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エダヒロ研究室の論文、そして今年度最後のゼミ

2017年02月26日
エダヒロ研究室の論文、そして今年度最後のゼミ

東京都市大学の環境学部で教えるようになって、2年半がたちました。枝廣研究室としてゼミ活動もおこなっています。

今年の3年生の共同プロジェクト、そして、4年生の卒論が完成していますので、ご興味のあるものがあったらぜひご覧下さい。

最後のゼミでの4年生18人のスピーチと、最後に伝えた私からの「旅立ちの日に送る最後のメッセージ」をご紹介します。

3年生Our project課題レポート―大学生と電力自由化―

一期生卒業論文

上野茉友子 バナナペーパーによる環境問題と貧困問題の解決
緒方峻 紙おむつのリサイクルが進まない要因とその解決策の考察
北貴一 スポーツ経験の質による忍耐力の違い
久米由佳 地方創生における若者の存在ー若者が戻りたい地域とはー
木幡尚也 「国内エネルギー政策と地域エネルギー開発の可能性について」~ドイツの先行事例を参考に~
佐藤秀和 ボランティア活動における問題点と今後の解決策について
澤木孝太郎 地域貢献活動としての祭りへの参加について
陳野健哉 幸福度と環境配慮行動の関連性
徳田美涼 自治体における都市農業の取り組みについて
西野康介 地域社会に根差した環境づくり
萩原宏紀 企業のCSRへの意識の移り変わり―現在と10年前の報告書より―
松澤和輝 移住促進におけるWEBサイトの効果と役割
宮下拓也 日本の自治体が作成する幸福度指標の特徴と見解
八鍬杏美 発展途上国におけるフェアトレードの推進
山崎歩美 航空機の定時運行と環境負荷削減の関連性について
山本美沙 コンビニエンスストアにおけるレジ袋の削減対策(概要)
横山聖弥 SDGsへの取り組み 日本企業と海外企業の比較
吉田祐実 環境配慮行動ともったいない精神の結びつき


2016年度のエダヒロ研究室の最後のゼミは、2月13日、卒論発表会が終わったあとに行いました。4年生は2年間を、3年生は1年間を振り返って、
(1)自分自身のbefore/afterの変化
(2)枝廣ゼミで学んだこと
(3)これからの自分の成長課題
についてスピーチしました。

私のゼミでは、できるだけ学外の人のお話を聞いたり意見交換をしたりする機会を設けること、本や新聞を読んで考える力を鍛えること、スピーチなど話す力を身につけることを意識して行ってきました。

ゼミ生の「格好いい大人に出会えた」という言葉や、考えたり話したりする力がついていることの実感と喜びの声は本当にうれしく思いました。

4年生18人のスピーチと、最後に伝えた私からの「旅立ちの日に送る最後のメッセージ」をご紹介します。どんなゼミだったかにご関心のある方、見ていただけたらうれしいです。

~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~

Aさん
ビフォー・アフターでは大きく3つあります。1つ目、2年前と比べて一番成長したと思うのは、発表に対して恐怖心を抱かなくなったということです。今でも緊張はしますが、2年前ほど大きな恐怖心はなくなったと思います。

2つ目は、これも発表につながりますが、発表の仕方や、どうしたら相手に分かりやすく伝わるかを考えるようになったということです。

3つ目は、2年前はディベートでみんなの意見に押されて自分の発言をすることができなかったんですけれども、今はゼミや就活を通して、自分の意見もタイミングを見て発言できるようになったと思います。

ゼミで学んだことは大きく2つあります。1つは最後まで全力を尽くすということで、これは周りのゼミ生が最後まであきらめないから、いい影響を与えてもらえたと思います。水増集落で深夜遅くまでやったことも思い出深いです。

2つ目が、自分の意見をきちんと伝えることです。ただ伝えるだけではなく、どうやったら相手に今の自分の気持ちを伝えられるか、考えるようになりました。

これから伸ばすべき自分の成長課題として、大きく2つあります。1つは計画性を持って行動することです。大学生のうちは土壇場でやってもどうにかなったと思いますが、社会人になると許されなくなってくると思うので、計画性を持って行動していきたいと思います。

