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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2006年03月13日

「100万人のキャンドルナイト」ニュースレター第7号(2006.03.11)

 
私も呼びかけ人代表をしている「100万人のキャンドルナイト」では、英文のニュースレターを発行して、世界中に「キャンドルナイトの輪」を広げています。 ニュースレター第7号が素敵な写真とともにアップされたので、よかったらのぞいてみてくださいな。http://www.candle-night.org/2005winter/english/home.php このニュースレターの和訳をお届けします。JFSで楽しんだキャンドルナイトの話も載っています。下にニュースレターの登録用URLがありますので、海外のお知り合いやお友達に、ぜひご紹介ください〜! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「100万人のキャンドルナイト」ニュースレター 第7号 
2006年2月28日 発行 冬至の夜、次のようなメッセージをいただきました。 「カナダのバンクーバーに住んでいます。夫と姉と私の三人で、でんきを消して、小さなろうそくをたくさん灯し、歌を歌って楽しいひと時を過ごしました」 日本各地ではイベントが行われ、キャンドルナイトのホームページに登録されたイベントは157件でした。
みなさんはどのようなキャンドルナイトを過ごされましたか? 2006年2月号の内容 立教大学のキャンドルナイト
ミツロウロウソク作りとボランティアミーティング  ジャパン・フォー・サステナビリティ
キャンドルナイト2006冬至より  立教大学のキャンドルナイト 東京都にある立教大学池袋キャンパスでは、12月22日冬至の日に、「1000000人のキャンドルナイトin立教〜でんきを消して、こころに灯りを〜」と題してキャンドルナイトのイベントを開催しました。夏至に続き、立教大学では2回目のキャンドルナイトの開催となります。チャプレン室やボランティアセンター等大学の協力を得ながら、学生で構成される実行委員会を中心に企画をたて、数ヶ月間に及ぶ準備期間を経てイベントを開催しました。 そもそも立教大学のキャンドルナイトがどのような思いで始まったのか。2005年の春、詩人の活動をしている立教大学OBからの提案「詩のワークショップを通して、『わたしのしあわせ』について考える機会をみんなと一緒にキャンドルナイトの折にもちたい」、と環境問題に取り組んでいるサークルの「キャンドルナイトが学生にとって環境問題を考えるきっかけとなれば」という思いが出会い、開催されることになりました。 冬至のキャンドルナイトは、冬休み前の大学の授業の最終日です。クリスマスの一ヶ月前あたりから立教大学のシンボルツリーのヒマラヤ杉はイルミネーションで飾られ東京のクリスマス観光スポットとなりますが、その有名なツリーの電気を消して、代わりにキャンドルで作ったツリーに火を灯すことにしました。 今回は二回目であることから、多くの協力者がでてきました。そのため、いろいろな人がそれぞれの想いをもって一年を振り返り、また伝えるイベントにすることになりました。また、2004年から2005年は自然災害で多くの人命が失われた年であったこと、世界が平和を祈りながらも引き続きテロや戦争により多くの犠牲者が出た年であったことをふまえて、レクイエムをテーマの一つとしました。 当日のプログラムは、17時頃からチャペルでのキャンドル礼拝から始まりました。夏至のキャンドルナイトと同じ時間から始めてみると、夏と比べ日が落ちるのが早く周囲が暗いため、改めて冬至の日の短さを感じることができました。礼拝のあとチャペルから教室へ移動し、フェアトレードのコーヒーを飲み、詩のワークショップを行いました。 ワークショップのテーマは、「meets Memory」。自分の中の印象に残っていることを振り返り、詩を作りました。その後キャンドルナイトの呼びかけ人であるマエキタミヤコさん、辻信一さん、藤田和芳さん、竹村真一さんにキャンドルナイトの思いをインタビューした映像とスマトラ沖地震で被害を受けたアチェの映像、パキスタン北部地震被災地の映像で編集されたVTRを見て、キャンドルナイトや、この一年の出来事へそれぞれが思いを馳せました。 VTRが終わると消灯のカウントダウンのために参加者は、屋外のクリスマスツリーの下へ移動しました。予定ではキャンドルで作ったツリーに火を灯すはずでしたが、強風で火がつきません。カウントダウンで校舎の電気も街灯もクリスマスツリーのあかりも消え、参加者は風除けつきのキャンドルをもちながら、消灯の後から始まった学生たちのハンドベルの演奏を聴いていました。 今回はクリスマスツリーを見にきた人や観光客など、まったくキャンドルナイトのことを知らない人も礼拝に参加して頂き、正確な人数は分かりませんが前回と同様100人ほど集まって頂けたと思います。 立教大学は日本有数の繁華街の池袋にあり、スローな世界とは真逆の環境にあります。そのなかで、一年に二回でも「でんきを消して、スローな夜を」過ごすことは大きなことであると考えています。自分たちの活動が少しでも参加者の人たちの暮らしや、周りの環境の変化につながれば、とても嬉しいことです。(原稿協力:立教大学キャンドルナイト実行委員会) ミツロウロウソク作りとボランティアミーティング  ジャパン・フォー・サステナビリティ ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)は、メールニュースを使って日本の企業や自治体などの環境への取り組みを海外へ発信することを主な活動とするNGOです。 「100万人のキャンドルナイト」よびかけ人代表の一人である枝廣淳子さんは、JFS の共同代表でもあります。JFSは組織としても「100万人のキャンドルナイト」を応援しており、日本のすばらしい動きを世界へ発信するJFSのノウハウやネットワークを生かして、日本や世界でのキャンドルナイトの動きを世界へ発信しています。 