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執筆・連載|原稿執筆・寄稿
「ギャザリングに参加して」
-「エコ・リーグのギャザリング」に寄せて 2002年5月

干潟に行ったことがありますか? 先日私は三番瀬という干潟に行きました。三番瀬を守る会の方々に、いろいろなことを教えてもらったのですが、干潟っていろんな生き物がいるんですね。いろんな場所に住んでいます。

たとえばカニひとつとってみても、砂地に住んでいるカニもいるし、潮が来ないところに住んでいるのもいる。すごーく深いところに住んでいるのもいるし、浅いところに住んでいるのもいる。

私は、環境に関わる仕事をしていて、いろいろなところでいろいろな方とお会いします。取り組んでいる環境分野もさまざまですし、立場もいろいろです。たとえば、行政の方、企業の方、NGOの方、一般の市民の方、そしてみなさんのような学生さんたち、若い方々。

環境に関心が出始めたばかりという方もいらっしゃるし、もう何十年も環境をやっているというベテランの方もいらっしゃいます。

ああ、干潟みたいだなぁ!っていつも思います。

同じ環境問題に取り組んでいても、その立場や考え方や、これまでの経験によって、お互いにぶつかり合うこともよくあります。また、目的は同じでも、目的を達成するための方法論で衝突することもよくあります。

そんなときに、「ああ、干潟みたいだなぁ!」って思ってほしいな。いろいろな考え方や立場がある。ぶつかることもある。でも、いろいろあってこその全体なのだ、って。

特に具体的に取り組んでいる人には、自分のやっていること、自分のやり方“しか”ないように、思いこみ、思い詰めている人もいます。そうじゃないと思う。

私はいろいろな人々に「伝え、つなげる」ことをメインの活動としていますが、環境問題の「伝え方」も、人によってさまざまです。私には賛成できないようなやり方で伝えている人もいますし、逆に私の伝え方に批判的な人もいるでしょう。

でも、人の情報の受け取り方、心の動かされ方は、百人百様のはず。私の伝え方でビンと来る人もいれば、来ない人もいる。私が賛成できないやり方でこそ、伝わる人もいるはず。

できるだけたくさんの人々に伝えられるよう、自分の伝え方を工夫することは怠らず、でも他のあり方も「自分とは違うやり方だけど、がんばって」と思ってやっていきたい、と思います。

だって、地球環境は待ったなしの状況。あと20年、30年でどうなってしまうのか、というときに、あのやり方がいいだの悪いだの、議論しているヒマはないのですものね。

どんなやり方でもどんな立場でも、それぞれ、今の自分がよかれと思う方法で少しでも進めるしかない。新しい情報や知見、考えや気づきで、いつでもやり方や立場は変えることができますから。

それぞれにいま信じていることを信じて。

そして、それがひとりよがりにならないように、ギャザリングのような、ネットワーキングの機会を大切にして下さい!

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