2つ目は、自分から意見を発するということです。意見を求められれば答えることはできますが、自分から意見を発することが苦手なので、社会人となっても成長課題としてやっていきたいと思います。

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Bさん
ビフォー・アフターとして、自分の考えを人に伝えたい、知られたいというのが苦痛でしたが、今は平気になりました。今いつでも泣けるくらい感極まっているんですが、そういう意味でも変わったなと思います。

ゼミで学んだことは、目標を立ててそれに向かってPDCAサイクルを回して取り組んでいく姿勢が大切だなということです。自分が大切だと思ったことを、もう少し突き詰めて考えてもいいんだなとか、格好いい大人に結構出会って思いました。

これから伸ばすべき力は、自分を律することと、もう少しエネルギッシュで元気でいたいと思っています。以上です。

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Cさん
4年生、発表お疲れさまでした。3年生も準備等、いろいろありがとうございました。2年間で変わった「ビフォー・アフター」について、2つあります。

1つが、広く物事が見えるようになれたということです。物事にもいろいろあって、考えることだとか人間関係だとか、いろいろな場面で視野が広くなったのかなと思います。

2つ目が、エダヒロ研でなかったら、きっと今も中途半端な大学生活を送っていて、目的をきちんと持っていなかったと思っていて。今は目的を持って行動できるようになったので、その部分でも変わったのかなと思います。

ゼミで学んだことも、目的意識をきちんと持つということと、いろいろなディスカッションとかを行うことで、たくさんの考えがあることを再確認できたと思っています。それは就活でも活かせていて、話をするときも、ほかの人の意見もきちんと聞いて、そういう考えもあるという知識も増えたりしました。

これから伸ばす力は、物事をマイナス面から考えてしまう部分があるので、何事も興味を持って取り組んで成長していきたいと思っています。ありがとうございました。

===

Dさん
ビフォー・アフターがあり過ぎて説明し切れず、抽象的になってしまいますが、私自身未熟だと思うことがたくさんありますが、少なくても2年前の自分よりは人間的に成長できたかなと思っています。

2年前は、何かをしたくて、何かできるようになりたくて。でも、どうすればいいか分からないし。でも、何をすればいいか分からない状態で、それが悔しくて。何かしてみても成長につながらなくて、悔しくて。

でも今は、何かをするために何かをするようになったなと。まだ先が見えないし、どうなるか分かりませんが、こうなってみたいなとか、これができたらいいなという理想はあって。それに向かって行動しているなと思っています。

このゼミに入ってそれが分かるようになったと思いますし、人前に出て話すのは嫌いで、でもできるようになりたいというのが心の中ではあって。でも、逃げていて。そのことをゼミで気づかせてくれたと思っています。

これから伸ばすべき力は、ゼミに入って、実家から出てきてというのもありますが、自分が思った以上に周りに支えられてきたんだなと思うことがたくさんあって。自分が成長できる環境を周りにつくってもらっているなと。それを周りに返したいなと思っています。周りの人に影響されて生きていたから、私に影響されたと言われるような人間になりたいなと。支えられてきたのを、みんなに返していけたらと思っています。

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Eさん
この2年間のビフォー・アフターで、私はこの中で誰よりも自信を持てたと思っています。私も、最初は人前に立つのが緊張して、自信がなくて何をしゃべっていいか分からなかったんですけど。今でも緊張はしますが、さっきの卒論発表でも緊張はしていて。でも、これまでエダヒロ研で学んできたスキルが私にもあるという自信を持って人前に立つことができたので、誰よりも自信を持って人前に立つことができたと思っています。

ゼミで学んだこととして、人と人とのつながりを大事にすることだと思っていて。多くの経験を、枝廣先生はじめ、水増の人たち、ゼミ生のみんな、1つのつながりが違うつながりになって、2年間で多くのつながりができたと思っています。これからもこのつながりを大事にしていこうと思います。

