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2009年07月22日

第9回 パート3解説

パート3の解説です。こちらからご利用ください。

NS2-9kaisetsu.pdf

2009年07月07日

第8回 パート3 5つの訳文

次のファイルはパート3の5つの訳文です。PDFファイルになっていますので、ファイル名をクリックして表示させ、プリントアウトしたものをご用意下さい。

NS2-8yakubun.pdf

第7回 Q&A

<質問>
どうしても直訳調になってしまいます。原文に書かれているすべてを網羅しなければ心配で、どこなら省いていいのか、どこは重要だから残さなければいけないのかが見極められません。どうしたらよいでしょう。

<回答>
基本的には、「原文に書かれているすべてを網羅しなければ」という姿勢は、翻訳者として正しい姿勢です。著者が書いたどのことばにも意味があり、著者の思いがつまっていることを思えば、「ここは重要だから残そう」「ここなら省いても大丈夫」と翻訳者が勝手に判断してしまうことは危険ですね。

読みやすい訳文作りのためには、原文の一語一句を日本語に置き換えるのではなく、意味をくみ取って、分かりやすい日本語に置き換えることが必要になります。でも、それは著者の意図が100%伝わっていることが大前提です。エダヒロ訳の基本姿勢は「何も足さず、何も引かない」です。原文の全てを網羅しながらイキイキとした訳文をめざす姿勢を大切にしたいですね。それを実現するには、日ごろから日本語力と英語力を鍛える必要があります。

まず英語面では、基本的な文法をきっちり習得すること、そしてたくさんの英文に触れることが大切です。原文の理解が不十分なままだと、著者の思いを正確に読み取ることはできません。また、お手本にしたいと思うような日本文にたくさん触れて、何がよい文章なのかを感じ取る「腑」を鍛えましょう。

第6回 Q&A

<質問> 
原文にはない「 」(かぎカッコ)を用いると効果的だとわかりましたが、どう活用したらよいかがわかりません。何かコツはありますか。

<回答>
原文にはないかぎカッコを使って訳出する際に大切なことは、原文にない余計なニュアンスを足さずに正確に訳出すること、場面や話し手に合った表現を選ぶことでしょう。

「これがコツです!」というものはないのでしょうけど、エッセイや物語などの日本文を読み、どのような場面でどのように「 」が使われているか研究してみるとよいと思います。

会話体だと性別や年齢、職業や人となりなどその人らしさが表現されていること、普通の文章にはない臨場感が出ていることに気づかれるでしょう。Next Stageの課題でも、会話体の練習になる箇所がいくつか登場します。課題の英文を読むとき、「会話体にできそうなところはないかな?」という視点で読んでみてください。

訳文も「さらりと普通に訳す」「会話体を使って生き生きと訳す」などいくつかのパターンで訳してみるうち、「コツ」がつかめてくるのではないでしょうか。ただし、あまり頻繁に会話体を使うとうるさくなりますので、効果的な使い方をくふうしながら、がんばっていろいろトライしてみてくださいね。