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えだブログ

2006
Jan
31

カイロウドウケツカイメン

2006年01月31日

昨日は(も?)盛りだくさんの一日だった。

2時起き。マンスリーとウィークリーのレビューと計画作り。それから、本日の通訳の準備。

通訳はバイオミミクリーという分野で、「生物に学ぼう」という内容。とっても面白いんだけど、通訳はたいへんである。なにせ、生物の名前やらが次々と出てくるのだ。資料からピックアップしながら、単語リストを作っていく。どう調べても出てこない単語も残ったけど、リストは100語ぐらいになった。

たとえば、ヤモリ、ケイソウ、カワセミ、ハコフグ、人工内耳、ウミスズメ、皮下注射針、軟体動物、タマムシ、海綿、剛毛、枝角、腱、軟骨、アオコ、それにカイロウドウケツカイメン(どこで息継ぎするんだろ???)

急いで準備をすませて、6:30すぎに家を出る。8時から9時半まで、都内で朝食勉強会。温暖化の専門家から、現状とさまざまなモデルによるシミュレーションを聞く。

10時から、毎日新聞の記者さんから「私のもったいない」についての取材。来月マータイさんにお会いするからである。11時半ごろ、午後の通訳会場の近くへ移動。

空いていそうな喫茶店でランチセットを頼み、手書きの単語リストをパソコンのデータベースへ移す。タイプしながら覚える。

13時集合、打ち合わせ。(ちなみに、調べてもわからなかった単語は、単なるスペルミスだったことが判明する。。。) そして、14時すぎから3時間の同時通訳。

10分と聞いていたスピーチが突然30分になったり(通訳しながら、大あわてで担当部分を組み直し!)、資料にはいなかった生物がひょっこり現れたりして「ひえ〜」と言いながらの3時間であった。楽しかった。

終わったあと、パートナーのショウコさんが3粒残っていたチョコのうち、2粒をくれた。「アナタはまだあるもんね、がんばってね」と。チョコで血糖値を上げてから、雑誌のインタビューの通訳に入る。日経エコロジーは、私も連載をさせてもらっているので、「あら、こんにちは〜」という感じであった。(^^;

ところで、カイロウドウケツカイメンは、英語名は、venus flower basket である。「ビーナスの花かご」が、どーして、カイロウドウケツカイメンになるのか? 昨日の朝は時間がなかったので(ここではまると間に合わなくなる!)いま調べてみたら、すごく面白い。

カイロウドウケツカイメンとは、カイロウドウケツ海綿という海綿の一種である。写真を見ると、まあ、たしかに花かごに見えないこともない。ビーナスさんのかどうかは、わからないけど。(^^;

で、日本語のカイロウドウケツは、偕老同穴である。結婚披露宴でよく使われる「偕(とも)に年をとり、同じ墓に葬られる」という意味だそう。前403年〜前221年に編集された中国最古の詩集『詩経』からの言葉らしいので、なんとも歴史ある由緒正しい言葉なのである。

で、なんでこの海綿が、偕老同穴なのかというと、海綿自身の身の上話ではなくなってくる。実はこの海綿の中に、ドウケツエビというエビがいるんだって。雄雌のペアなんだって。

しかも、一生出てこない(出てこられない)んだって。山椒魚のエビバージョンである。そのエビが中にいても、海綿は特にうれしくないらしいけど、ともかく、そこからついた名前だそう。日本で唯一、ドウケツエビがカイロウドウケツカイメンのなかにいるという、名古屋港水族館に行ってみたいなー。

ところで、バイオミミクリーをもって、カイロウドウケツカイメンから何を学ぶことができるのか? 肝心のそこは、すっかり忘れてしまった〜。(^^;

 

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