伸ばすべき力はたくさんありますが、私は考えることを途中でやめないことだと思っていて。分からなくなるとすぐ人に聞いたりするので、間違えてもいいから自分の答えが出るまで考え抜いて、人の意見に流されることも多いので、自分の意見として社会に出て発信していこうと思っています。以上です。

===

Fさん
まずビフォー・アフターからです。僕も2年前、ゼミに入る前は、自分自身かっこつけたりする部分もあったんですけれども、それは逆に自信がなくて。今、ゼミを通して、少しだけですが、自分に自信を持てるようになって。初めて彼女ができたというのも、それにつながると思います。エダヒロ研究室でなかったら、こうはなっていなかったと思いますし、本当に良かったと思います。

ゼミで学んだことは、スピーチとか、何事も場数を踏んで成長できるということを学びました。

これから伸ばしていく力、自分の成長課題として、まだ、人に頼ったり、子どもだったりする部分があるので、責任感を持って行動することを第一に頑張っていこうと思います。2年間、皆さん、ありがとうございました。

===

Gさん
ビフォー・アフターですが、ゼミに入る前と比べて、スピーチとか発言することへの抵抗がかなりなくなったと感じています。また、考えるクセがついたというのも大きいです。一番大きいのは仲間に会えたことだと思います。

ゼミで学んだことは3つあります。話し方のポイント、考えること、学び取ること。この3つが大きいと思います。

これから伸ばすべき力として、あと一歩の勇気が足りないと思っていて。あと少し頑張ってみようとか、頑張って挑戦してみようということを、これから意識していけたらいいと思っています。以上です。

===

Hさん
この2年間で変わったこととゼミで学んだことですが、たくさんありすぎて、何から話せばいいか分からないので、自分の中で大きく変わったことを3点挙げさせていただきます。

まず、いい意味で生活スタイルが180度変わったと思います。エダヒロ研に入るまでは、遊びや友だちが1、2で、勉強は5くらい、一番下だったんですけど、毎回課題を出してくださるので、それに取り組むために勉強が一番になったので。社会人になるために必要なことだと思ったので、いい意味で変われたと思います。

あとは、話す力がかなりついたと実感していて。それは、友だちとかとマンツーマンで話すということではなくて、プレゼンテーションや人前でスピーチをする力がついたと思います。

文章を構成する力もついたと思っています。就活で、面接のときなどはワードで原稿を作って、それを覚えて就活に臨んでいたんですけれども、エダヒロ研で学んだ、「伝えたいことは何点あります」という話し方をした時に、相手の社長さんなどからお褒めの言葉をいただいたくらいで、それが自信につながったし、エダヒロ研でなければ学べなかったかなと思います。

ゼミで学んだことは多いですが、中でも、少しずつ社会人になるための力がついてきたかなと思います。メールの打ち方だったり。それが一番大きな学んだことかなと思っています。

これから伸ばすべき力は、計画的に物事を進める、すべき事を後回しにしないということと、ここで学んだ社会人基礎力は基本的なことだと思うので、それに上乗せできる応用のようなものを身につけていきたいと考えています。以上です。

===

Iさん
ビフォー・アフターは4点あります。まず、人前での話。エダヒロ研に入る時、先生と面談した時、自分でも何を言っているか全然覚えていないくらい、1対1でもテンパっていたんですけど。話すこと自体は嫌いではなくて、むしろ大好きなほうで。ただ、何を話しているのか全然分からなくなってしまうというのが課題としてあって、それが今この場に立って話せるようになって、成長したのかなと思います。

2点目が期限を守ることです。メールも返さなければ、課題も遅れ、ゼミの時間にも遅れ。自分の中で分かっていても改善できなかったところではありますが、少しでも変わってきたのかなと思います。

3つ目が、即興での対応力。先生はよく、「原稿とかメモを書いたワードとかを作れ」と言っていましたが、そういうのはあまり好きではなくて、できれば何も持たずにスピーチしたいといつも思っていて。何も見ずに出た言葉は本当の言葉だと思っているので、いつも先生から言われていたんですが、無視して何も作らずスピーチしていたんですけど。それのおかげか分かりませんが、ある程度話すことがうまくなってきたかなと思います。

