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えだブログ

2012
Apr
21

昔の自分との再会

2012年04月21日

昔の日記が出てきた。25年ぐらい前の。大学院2年〜入社1年目の頃の自分に出逢って新鮮な感じ。確かに自分は変わったし、変わっていないんだなあ。ちょっと抜き書き。

3月18日。海を見に行った。ロッテリアでジュースとポテトを買い、波打ち際につっぱりにいちゃんのようにしゃがみこんで食べた。前来た時は光の道が一直線に太陽に続いていたのに、今日は波のせいか切れ切れ。足を踏み出せない臆病な自分が浜辺にはいつくばってジュースを飲んでいた。

5月19日。何に心が泣いているのか、何に戸惑っているのか。何も知らない、何もできない、不注意でミスを重ねる自分に。社会に放り込まれて無知で無力な自分を恥じているのと、もう1つ、わかっている、相変わらずの甘え癖だ。

6月1日。今日初めて常務がため息をもらすのを見た。私に気づいて顔を上げたときは、いつもの元気印の顔だったけど。

6月29日。だんだん目が死んでいく。目の輝きが消えてゆく。心が冷めてゆく。まだまだ甘い。こんなものじゃない。

7月20日。今じっと問うてみて、やっぱり私は疲れている。

9月10日。昨日の夜、私は寝言で『メチャクチャだ!』と言ったそーです。我ながら、ナイスだと思う。

1月20日。昨日支社長会議に出て(ひと言も喋らなかった、ワーワー言いたいことはあったけど)、今日エレベータでD支社長に会ったら、「昨日、突っ張ってた?」と聞かれ、「頭の中身が見えてるよ。隠さなきゃ、僕みたいに。ぼーっと」。す、するどくも私の痛いところを突いたのでした……。

2月1日。ここしばらく、何となく気が乗らなくて愛想もなくて、と思ってたけど、今気づいた-うつ期ナノダ。こーゆー時はムリせず、大人しくして、やるべきことはきちんとやって。

2月6日。昨日飲み会でM課長とデータ分析のことでやりあって、帰り道「いつもは自信あるのに、自信がなくなると“新人”といって逃げる」と言われて、すごーくおちこんじまった。まわりが私を「新人とは思えない」と言ったって、私は1年目の新人です。いつもは自信ありそうでも、知らないこと、わかんないこと、いっぱいあります。

5月14日。解説したり解釈したりするんじゃなくて、共鳴するってこと。多くの場合、言葉は不要だし、自分や他人をごまかすものになってしまう。

===

改めて、人は社会の中で成長させてもらうんだなあと。自分が成長したのかよくわからない。単に厚かましくなっただけかもしれない。でも、この頃のように(そして毎週落ち込んでいた大学・大学院時代のように)落ち込むことはなくなっている。

「落ち込みがちの自分」と「あまり落ち込まない自分」を考えると、3つの可能性があるんだと思う。

(1)自分を落ち込ませる状況そのものが減っている?
(2)自分を落ち込ませる状況は同じようにあっても、感じなくなっている?
(3)自分を落ち込ませる状況は同じようにあり、同じように感じても、そこからすばやく立ち直る術(すべ)を豊富に持っている?

(1)→おめでたい状況
(2)→厚かましさって、これなんだろうね
(3)→レジリアンス(しなやかな強さ)

25年前の日記を拾い読みしながら、この3つのどれもあるなあ、と思ったけど、願わくば、細やかに感じる心は失わずに、しなやかな強さを増やしていきたいものであるよ。

 

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