昔のノートを読み返していたら、今でもこれからも役に立つであろう書き抜きがありました。共有します~!
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ナチュラル・ステップの活動法と全般的モットーは、「明確なビジョンを売り込み、その上でアドバイスを求めること」で、それは現在でも変わっていません。その対象には、活動を進めてゆく上で出会う反対者をも含んでいます。
「私たちの実現したいことを理解している、そのあなたの私たちへのアドバイスとは何でしょうか?」
そして、そこから得られた6つの経験を通じて、このやり方がナチュラル・ステップの活動全般の方法論となっていったのです。その6つの経験とは次の通りです。
(1)アドバイスを求められることにより、反対者の攻撃性が打ち消される。
(2)また、相手から必ず一つはアドバイスが得られる。たとえ反対者であっても、アドバイスを求められて「ノー」と答えるのは、行動科学的に見ておそらくノーマルなことではない。
(3)こうして反対者から得られるアドバイスの内容は、ほとんどの場合、その人が元来唱えていた反対意見とは異なる。それに、元来の反対意見には価値判断が忍び込んでいるのに対し、アドバイスにはそれまで背景に退いていた本当の反対理由が含まれている。
(4)このアドバイスは、最初は苦いものに感じられるかもしれないが、概してためになるものである。
(5)これで一人の反対者の代わりに、一人の同志を獲得したわけである。
(6)争うのではなくかかわることで、反対していた者の間にもナチュラル・ステップの活動に対する責任感が広がってゆく。
「ナチュラル・ステップ―スウェーデンにおける人と企業の環境教育」
(カール‐ヘンリク ロベール著 新評論)より
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自分が大事だと思っていること、進めようとしていることに反対する人は、できたら回避したいもの。でも、反対者にもアドバイスを求めてごらんなさい、という、この教えを実践してみて、思わぬ展開にびっくりしたこともあります。もう一度、大事に覚えておこう!と思いました。
今月の幸せ研の読書会では、『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』を取り上げます。
https://www.ishes.org/news/2026/inws_id003723.html
「ウブントゥ?」――「初めて聞いた!」という方が多いと思いますが、「大事な絆」といった意味の言葉で、アフリカで大事にされている考え方なのだそうです。
本書のイントロダクションには、このように書かれています。
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ウブントゥは、私たちみんなが学べる生き方だ。そして、私のお気に入りの言葉でもある。実は、ウブントゥヘの思いが深すぎて、右手首の内側にタトゥーを入れているくらいだ。私には、この小さな言葉に、とてつもなく大きな理念が組み込まれているように思える。アフリカ南部の哲学から生まれたこの言葉には、「どうすれば一緒によく生きられるのか」にまつわる、私たちの志のすべてが詰まっている。私たちがウブントゥを感じるのは、ほかの人たちとつながり、思いやりを分かち合うとき。深く耳を傾け、心の絆を体験するとき。自分自身やほかの人たちを、ふさわしい尊厳を持って扱うときだ。
人々が社会みんなの利益のために―つになるとき、そこにはウブントウが存在する。そして、今の混沌とした複雑な世の中では、ウブントゥの価値観がこれまで以上に重要になっている。なぜなら、それは「私たちが―つにまとまれば、お互いの違いも問題も乗り越えられる」と説いているからだ。私たちが誰で、どこに住み、どんな文化を持っていようと、ウブントゥは、仲よく平和に支え合って暮らす助けになってくれる。
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持続可能性や幸せを考える時に、近代西洋思想以外にヒントを求め、私自身、これまで東洋思想を学んできました。そんなとき、知人から、「アフリカのことを、忘れていませんか」と助言をいただきました。
アフリカにも持続可能性や幸せにとっての大事な考え方があるーーぜひ知りたい、東洋や西洋の考え方とどう違うのか、似ているのか、考えてみたいと思い、今回課題書に選びました。
本書には、自分とまわりと人類を幸せにしてくれる大事な考え方やその実践例がたくさん載っています。「反対者にアドバイスを求めてごらんなさい」にも通じるアドバイスも。
読書会では、本書をきっかけとした対話のほか、「ウブントゥ」という哲学・生き方・人のあり方そのものも掘り下げて解説する予定です。「ウブントゥ」という言葉も思想も、日本ではまだあまり知られていないので、どのようなものなのか、他の文献等も参照しながら、解説できたらと考えています。