http://www.japanfs.org/index_j.html JFSでは、多くのボランティアが、チームに分かれてニュースを集め、英語に翻訳するなどの活動をしています。活動はEメールを通じて行われるために、ふだんはほとんど顔をあわせることがありません。そのため、年に数回、ボランティアさんたちがお互いに直接会える機会として、ボランティアミーティングが開かれます。 2005年12月23日、JFSのボランティアミーティングが開かれました。ミーティングの前には、希望者が参加しミツロウロウソクを作るワークショップもあり、手作りの料理が並ぶパーティでは、部屋の電気を消し、できたばかりのロウソクを灯すキャンドルナイトが行われました。 ミツロウのロウソク作りのワークショップは、ゆっくり堂の小形メグさんを講師に招き行われました。ゆっくり堂は、100万人のキャンドルナイト呼びかけ人の一人、辻信一さんが関わるナマケモノ倶楽部の会員で作られた、スローな文化を育て、環境問題を経済活動からも変えていこうとしている会社です。http://www.yukkurido.com/ ミツロウのロウソクは石油製品であるパラフィンのロウソクと違う、独得なちょっと甘い香がします。よく見ると、炎の色も違います。日本で昔から作られた和ロウソクの話も聞きながら、手作りならではのバリエーションも楽しかったミツロウのロウソク作りを紹介しましょう。 ■ミツロウって? ミツロウというのは、名前から想像できる通りハチミツを作る過程でできるロウです。ハチは触角を定規のように使って六角形の巣を作ると言われていますが、ハチミツをとった後、巣を煮沸して一晩放置すると、ロウと水が分離します。 日本でも、最初のロウソクはミツロウで作られていたとも言われています。中国から仏教伝来と同じ頃に、ミツロウも入ってきたそうですが、当時は高級品でした。ミツロウが入ってくるまでは、松ヤニを葉で巻いたものを使っていたそうです。 ■ところで、和ロウソクの話 日本には和ロウソクもあります。これは、江戸時代によく作られたものですが、ロウにはミツロウの他に、ウルシやハゼ、米ぬかなどの植物から採取したものを使っていました。 和ロウソクの特徴をみてみましょう。和ロウソクは胴の中心が湾曲してへこんでいる独特の形をしています。理由ははっきりしませんが、ロウを手塗りするためという説もあるそうです。竹串にいぐさを巻いて芯として作り後で竹串を抜くために、ちょうどロウソクの中心に細い空洞が開いています。胴に花の絵が施されているものも多いのですが、花のない季節に花の代わりに楽しみたいためだそうです。日本人の生活の中で、自然を感じる心意気の表れの一つかもしれません。 ■ミツロウのロウソクを作ってみる ミツロウロウソクの炎はパラフィンのロウソクに比べ温度が低いため、炎は黄色っぽい色をしています。 今回は、ロウソク作りの中でも、最も時間がかかる、何度も浸す方法で作ってみました。もっと簡単に作るには、紙コップの中に溶かしたロウをいれ、その真中に芯を立てて冷やして固める作り方もあります。 <ミツロウロウソクの作り方> 用意するもの ミツロウ 150g
芯にする木綿糸
湯せん用鍋
空き缶 1.空き缶に蜜ろうを入れます。湯せん用鍋に空き缶の半分が浸るくらいに水を入れて、火にかけます。 2.お湯が沸いてきたら、缶を湯せんし、ろうを溶かします。蜜ろうは60〜65℃で溶けます。お湯の温度が下がったら弱火にかけ温めます。 3.芯用の糸を適当な長さに切り、端を持って、できるだけ真っすぐ溶けた蜜ろうに浸します。 4.3の芯を一瞬つけて持ち上げ、ろうの表面が白く固まったらまた浸します。これを何度も繰り返し、ロウソクを少しずつ太くしていきます。溶かしたロウが固まってきたら再び湯せんして溶かして浸すことを繰返します。 何度もロウに浸しているうちに、洋ナシのような形になったり、太めの棒になったり同じものは一つもない、個性的なロウソクができ上がりました。 ある程度形が整ったら、最後に色のついたミツロウを手で柔らかくして、ちぎって貼り付け、デコレーション。様々な形のロウソクの顔付きもどんどん変わってきました。ロウを溶かす際に、クレヨンを削って入れてロウ自体に色をつけることもできます。このデコレーションでさらにロウソクの個性が出てきました。 約20名の参加者からは「初めてのことで、楽しかった」、「ロウにもいろいろな種類があることを知った」、「香りもよかったし、手でこねて飾る作業が楽しかった」などの感想が出て、頭と体、そして視覚、触覚、嗅覚まで楽しんだイベントとなりました。きっと楽しみながら、一つの文化を考えるきっかけにもなったことでしょう。(スタッフライター:岸上祐子) このニュースレターを関心ある人にどんどん転送して、「地球大の闇のウェーブ」を広げてくださるとうれしいです。 ニュースレター申し込みは
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http://www.candle-night.org/2005winter/english/news/newsarchive.php お問い合わせ、御意見は eninfo@candle-night.org まで
皆様からのフィードバックをお待ちしております。 キャンドルナイト実行委員会 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜引用ここまで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 JFSでのミツロウロウソクづくり、私は参加できなかったのですが、とても楽しそうでした。そのあとのボランティアミーティングでは、いろいろな形・色づけの楽しげなロウソクたちが勢揃い。柔らかくて温かい輝きを添えてくれました。 100万人のキャンドルナイトでは、6月の夏至に向けての準備を進めています。「私たちのところでもやるよ!」という方、ぜひご連絡をくださいな。日本に、そして世界に地球大の闇のウェーブを送りましょう! あわただしい日常の中で、ちょっと立ち止まる。いつもは「それどころじゃない」と心の片隅に追いやっていることをちょっと考えてみる。そんな優しい時間のウェーブが広がりますように。
 

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