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えだブログ

2009
Jul
19

apbank fes 1日目

2009年07月19日

曇り空の中、朝ホテルを出て、つま恋会場へ向かう。もうたくさんの人が来ているなあ。そしていつも思うんだけど、このfesに来る人たちって、みんないい顔をしているんだなー。自然体で。あちこちでボランティアさんがゴミ袋を渡したり誘導したり。このスタッフの人たちもいい顔をしてる。

トークステージ裏の打ち合わせ場所へ。毎日トークセッションが2つずつ予定されていて、1日目私は「食と農」をテーマにした10:00からのセッションに招かれている。小林武史さん、GAKU-MCさんのほか、マイファームの西辻さん、apbankの豊増さんと5人で登壇。

時間は45分しかないのだけど、壇上のソファーに登壇者みんなで腰をおろして、立ち見の方もいらっしゃるほどの会場のお客さんと一緒に、小林さんやみなさんの考えや話を聞けるのはとっても幸せなことである。

昨日のトークもそうだったのだけど、話がうわべや単なる「あるべき論」に流れそうになると、小林さんが自分に根ざした野性的な直感で(たぶん)ぐいと引き戻してくれる。昨日はテリーさんもまた違った意味で、引き戻したり「ちゃんとこれを考えなさい」と(そう言葉で言うわけじゃなくて、「いや、私、わからないんですけどね」と切り出すのだが)直面させてくれたのだった。そんな瞬間、ふだん気がついていない(考えずに来ている)とても大事な何かを垣間見せてもらえたようで、すごく勉強になる。もっと考えなくちゃ、と。

45分間はあっという間にすぎ、トークセッションは終了して、舞台裏の控え室に戻る。出演者のみなさんと挨拶をして、「小林さん、ありがとうございました。じゃ、また明日!」と失礼しようとしたら、「予定にはなかったけど、次のセッションにも出てくれない?」と思いがけないお誘いをいただいた。

「喜んで!」というわけで、30分後に始まる「植林」がテーマのトークセッションにも登壇させてもらうことになった。小林さん、田中優さん、クリエイティブディレクターの箭内さん、地球環境問題専門家の大串さん、司会の高柳さん、そして私。

植林については、いろいろな角度からいろいろな考え方があり、また日本か世界かによってもいろいろ状況や問題が違うので、45分間では展開しきれなかったけれど、少しでも考えるきっかけを持ち帰ってもらえたらいいなと思う。

12時過ぎにトークセッションが終わって、そのあと場所を移動して、別のエリアでのミニトークに登壇(これは最初から予定に入っていた)。JFSのウェブなどでもお世話になっているグリーンズの鈴木さん・兼松さんがホスト役になっていろいろな人との30分のトーク、というシリーズの1コマにお声がかかったのである。

「いまやりたいことを仕事にできているエダヒロさんはどうやってそうなったのか?」というのが鈴木さん・兼松さんの関心・テーマだったようで、どうやって環境に関心を持つようになったのか、どうやって仕事をそちらにシフトしてきたのか、などについておしゃべり。さっきのトークセッションでご一緒だった西辻さんも聞いていてくれて、ありがたかったことであるよ。

ミニトークが終わって、ダッシュでライブエリアへ。13時にapbank fes091日目が始まる! 今年は前方のエリアに入れるチケットをいただいていたので、スクリーン経由ではなく直に見られて、とっても幸せ。

bank bandと中村中さん、福原美穂さん、My Little Love、大塚愛さん、甲斐よしひろさん、トータス松本さん、ポルノグラフィティという豪華ゲストで、2回に分けて、3時間半ぐらいのとっても贅沢なライブ。ゲストのミュージシャンがこれほど口々に「ここに参加できてとても幸せ。会場の雰囲気がとってもステキ。うれしい。ありがとう!」と何度も言うイベントって、ないんじゃないかなあ。でも本当にそうなのだ。

立ち見エリアなので、立ってみているわけだけど、私の前にいた若い女性が背の低い私に「こっちのほうが見やすいですよ。私はここからでも見えますから」と場所を譲ってくれたのだ。お客さんまでなんて優しいんだろう……とステージ上のここにいられることを感謝しながらのミュージシャンの完全燃焼ライブを聴きながら、うるうるしてしまった。(ステージ上で桜井さんもうるうるしているようだった。「年とったのかな」と照れていたけど)

そして、最後は Mr. Children のこれまた熱いライブが1時間半ほどあって(初日からこんなに飛ばしていてだいじょうぶかなあ?と心配になるぐらい)、つま恋の熱い1日目が終わったのであった。

3日間、午後から夜までのライブに加えて、前夜祭のトークセッションもライブ日の午前中に毎日あるトークセッションにも、小林武史さんはすべて出る。ぶっ通しである。しかもただ「いる」のではない。ここにあるすべての音楽やトークやみんなの思いを動かす「原動力」として、なのだ。でも、きっと本人はそんなふうには考えていないのだろうな。風ではなく海の自然体みたいだ。

ときどき照れたような表情を浮かべながら、いくつものキーボードを自由に操って、バンドのみんなと心に響く音楽を紡ぎ出しているステージ上の小林さんの姿を見ながら、少し前までトークセッションで一緒の時間を過ごしていたことを不思議な思いで思い出していた。そして、小林さんの発言は、口から出ているのではないんだなあ、ということに気づいた(別に腹話術をやっているわけじゃないけど!)。

先日の武田先生との鼎談を経て、テリー伊藤さんや小林武史さんたちとの時間が過ごせることは、口や頭に重心が傾きがちな今の自分の立ち位置を再吟味すると同時に、「こういうあり方になりたいな」という自分の姿が見えてきて、とてもありがたい機会である。小林さん的なあり方を採り入れていきたいなと思う。

さて、今日は apbank fes2日目。今日も青空でお天気よさそう。暑さと日焼けに気をつけなくちゃ。午前中は、昨日に続いて「食と農」のテーマのトークセッションに登壇。小林さんと農林水産省の末松さん、司会はGAKU-MCさん、そして私。

今日も小林さんたちとトークでご一緒して、午後から夜はライブを楽しませてもらって、幸せだなー。

 

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