最後は自分の癖の認識。今もフラフラしていたり、服装もちゃんとしていなければ、話し方もチャラチャラしていたりと、よく言われますが、社会人になるには直していかないといけない部分ですし、改善する余地がかなりあるかなと思っています。

ゼミで学んだことは、集団としての意識です。個人プレイが好きなほうですけど、our projectなどをやって、自分だけ期限が守らなかったりというのがあって、ご迷惑をおかけしたのもありましたが、これから社会に出るには必要なことなので、身につけてよかったと思います。

最後、課題ややるべきことを整理する力が、自分には全然ないと思っています。特に卒論に関しては、データがあちこちに行ってしまって、人のUSBに入っていたり、自分のデスクトップに入っていたり、違うパソコンに入っていたりというのが結構あって、最後までどこに保存したか覚えていないということもあったりして、大変だったというのがありました。その辺はこれから整理していかないと。もちろん、これから扱う情報は今より大切だと思うので、ちゃんとしていきたいと思っています。

以上です。楽しかったです。2年間ありがとうございました。

===

Jさん
みんなの発表を聞いていたら、すごく感動してしまって。ビフォー・アフターですが、何が変わったかと言うと、目標に向かってあきらめない、妥協しない姿勢だと思います。これをすごく感じたのは就活の時で、エダヒロ研究室でスピーチしたり、みんなの前でしゃべったり書いたりして、いろんなことを身につけていく中で、あきらめないでがむしゃらに就活に取り組めたのも、枝廣先生のおかげだと思っています。そして無事に卒論を書き終えて、発表を終えたのも、先生や皆さんのおかげです。

ゼミで学んだことは、一番実感しているのは、まともな文章が書けるようになったことです。よく人に「本当に話せるようになったね」と言われます。同級生や先輩に久々に会うと、「おまえ、1年の時、全然話せなかったのに、本当にしゃべれるようになったな」と言われるたびに、エダヒロ研究室に入れてよかったなと思います。

これから伸ばすべき力、自分の成長課題は3つあります。1つ目は、私は提出期限ギリギリに出したり、遅れて出したり、提出課題に余裕を持って取り組むことができないので、これからは課題に対して余裕を持って取り組んでいきたいです。

2つ目は、失敗したときや予想外の出来事に直面したときに慌てないことです。予想外の出来事が起きると慌てたり、頭が真っ白になることが多いので、社会人になって人前でそういう態度を出すことはみっともないことなので、改善していきたいと思います。

最後に聞く力です。私は集中力がなくて、時々、人が話していることが右から左に流れたりすることが結構多くて。何回も聞き返したり、自分の悪い癖だなと思いつつ直せていないので、これから伸ばすべき力だと考えています。以上です。ありがとうございました。

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Kさん
ビフォー・アフター、このゼミに入る前と入って2年たって、変わったことは大きく2つあって。前で話すことに慣れてきたことが大きかったです。今日の卒論の発表も、正直緊張していましたが、前に立つこと自体、そんなに怖くなくなって、普通に立って普通に話せたかなと。それくらい慣れてきたかなと思っています。

もう1つ、プレゼン方法。3年に入ってからエダヒロ研でパワーポイントの作り方や発表の方法などをたくさん学んできたので、その力も上がってきたのかなと思っています。

ゼミで学んだことは、この2つもそうですが、もう2つあって。短い間に考えを整理して伝える力。「30分時間をあげるから、考えてしゃべってみなさい」というところで、こういう力が養われて、短い間で「答えを出せと」言われたときに、素直に出せるようになってきたと思っています。

もう1つ、分かりやすく相手に伝えるということで、自分たちだけが知っているような用語では一般の人はわからないことが多いので、そういう人たちにもわかるように伝える力はついてきたと思っています。

これから伸ばすべき力は2つあります。1つ目は、しゃべっていても言いたいことが伝わっていないことが結構多くて。「結局何を言いたいの?」とか「何を考えているのかわからない」と言われることが多いので、自分が言いたいこと、思っていることをちゃんと相手に伝えられるようになりたいということです。

