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えだブログ

2018
Sep
07

大停電下の北海道で考えたこと

2018年09月07日

北海道下川町では今朝方電力が復旧しました。電力会社の方々が不眠不休で対処してくれたであろうこと、本当にありがたく思います。
昨日は役場でも町民のみなさんとの話し合いでも、「エネルギー自立の大事さ」が大きなテーマとなりました。これまでもお題目の1つとしては話してきたのですが、今回停電している中での議論は切迫感が違います。「これが零下30度の冬だったら......?」喉元過ぎるまえに、あるべきエネルギーの姿として打ち出し、施策にして進めていくことを願っています。
オール電化やIHのおうちは立ち往生した一方、ガス炊飯器のおうちからの炊き出しがあちこちでやりとりされていました(私もおにぎりをもらいました!)。数少ないですがソーラーパネルと充電器でオフグリッド生活をしている人たちのおうちは「いつでも充電しに来て」とSNSで発信。こういうときのレジリエンスを考えさせられました。
レジリエンスといえば、ふだんからの人のつながりの強さ。それぞれが近くの高齢者や独居者のようすを見に行ったり食べ物を届けたり。おとというかがったレストランのマスターは「冷蔵庫のものがダメになる前に料理したので、取りに来てください。無料です」とSNSで発信していました。
昨日の夕方は、本当においしいフルートトマトのアテネファームに連れていってもらったのですが、「出荷ができない」状態でした。道路は問題なくても電力が落ちると物流が止まってしまうのですね。お願いしていたトマトを買わせてもらって、色とりどりの5種類ものプチトマトをいっぱいおまけにもらいました。連れていってくれた友人は「自分たちも買うから」と言って、町に戻るとさっそく口コミしてました。
みんなで気遣いあって声を掛け合い、差し入れしたり助け合っているようすを目の当たりにして、「もちろん被災したくないけど、被災するなら下川町にいるときがいい」と。そして、ふだん飛び回っていて自宅にほとんどいない自分は自分の地域でどうしたらいいのかなあ?と考えさせられています。
このあと旭川空港に移動し、午後早い便で東京に向かいます。たくさんのフルーツトマトといろいろな思いをいっぱい携えて。

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