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えだブログ

2006
Jun
03

久しぶりの通訳

2006年06月03日

昨日は、久しぶりの通訳だった。

アジアのジャーナリストが日本の環境の取り組みを取材する際の通訳で、通訳の師である田中先生が「あなたにいいんじゃないかと思って」と紹介して下さったのである。ほんとうにありがたいことである。

取材のアレンジをしている広告代理店の方が、私の活動を知ってくれている方だったので、「JFSの英語のパンフを持ってきて、ぜひ紹介して下さい」と言って下さる。たかが通訳、という立場なのに、ありがたいことである。とてもうれしい。

省エネ家電の取り組みをヨドバシカメラで、クールビスの取り組みを三越で、取材した。背景や法律などの説明を補いながら通訳ができたので、やはり内容を知っているとやりやすいなあ、と思う。通訳しながら、自分でも質問したくなっちゃった。勉強になった。

ヨドバシカメラでは、「うちは店舗数も多くないので、お客様に丁寧に説明することで売っているんです」という説明をまず通訳したのだが、その“接客で売る”を自分でも実感したのであった。

というのは、次の取材まで時間があったので、一度解散して、1時間半後に集合しましょう、ということになった。私はラブロックを読みながらランチを食べ、まだ少し時間があったので、デジタルカメラの売り場をぶらぶらしていた。

いつもケータイで写真を撮るのだけど、どうもすぐに電池がなくなるようになって、不便になりつつあったので、デジカメっていくらぐらいなんだろう、と思ったのである。

こういうときすぐに接客係が来ると引いてしまうのだが、しばらくひとりでぶらぶらして、「たくさんありすぎて、なんだかよくわかんないなー」と思っていたときに、急ぎ足で通り過ぎた店員さんが、ふと引き返してきて、「どんなのを探していらっしゃるのですか?」と聞いた。(「わかんないオーラ」が出ていたのだろうか???)

「軽くて小さいの」と答えたそれだけで、「それでしたらこちらにいろいろあります」と誘導しつつ、「ふだん持ち歩かれるのでしたら、傷がつかないのがいいですよ。これは強化ガラスになっていて、硬いところでこすっても傷つきません」と。

どうして私が硬いところでこすりそうだとわかったのだろうか???

「そのうえ、これはフタを開けたら、0.6秒で撮影可能となります。面倒な操作はいっさいありません」。

どうして私が面倒な操作ができない人間だとわかったのだろうか???

あと二言三言、まったく押しつけがましくなく、しかし的確な指摘と提案をした彼は、7分で一台のデジカメを販売したのであった。私が望んでいるものを提案してくれた、と納得して買った私は、なるほどー、接客のプロとはこういうのを言うんだなー、とすごく感心。

かくして、紙袋をぶらさげて、三越へ。三越では、「クールビズとは単にネクタイを外すことではなく、トータルコーディネートである」という三越の提案をカタチにしたような、素敵な着こなしの売り場担当の方が説明をして下さって、オシャレには縁遠い私も思わず納得。

プロってあちこちにいるんだなー、素敵だなー、と思ってワクワクした1日であった。

さて、明日はイーズ主催の「翻訳出版セミナー」。

私は翻訳のプロといってよいのかよくわからないのだけど、自分のこれまでのくふうや試行錯誤から、同じ道に関心を持つ人々に伝えられるものが少しはあると思うので、明日は「翻訳力を継続的にアップする方法の試行錯誤のプロ」として、お話ししようと思っている。明日も楽しみである。

そして、今日は、月末〆切の原稿も全部終わっているし、外での仕事もないし、「1日、自分の時間!」みたいな気分で、とても豊かな気持ち。やるべきことのリストは長いけど、それはいつものことなので、その中から、どうくふうして、「やるべきこと」のあいだに「やりたいこと」をしのばせながら1日を過ごそうか、とワクワク。

で、まずダイアリーを書いたってわけ。(^^;

 

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