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エダヒロ・ライブラリー環境メールニュース

2005年11月06日

季刊コンシャス創刊号より「LOHASの3つのキーワード」(2005.11.06)

新しいあり方へ
 
> 身体や心のことはもちろん、日々の食事や暮らしにコンシャスしてみること。 > 「コンシャスすること」(=「気づく」「意識する」という意味です)は楽しく > 気持ちよく暮らすために役立つアイディアです。「コンシャスな暮らし」のため > の具体的なアプローチやヒントをお届けする新感覚のボディ&ソウルマガジン 『CONSCIOUS』の創刊号が出ました。 季刊コンシャス(定価 本体743円+税) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901868292/junkoedahiro-22/250-8913123-1482637 このような雑誌です。 http://www.conscious-press.com/conscious/index.html この雑誌で、連載コーナーを持つことになり、創刊号では、いまや流行となりつつある?ローハス(ロハス)について、自分の思っていることを書いてみました。編集部の許可を得て、一部ご紹介します〜。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  LOHASって聞いたことありますか? LOHASとは Lifestyles of Health and Sustainability 。健康と持続可能性を大事にして生きようという生活スタイルで、本誌をお読みのみなさんもきっと重なるものを感じられるかもしれません。  1998年にアメリカの社会学者のポール・レイが、15年の研究結果をもとに、新しいライフスタイルの人たちが増えていると発表したことから誕生した言葉です。最近日本でもあちこちで取り上げられるようになってきました。 私は数年前にLOHASの考え方が日本に最初に入ってきた瞬間に立ち会いました。ポール・レイが来日して「新しい価値観の人々が増えている」と発表した時に、通訳をしていたのです。通訳しながら「日本でも広がっていきそうだなあ」と思いました。果たして、そうなってきていますね!  (中略)  私がLOHASに共通していると思っているキーワードして三つ挙げましょう。  一つは「内的アンテナ」――自分の内に対するアンテナです。自分の心や体の状態に対する感度のよいアンテナがあって、「こういうのが気持ちいい」「こういうとき幸せだ」などを感じ、また、そういう感じをとても大事にします。  もう一つは「自分の尺度」。LOHAS的でない人は、たとえば「テレビが言うから買う」「友だちが言うから食べる」「世の中ではやっているから」など、基準が自分の外にあることが多いので他人に左右されやすいのですが、LOHAS的な人は自分自身の尺度や基準を持っています。人が何と言おうと自分がいいと思ったら「いい」と思える。自分で感じる力、考える力、選ぶ力を持っている。  三つ目のキーワードは「つながり」。LOHAS的な人は地球環境にも関心がある人が多い。それは自分ひとりだけで自分の望むような幸せにはなれないことを感じているからでしょう。自分が吸っている空気も飲んでいる水も、すべてつながっているから、自分の体内だけをきれいにすることはできない。 空気もきれいにしないといけないし、水もちゃんと守らなきゃいけない。少なくとも無意識レベルでそういったつながりを感じているので、単に「自分だけ良ければ」ではなく、たとえば、環境活動に熱心な企業を応援して、多少値段が高くても買う人が多い。  (後略) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 LOHASは、新聞や雑誌にも頻繁に登場するようになっていますね。(たぶんテレビにも??? テレビを観ないのでわからないのですが。。。) 米国では人口の30%がLOHASだという調査結果があり、日本でもほぼ同じ割合だという結果が発表されています。米国では数年前から、LOHAS向けの商品やサービスを提供する"LOHAS企業"向けの雑誌も出ており、日本でも"LOHAS企業"が増えているようです。 もっとも、私の理解では、LOHASは一点豪華主義的なところはあっても(こだわるものにはこだわる)、これまでの経済発展の原動力となった消費者層のように「何でもどんどん買おう、どんどん使おう」という層ではないので、LOHAS向けに「どんどん買いましょう」とPRしているのはちょっと可笑しく映ります。これまでとは違ったコンセプトやスタンスが必要では?と思うのです。 雑誌コンシャスは、LOHAS雑誌ではありませんが、このあたりは理解されているようで、連載第2回に「枝廣淳子のLOHAS流マネー・テクニック」を書いて下さい、と言われたときに、「マネー・テクニックって、こうやってどんどん貯めて、こうやってどんどん殖やそう、どんどん使おう、っていう内容なら、私には書け ませんよ。私に書かせたら、お金ってそもそもなに? どうやったらこだわりから離れていける?って、経済に逆行するようなことを書きますよ、きっと」とお答えしたら、「それをぜひ」と。 「金で買えないものはない」と豪語している方々を見ると、「うわぁー、古い! まだ若いのに、20世紀の化石みたい」と思っちゃいます。(^^;
 

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