ご自身の考え方や視野を広げるひとつのきっかけとして、一緒に「ウブントゥ」について知って、じっくりと対話をしながら、考えてみませんか。ご参加をお待ちしております。
https://www.ishes.org/news/2026/inws_id003723.html
日 時:2026年3月17日(火)18:30~20:30(開場18:15)
会 場:オンライン(Zoom使用予定)
(申し込みされた方にURLをご案内いたします)
課題書:『ウブントゥ 自分も人も幸せにする「アフリカ流14の知恵」』(著:ムンギ・エンゴマニ)
参加費:1回 2,200円(税込)
お申し込み:こちらからどうぞ(外部サイトへ移動します)
https://peatix.com/event/4885837/view
さて、次に、幸せ研のサイトより、英国からの素敵なニュースをお届けします。
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マンチェスターの学校で広がる「詰め替えショップ」:子供たちが起業し、使い捨て削減に挑む
英国マンチェスターでは、いくつもの学校で子供たちが「リフィル(詰め替え)ショップ」を立ち上げ、運営しています。事業に取り組む中で、子供たちは、自信やコミュニケーション力をつけると共に、これまでに2,000個以上(2025年9月
時点)の使い捨て容器が廃棄されずに済みました。
これは、グレーター・マンチェスター合同行政機構(マンチェスター市など10の自治体からなる広域政策を進める組織)の「学校向けエコ・リフィルショップ実証プロジェクト」の活動です。2023年後半から学校を拠点にボディソープなどの日用品を詰め替え形式で販売するリフィルショップの運営を支援しています。
これまで25校の子供たちが、店舗の立ち上げや運営方法などの起業家トレーニングを受け、多くの学校内にショップがオープンしています。ショップは、来校者が多い時間帯(下校時間など)に合わせて開店し、最低月1回は営業することになっています。子供たちだけではなく、教職員・保護者、地域住民に向けて、「容器を持参して詰め替えを購入しよう!」と呼びかけています。
実証プロジェクトの最終目標は、ショップが十分な利益を上げ、人気商品ラインナップを維持できること、そして子供たち自身が次の起業家チームの子供たちのメンターとなり、12か月のパイロット期間後もショップの運営を継続できるようにすることです。
(新津 尚子)
関連リンク
この記事について詳しくはこちら(英語)
https://gmgreencity.com/projects-and-campaigns/school-eco-refill-programme/
関連資料:September 2025 call-out for Greater Manchester School Eco Refill Shops
https://gmgreencity.com/gm-school-eco-refill-shop-september-2025-call-out/
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今日の最後は、少し前のものですが、米国にも良い動きはあります!というニュースを。
State-Based Solutions: The New Minnesota Green Bank
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ミネソタ州主導のソリューション:同州初のグリーンバンク
ミネソタ州は、トランプ政権が連邦政府の取り組みを後退させる中でも、グリーンバンクを通じてクリーンエネルギーへの移行を引き続き支援できるかどうかのテストケースになりつつあります。Climate Innovation Finance Authority(MnCIFA)と呼ばれる同州が初めて認可したグリーンバンクは、十分なサービスを受けていない市場のクリーンエネルギーのプロジェクトを支援するため、年間2,500万ドルの融資を目標に運営しています。
クリーンエネルギー市場のギャップを埋める新たなグリーンバンク
米国では、グリーンバンクがすでに設立済みであるか、前向きに検討している州の数が増加しており、ミネソタ州もMnCIFAを設立したことで、仲間入りをしています。
グリーンバンクの考え方は、1930年代の経済開発のための法律に似ています。この法律によって民間電力会社からのサービスの提供がなかった農村地域に電力がもたらされました。当時は、農村家庭10世帯のうち9世帯に電気が来ていませんでした。その法律によって認可された会員制の農村電力協同組合は現在も運営されており、アメリカ大陸の56%を占めています。
