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えだブログ

2006
Oct
22

新幹線で

2006年10月22日

土曜日に、名古屋近くの会社での全社QCサークル事例発表会での、特別講演をさせていただいた。講演のまえに事例発表を何件か聞いていて、とても懐かしかった。

駆け出しの通訳の頃、よくTQCなどの工場への視察に同行通訳でついて行ったことがあって、工場の具体的な改善の話などはとても面白く(現場にしかわからない用語も飛び交うので、通訳は苦労したが……)、けっこう好きな仕事だった。そのころに聞いていた専門用語(たとえば「チョコ停」など)や、あの一生懸命な熱い雰囲気に再会した思いだったのだ。

そんな話も交えながら、80分ほど講演させていただく。新幹線の駅から会場までの車のなかで、担当の方に聞いた情報にあわせて、直前に内容を一部入れ替えたのだけど、そうしておいてよかったことであるよ。

そういえば、行きの新幹線で、新横浜駅から乗り込んだら、私の指定席であるはずの「13D」におじいさんが座っていらした。靴を脱いで、お茶を飲みながら、お菓子を広げて、すっかりくつろいでいらっしゃる。(^^;

「あのー、ここは私の席ではないかと……」というと、「おっ、それはそれは」なんて言いながら、自分のキップを出して確かめ、「13Aだけど」といいつつも、まったく動こうとする気配もないので、「じゃ、私が13Aに座りますね」と言った。そうしたら「あとで車掌さんが来るから、じゃ、キップを交換しましょう」とおっしゃる。

うーん、私はかまわないんだけどなー、と思いつつ、「いえ、車掌さんには説明しますから、キップはそのままでいいですよ」と申し上げた。だって、私のキップは豊橋までだったのだけど、その方のは米原までだったんだもの。(^^;

そうして1時間半後、豊橋で降りる私を、「13D」から手を振って見送ってくれたのだった。(^^;

 

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