もう1つ、対話能力。グループディスカッションでも静かでいることが多くて、いろんな人に相談したりしていたんですけど。これは自分の中で変えたい力でもあるし、変えたほうが明るく楽しい未来が待っていると思うので、絶対に直していきたいと思っています。

自分で目標にしている2つを達成して乗り越えられるようにしてきたいことがあって。それは、枝廣先生が言われていた、「自信を持ちたいんだったら、目標を設定してそれを乗り越えるしか道はない」という言葉が今でも心に残っているので、その言葉を信じて、自分が掲げた2つの目標を達成して乗り越えて、次に同窓会などで会うことがあれば、メチャクチャ話せるくらいに成長していたいと思います。以上です。ありがとうございました。

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Lさん
ビフォー・アフターということで、この研究室に入った時に、率直にどうしようかと思って。男子で知っているのは2人しかいないし、ゼミも長いし、どうしようかなと思ったんですけど、今になると、自分の成長も含めて、このメンバーも含めて、エダヒロ研でよかったなと思っています。

個人的なことを言うと、人前で話すのはすごく嫌で、人の目を見て話すのも嫌なくらいですけど、それがちょっとは改善したのかなと思います。

ゼミで学んだことは、何よりも経験かなと。どこかに行ったり、何かやったりもありますが、スピーチの場数も含めて、経験が学んだことというか、得たことかなと思っています。アドリブで何か言うのも苦ではなくなったので。

これから伸ばす力は、これから社会に出て行く上で、細かいマナーなどは知らないので、そういうところは伸ばさなければいけないのと、新入社員の同期の中で、どちらかと言うとまとめ役みたいになっているんですけど、そういうのはやってこなかったので、どうまとめていこうかなと。そういうところでこれから成長していければいいなと思っています。以上です。

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Mさん
発表を始めます。1から3について考えたのですが、たくさんありすぎたので、大きく分けて、この2年間で成長できたことを2点と、今後の自分の課題となることを2点話したいと思います。

まず成長できたなと思うことの1点目は、学ぶ力です。この2年間を通して、物事に対しての学ぶ姿勢や、そこから何を学ぶか、どういうふうに学ぶか。学び取る力を2年間で養うことができたのではないかと思います。

2つ目に、人とのつながり、コミュニケーションについてです。このゼミを通して、ゼミ生の皆さんもそうですけど、水増集落の方々や異業種勉強会の方など、さまざまな方とお話をさせていただく中で、どのようなコミュニケーションを取っていけばいいのか、勉強させていただきました。人とのつながりは大きな財産になると思うので、大切にしていきたいと思いますした。

今後の課題として2点。1つ目は事前準備をすることの大切さです。100%もうやることがないと思って臨めたことは少ないので、それに近付けるように、反省が次につながるように、事前準備をしっかり行っていきたいと思います。

2つ目に整理する力を養いたいと思います。卒論でも、自分の考えがなかなかまとまらず、伝えるときも、言いたいことがあれもこれもと出てきて、うまく伝えることができなかったので、整理する力をもっと養って、的確に伝えられるようにしたいと思います。

最後に、今の私がいるのは、私ひとりの力だけではなくて、3年生、4年生、枝廣先生、家族をはじめ、2年間を通してかかわってきたすべての方々のお力添えのおかげだと思っています。今まで本当にありがとうございました。

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Nさん
皆さん、卒論発表会お疲れさまでした。自分がビフォー・アフターで変わったなと思うのは3点あって。1つは、取りあえず行動力が上がったと思いました。ゼミのとき、取りあえず手を挙げて言ってみようとか、誰も行かないなら取りあえずおれが言おうかな、というのがいっぱいあったので。そこからやりたいなと思ったこと、たとえばバイクの免許を取るとか、バイクを買うとか。それもゼミがあったから思い切ってやれたのかなと思うので、行動力は底上げされたかなと思います。

