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えだブログ

2004
Dec
24

エクセレンス

2004年12月24日

 かつて企業研修の通訳をしたり、その昔、企業内研修の教材の翻訳や編集を手伝っていたころ、「エクセレンス」という言葉がよく出てきて、そのたびに、通訳や翻訳に困っていた。

 定義としては「顧客の期待を上回るサービスを提供する」というようなことなのだけど、どうもぴんとこなくて、「エクセレンス」とそのままカタカナで訳してお茶を濁していたのだった。

 余談だが、カタカナでお茶を濁せる日本語はラクである。中国にもお茶はあるけど、中国語にはカタカナはないので苦労するという話を中国語の通訳者から聞いたことがある。

 ところが最近とみに、「おお、これがエクセレンスであるのか!」と感じる機会が増えてきた。イーズの事務所のスタッフやいろいろな形でいっしょに仕事をしてくれているメンバー、JFS事務局のスタッフ、ボランティアでいっしょにやってくれている仲間など。

 私がある作業や業務をお願いする。またはもともとやることになっている作業をしてくれる。そのときの「やってその結果をデリバリーしてくれる」水準が、私が依頼・期待しているレベルをずっと上回っていることがあるのだ。

 「わぁ、すごいなあ、ありがたいなあ、自分では気づかなかったけど、確かにこうやってくれたら質も高くなるし、私の仕事もやりやすくなるなあ、すごいなあ、これがエクセレンスっていうんだろうなあ」と私はひとりでカンドーしているのである。

 それは、道に落ちている石をどけて歩きやすくしてくれるような、ちょっとした心遣いを「カタチ」にしてくれる働きで、たぶん、すごく苦労して基幹の仕事に積み重ねてやっている、というよりも、カッターナイフを手渡すときにくるっと刃を自分のほうに向けてから渡す、というような「仕上げのタッチ」なのだと思う。

 でもそれは、道を歩いていく私の視点で道を見てくれているから、カッターナイフを手渡すまえに、手渡される側の気持ちで、渡そうとしているものを見直してくれるから、できることなのだなあ、と思うのである。

 私はとてもエクセレンスを提供できていないなあ、と思うだけに、まわりの人たちのエクセレンスにただただ感動して、ありがたいなあ、私って恵まれているなあ、と思っている。

 

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