頭文字ですから、このままでは海外では通用しません。 でも、同じコンセプトを英語では、3D(Demanding, Dangerous, Dirty)と呼ぶのですね。 「3Kときたら3D、3Dときたら3K」と、同時通訳者にとってはとてもありがたい言い換えでした。(ふつうはこういう略語は説明しなくてはならないことが多く、同時通訳の難所のひとつだからです。^^;)
 

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