2点目が、視野が広くなったなと思いました。何か1つのことをするときに、誰がどう思っているのか、誰がどうしているのかというのもそうですし、1つの考えに対しても、いろいろな方面から考えることができるようになったなと思います。

3点目が、同時にいろんなことができるようになったと思います。卒論中もバイトで10万円くらい稼ぐくらいやったり、就活中もずっとバイトをやっていたり。それでも、課題もある程度こなしてというのを続けて。昔だと、課題だと課題だけとかでしたが、いろいろなことを同時にやれるようになったなと思います。

ゼミで学んだことですが、つながりの大切さを学んだと思いました。自分は名ばかりのゼミ長をやっていて、頭の良さを考えたら、自分などより頭のいい人はいっぱいいて。先生もそうですし、後輩も頭が良くてしっかりしているんですけど。その中でゼミ長をやってこれたというのは、みんながいろんな所で支えてくれているなと常々思っていたので、みんなに感謝しています。

もう1つ、学んだことは、伝え方というところ。就活でもすごく役に立ちましたが、自分の本当の気持ちを伝える伝え方を、ゼミで学べたかなと思います。

3点目のこれから伸ばすべきところは、しゃべるのが好きなので、コミュニケーション能力はもっと伸ばしていきたいと思っていて。個人を相手にする不動産で戦っていこうと思っているので、知識もそうですが、今まで逃げてきた英語にも手を出して、いろんな考え方を。先生のおかげでいろいろ吸収できたので、先生がいない中でどう吸収していくか、今後の課題かなと思いますが、いい大人になっていけたらと思っています。2年間ありがとうございました。

===

Oさん
ビフォー・アフターに関してですが、このゼミに入ってすごく成長したなと思ったのは、社会に出るための心構えができたのかなと思いました。それまでは、社会はどんなものだろうとか、大人になるってどんなものだろうというのが漠然としていて、どんな人に出会うのか、わからなかったんですが、ここで先生方に出会ったり、卒業研究とかでいろいろな人にインタビューしたり、異業種勉強会でいろいろな人と出会えたことで、大人になるのはこういうものなんだろうな、というのがわかったような気がしました。

2点目は、やり続ける力がついたのかなと思いました。our projectや卒論、日々の課題、2年前だと投げ出していたようなものでも、この研究室に入っていろいろ経験していくうちに、やり続けることができるようになったと思いました。

3点目は、まだ改善の余地はありますが、人前でスピーチしやすくなったと思います。そのことを体感したのが、この前、家のパソコンで録音データを聞いていた時、ジャパン・フォー・サステナビリティで初めてインタビューした時は笑っちゃうほど震えていて、最後にインタビューした時はちゃんと聞けていると。今も緊張していますが、話すことができたのかなというのが成長だと思います。

ゼミで学んだことに関しては、いろいろな人とかかわることの大切さを知りました。知らないと働き掛けもできないし、相手も気づいてくれないので、自分からかかわっていくことの大切さを知りました。

2点目は、主に卒論ですが、限界は自分次第で変わってくるということに気づきました。去年の5月、卒論をやっている時、全国の自治体の紙おむつの回収方法を調べたんですけど。本当は関東と九州だけ調べて終わりにしようかなと思ったんですが、発表が終わった後に先生から「ついでに全部やってみようか」と言われて、「マジか。全部か」と。1カ月終わってみたら意外とできたなというのがあって、どんどん広がって今の卒論になったので。そういうところで、限界は変わってくるんだなというのが分かりました。

これから伸ばすべき力は2つあります。1つは、もっと自発的に取り組んでいけたらと思っています。かかわることは重要だけど、自分から行くのが難しかったので、今度は自分からグイグイ行けるようになりたいと思います。

もう1つは、自制する心を持ちたいと思っています。卒論中だから気にせず食べちゃえ、ということがあって、体重が3キロ増えたので。そういうことも社会人になるとタブーだと思うので。食材にかかわる仕事をするので、そういうところにも気をつけていきたいと思います。以上です。2年間ありがとうございました。