同じように、グリーンバンクは、民間セクターによる資金提供がニーズや機会、またはその両方に対して遅れているエネルギー移行市場を支援しています。グリーンバンクの推進団体であるCoalition for Green Capitalによれば、「グリーンバンクは、新しい市場、地域、技術分野のプロジェクトへの資金調達を容易にし、それによって通常なら築くことができないプロジェクトを可能にします」、「消費者は節約し、開発者や投資家はより多くのプロジェクトを立ち上げ、汚染源となるエネルギー源は置き換えられるのです」としています。
MnCIFAは、2023年にミネソタ州議会に承認されましたが、これはCoalition for Green Capitalが州内でクリーンエネルギーの十分なサービスを受けていない市場を特定する報告書を発表してから3年後のことでした。バイデン政権が持続可能性と環境正義を重視していた時期にグリーンバンクを可能にする法案が可決されたものの、ミネソタ州における市場格差は同政権の最終月まで根強く続きました。
2024年12月、MnCIFAは、支援が必要なエリア以上に目を向けた次の2年間の戦略計画を発表しました。そこには、コミュニティ・ソーラー・ガーデン(共同で所有する太陽光発電)のほか、環境正義コミュニティ(環境的・社会的に脆弱な地域社会)、集合住宅や一戸建て住宅、農村地域や小規模コミュニティ、部族国家、また、学校や高等教育機関などの公共事業に貢献するさまざまなプロジェクトも含まれています。
重点分野の中には、より安価な光熱費の実現、既存産業の脱炭素化、老朽化した空調システムや家電製品の交換促進といったプロジェクトも含まれています。さらにこの計画は、エネルギー移行に貢献する新しい製造ベンチャー企業の支援も行います。
MnCIFAの次のステップ
トランプ政権による、連邦政府のエネルギープログラムやその他の連邦政府資源に対する無秩序な攻撃の嵐を考えれば、クリーンエネルギーへの移行に向けた州主導による支援はより重要さを増します。
民間セクターからの資金提供は、MnCIFAの推進を加速する重要な要因になると、グリーンバンクのエグゼクティブ・ダイレクターKari Groth Swan氏が、カナリー・メディアのインタビューで語っています。MnCIFAは、プロジェクトの主要な貸付機関ではなく、融資パートナーとして設けられました。そのため、グリーンバンクのパイプラインに入った融資申請の第一波は、すでに多額の資金が手元にある状態のプロジェクトでした。現在、Swan氏は後に続く申請者を積極的に支援する準備をしています。
Swan氏は、「私は従来の金融機関に出向いて、『ここにプロジェクトの例があります。キャピタルスタックはこのようになっています。私たちとパートナーになりませんか?』と言います」とカナリー・メディアに語りました。
カナリー・メディアの記者Frank Jossieの記事には、「Swan氏は、連邦政府によるクリーンエネルギーのための投資税額控除はトランプ政権下でも存続すると考えており、税法の一部であるため、これを迅速に解除するのは難しいだろうと付け加えた」、「しかし、トランプ政権はすでにクリーンエネルギーに関しては議会の憲法上の支出権限を奪う姿勢を示しているため、ミネソタ州では資金がますます必要になる一方で、資金を受ける準備が整ったプロジェクトが減る可能性がある」と書かれていました。
クリーンエネルギーの希望の光が暗闇を突き破る
連邦政府の支出に対する不確実性はさておき、ミネソタ州のグリーンバンクはすでに地域のクリーンエネルギー資源の活用に精通していることを証明しています。これまでに、2つの地熱発電プロジェクトと、太陽光発電による蓄電機能を備えたマイクログリッドへの資金提供を承認しています。
同州はまた、クリーンエネルギー産業が新たな事業活動を取り入れることで、いかに進展していけるかを示しています。その注目すべき新分野のひとつが、ecovoltaics(エコボルタイクス)という領域です。これは、造園の専門業者と太陽光発電の開発業者が協力し、太陽光発電システムの内側で、在来植物やポリネーターの生息地を定着させる取り組みです。Ecovoltaics(エコボルタイクス)は、アグリボルタイクスという今広がりを見せているもうひとつの新たな開発分野の一部です。アグリボルタイクスの設備は、太陽光発電と農業を組み合わせたもので、農家に新たな収益源をもたらすと同時に、養蜂や羊の放牧など地域産業の発展にも寄与します。
農村部の電力協同組合もまた、クリーンエネルギーへの移行を引き続き強力に推進していくことができます。例えば、ミネソタ州では、協同組合であるGreat River Energy社がスタートアップのForm Energy社と提携し、ゲーム・チェンジャーになる可能性のある風力発電と太陽光発電用の蓄電ソリューションを実証しました。昨年春、ミネソタ州ケンブリッジに1.5メガワットのForm Energy社製の鉄空気電池が設置され、Great River社は今後数年にわたってその性能を評価する予定です。
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これからも、少しでも前向きになれる、少しでも進んでいこうとしている動きをお届けしたいと思います!