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えだブログ

2006
Oct
28

東京ウォーキング

2006年10月28日

昨日、午前中の霞ヶ関での仕事が終わって、午後の新宿での打ち合わせまで1時間半ある予定だったので、朝「そうだ、歩いて行こう!」と思いついて、地図をプリントアウト。スーツにちょっと似合わないかなあ、と思いつつ、これまた新しく買ったウォーキングシューズで出かける。

午前中の仕事が延長になったので、「1時間で行けるかなあ?」と思ったのだが、「ま、行けるところまで行ってみよっと」と思って、地図を探す。……が、見つからない。家に置いてきてしまったらしい。。。

しかしそこは霞ヶ関である。道を聞けば丁寧に教えてくれる人々がたくさんいる(警備の方々である)。ほら、警備の交代なのか、4〜5人の警察官が歩いている。「あのー」と私。

新宿はどちらですか?といったらギョッとされそうな気がしたので、とりあえず「四ッ谷はどちらでしょうか?」と聞いてみたら、それでもギョッとされてしまった。

「四ッ谷ですか? かなり遠いですよ」。「ええ」とにっこりする私。

私の決意が変わらないのを見たその方は、「では説明しましょう。あちらの方向になります。まず、ここをまっすぐ行くと、○○という交差点があります」「○○ですね」と復唱する私。だって、忘れそうなんだもの。

「ええ、そこを☆に曲がって、ずっといくと、△△という交差点です」「△△ですね」

「はい。そこを★に曲がって、しばらくいくと、××という交差点がありますから、そこを◆方面に曲がってまっすぐいくと四ッ谷です」

といったあと、その方だけではなく、一緒にいた警官も口々に「ほんとうにかなりありますよ」「大変ですよ」と心配してくれる。

「はい。途中でめげるかもしれないけど、行ってみます!」と晴れやかに答えたら、ピッと手を帽子に当てて、敬礼してくださる。

警官の敬礼に送られてウォーキングするなんて!と感激して、お礼を述べて、去っていく警官の背中を見ながら、○○も、△△も、××も、どちらへ曲がるかも、すっかり飛んでしまったことに気づく……。せっかく覚えていたのに、心配に安心感を与えるようがんばって答えているうちに、すっかり記憶から出ていってしまったのである。

「復唱って、役に立たないのねー」とぶつぶつ思いながら、「あちらの方向です」と指さされた方向だけは覚えていたので、歩き出す。

最初の○○交差点はたしかにあって、「ああ、これだった、そうそう」と思いながら、こっちかな?と思う方向に曲がる。でもそのあとは、△△も、××も、出てこなかった。不思議だなー。

しかしまあ、敬礼で送られてから25分後には、四ッ谷に着いていたのである。この便利な文明社会では、25分の歩行距離ですら「とても遠い」という範疇なのねー、と(最近までは歩いて移動なんて考えたこともなかったことを棚に上げて)思いつつ、まあ、教えてもらった軌跡から外れながらも、たどりついてよかったことであるよ。すべての道は四ッ谷に通ず、かな?(^^;

四ッ谷の交差点には大きく「新宿方面」と矢印が出ていたので、それにそって、ぶんぶん歩いていく。肌寒い気温だったけど、こちらはほかほか。ジャケットを脱いで歩いていたら、すれ違った女性二人連れが「あら、半袖で歩いている人もいるのね」と言っているのが耳に入る。(^^;

四ッ谷から新宿にかけて、並んでいるお店の雰囲気やランチの値段も移り変わっていくのが面白い。さらに30分ぐらい歩いて、新宿に無事到着!

これから人生を変えるかもしれない(と以前書いた件について)真剣勝負の打ち合わせをすべく待ちかまえていた方々は、やけに涼しげな格好で、頬を紅潮させ、目をきらきらさせて到着した私を見て、びっくりされたかもしれない。(余談だが、早足で長時間歩くと、目がきらきらしてくる。お試しあれ!)

着いたとたん、お昼ごはんを食べていないことに気づいたが、真剣勝負の打ち合わせにそんなことも言えず、みなさんと同じくコーヒーを頼んで、テーブルについたのであった。

(つづく)

 

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