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Pさん
ビフォー・アフターで3点あります。まず、発表の恐怖心がなくなったということです。枝廣先生とメンバーの前で発表する場が多かったことで、正直、卒論発表の人数だとまだ緊張してしまうところもありますが、これくらいの人数なら、自分から手を挙げていくこともできるようになったのかなと思います。

2つ目が、人と積極的に話すようになったということで、異業種勉強会の時も、話しかけてくれないと無理だったという場面が最初のほうはありましたが、自分から話しかけないと後悔すると思って、自分から話しかけるようになりました。

3つ目が、前から好奇心旺盛だったんですけれども、1つのことに対して、就活であったり、勉強であったり、趣味であったり、向き合う力が増したのかなというのがあります。

ゼミで学んだことは、先ほど総括で枝廣先生もおしゃっていましたが、疑問に思ったことはとことん追究するということと、エコプロとか、みんなでやることが多かったので、グループワークの大切さ。

あと、1回1回の出会いを大切にということで、異業種勉強会で会った人でも、就活を何回かやっていく中でも、ゼミでも就活でも、出会った人といまだに連絡を取っている方もいるので、エダヒロ研究室だったからこそ、そういうことが今でもできるのかなと思います。

これからつけたい力は、4月から営業として働きますが、自分は何とかなると思っているんですけど、友だちとか両親に、営業で大丈夫かなと不安に思われていて。話す力やプレゼン力、臨機応変さ・対応力をつけて、ドンと構えて証明したいと思います。これからの仕事柄、社会問題とか、常に周りを見ることが大切になってくるので、話す力、臨機応変さ、常に周りを見るという3点について、今後は力をつけていきたいと思います。以上です。

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Qさん
ビフォーですが、正直、この2年間忙しすぎて大変でした。ただ、それを乗り越えたことで、心身ともに強くなったなと思います。

ゼミで学んだことは、謝罪みたいになりますが、結構我を通すというか、自分を通してしまって、協調性に欠けるところがあって衝突したことがあったので、申し訳なかったなと思います。

これから伸ばすべき力は、新しい会社に出たら、なるべく我を通さないようにして、周りと合わせて衝突しないようにできたらいいと思っています。以上です。

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Rさん
2年間を振り返って、ビフォー・アフターとして、自分は物事や人とかかわるときに、委縮してしまって向かい合えないことが多かったと思います。でもその中で、一緒にやってきたゼミ生17名の姿勢を見ることが、一番の学びになったのではないかと感じます。

4月から仕事をするときに、仕事以外もそうですが、前もって準備をして、もっと自分を出せるように行動して、自分の興味のあることを見つけて、後悔のないように過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。

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○枝廣からのメッセージ

ありがとうございました。

最後のゼミの最後に、みんなにいくつか伝えておきたいことがあります。3年生はこの後も1年間一緒にやっていきますので、今聞かせてもらったことを反映して、またゼミをやっていこうと思いますが、特に4年生に。

まず、一番伝えたいことは、みんなすごいなと思ったということです。今日の卒論の発表もそうだったし。卒論自体も最後までそれぞれ頑張り切った。さっきのビフォー・アフターの話を聞いていても、人前で話すことも上手にできなかった人も、それは大変だったと思うけど、場数を踏むことで成長してきた。

「それぞれが成長してきた。その力がある」ということは、私が誰に対しても証明できるので、自信を持ってください。自分は成長してきたし、その力があると思ってください。

ゼミの時間は長かったし、課題は多いし、大変だったと思いますけど、私からすると、みんなは社会人になって出ていってしまう。そのときに、せめてこれだけ力をつけてほしいというのと、今のみんなのレベルを考えると、どうしても詰め込み、スパルタになったと思います。それでも「エダヒロ研で良かった」と何人も言ってくれてよかったと思います。

最後に3つ、伝えておきたいことがあります。

1つは、学び続けてください。みんなはこの2年間でいろいろな力をつけてきたし、それはすごく大切なこれからの宝物になると思います。だけど、本当に社会の役に立つとか、本当に自分らしい人生を生きようと思うと、まだまだ学ぶ必要がたくさんあります。

