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エダヒロ・ライブラリー一日一題

「平年」より4日遅い初冠雪! 

2016年09月30日

29日に北海道の旭岳で初冠雪が観測されたとのニュースが流れました。「平年より4日遅い」とのこと。温暖化が進むにしたがって、初冠雪が観測される日もどんどん後ろにずれていってしまうのではないかと思います。

ちなみに「平年」って、よく聞きますがどういうことでしょう? 

「平年」とは過去30年間の気象データの平均値のことで、10年に一度更新しています。気温にしても、温暖化によってどんどん上昇していくと、「平年」の値自体が上昇していく、ということになります。次回は2021年に「平年」の値が更新されることになります。

平年の値が平均であってそれ自体がずれていくとすると、あるタイミングでの気温や、初冠雪の観測日は、「出発点との差」はどんどん大きくなっても、「平年との差」はそれほど大きく見えないかもしれません。

「平年に比べて」どうなったかに注目するのと同時に、「平年」自体がどう変化しているのか、絶対値としての出発点(たとえば、産業革命前、など)との差がどうなっているかにも目配りをする必要があります。

 

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