みんなの発表を聞いていて、みんながそれぞれ自分の成長課題を、ちゃんと自分でわかっている。これもまたすごいなと思いました。もうちゃんとわかっているから、それをどうやって学んでいこうか、どうやって伸ばしていこうか、どうやって乗り越えていこうか。それを具体的にアクションレベルで、これをやるとか、そういうことをぜひやっていってください。

本とか新聞とか、エダヒロ研はゼミの課題としてやってきたから、結構みんな読まされた。読むようになったと思います。社会人になっても、それは止めないでください。社会人になったときのほうが、そういうことは必要なので。月に1冊でもいいから本を読み続けてほしいと思うし、新聞は見出しレベルでもいいけど、大体の世の中の動きは抑えておくということをやってほしい。

大事なことは、エダヒロ研が一生懸命やってきたのは考える力をつけることだ、ということです。何かのニュースがあったとして、たとえばトランプさんが大統領になった。それについて自分はどう考えるか。たとえば、トランプさんじゃなかった場合と何が違うと思うとか。日本に対する影響はどうかとか。環境問題はそれによってどういう影響を受けるのかとか。いっぱい考えるネタはあります。そのとき、自分は、ということで構わないので、考える力をぜひつけていってほしい。どんなニュース、出来事、会社の中のことであっても。

AI、人工知能とかロボットの時代になってくると、考えずにできることはみんなロボットとか人工知能がやるようになります。なので、どれだけ自分の力で考えられるか。それが本当に大事だと思うので、その力をつけていってください。

2つ目は、みんなも感じているように、社会人になったら、学生のように甘い生活ではなくなると思います。お給料をもらうということは、それなりの責任が発生します。今、みんなは学費を払っているかから、たとえば授業に出なくても、怒る先生もいるけど、基本的には皆さんはお客様ですから、大学としてあまり言えない。

だけど社会人になるというのは、社会の中でお給料をもらって働くということです。そのときに義務、たくさんのやらなければいけないことが発生してきます。何人かが言っていたように、期日を守るとか、前もってちゃんと準備しておくとか。やらないといけないことは1つだけではなくてたくさん降ってきます。

そのときにどうやって計画をして、折り合いをつけながら、1つも落とさないでやっていくかとか。そういうことをやっていかないといけない。そういう力、自分をマネジメントする力をぜひ意識してつけていってください。

どうしても甘いところに流されがちになる。これが人間の性質です。ときには自分を緩めてあげることも大事だけど、いつも緩みっぱなしだと信用できない人になるので。緩めた後にはきっちり自分で自分を律して、やるべきことをやる。やるべきことも、与えられていることだけではなくて、自分の成長を考えたときに自分でやるべきことを設定していく。自分をマネジメントする力をつけてください。

最後にみんなに伝えたいメッセージです。

会社に入ると大変なこともたくさんあると思います。みんなが入る企業とか組織はそれぞれ違うし、配属される部署とか、そこでの人間関係とか、いろいろ違うので、一概には言えないけど、本当に大変になる人がこの中に何人かはいるんじゃないかと、社会人の私から見てそう思います。

自分が甘えてしまって「どうせ駄目」と思うんじゃなくて、本当に頑張っても頑張っても、「これはもう耐えられない」と思うことが、もしかしたらあるかもしれない。1つは体の面です。たとえば残業時間が非常に長いとか、身体的に体がボロボロ。もしくは、メンタルが厳しくなる場面もあるかもしれない。人間関係もそうだし、売上のプレッシャーがかかってくるとか、いろいろなことが社会人になるとあります。

なので、最後に伝えたいことは、「自分なりに頑張ったけど、これはもう耐えられないなと思う瞬間があったら連絡してください」ということです。相談してください。1人で悩むのではなくて。

みんなが知っているメールアドレスはずっとこの後も使っていくし、必ず近くにいます。連絡をもらったら、話を聞いたり相談に乗ったりできますから。自分ひとりで悩んで何かをしてしまうのではなくて、必ずその前に思い出して相談してください。

これでゼミは終わりです。2年間、ありがとうございました。

 

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