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<title>Library：レスター・ブラウン｜エピソード｜e&apos;s Inc.</title>
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<language>ja</language>
<copyright>Copyright 2009</copyright>
<lastBuildDate>Wed, 08 Jun 2005 22:13:11 +0900</lastBuildDate>
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<title>ビジョンを持つこと</title>
<description><![CDATA[<p >盛岡からの帰京の途です。横にはワールドウォッチ研究所のレスター・ブラウン氏(寝ています）。先ほど新幹線の車窓からの美しい落陽をエンジョイしました。</p>
<p >月曜日から「レスター・ウィーク」が始まっています。月曜日は、まえにニュースで書きました、非公開の「日米欧　環境派経済人の円卓会議」でした。火曜日は同じメンバーで、日経エコロジー創刊１周年記念シンポジウムでした。</p>
<p >通訳として、また事務局のお手伝いとして関わってきたイベントだったので、何かと忙しくなりましたが、とても面白い経験でした。だいたい通訳というのは、スタッフの方々が長い時間をかけて準備した結果の「当日」しかごいっしょしないので、今回のように、部分的にしろ、会議そのものを作っていくプロセスにごいっしょできたのは楽しく、また勉強になりました。</p>
<p >月・火の会議については、日経エコロジーにも掲載されます。私もお伝えしたいことがいっぱいあって、どこから書こうか？と宝の山を目の前にしているような感じです(皆さんは戦々恐々？)</p>
<p >今日はひとつ、まったくの感想なのですが、オピニオン・リーダーについて。今回の円卓会議は、日米欧から、企業の代表と環境のオピニオン・リーダーを招いて開催されました。</p>
<p >企業の代表は、アメリカからはインターフェイス社のＣＥＯ、ヨーロッパからはデュポン社の会長と、エニテクノロジエというイタリアの会社の社長、日本からはＪＲ東日本やコスモ石油、太平洋セメント、安田火災、富士ゼロックスその他のトップが参加されました。</p>
<p >オピニオン・リーダーは、アメリカからはレスターの他、世界資源研究所の所長、ヨーロッパからはファクター 10研究所の所長、ガイア理論で有名なノーマン・マイヤーズ氏です。まるでオールスター・ゲームだね、というほどの顔ぶれです。</p>
<p >でも残念なことに、「日本のオピニオン・リーダー」は参加していませんでした。</p>
<p >日本側からは、慶応大学の竹中平蔵氏や京都大学の佐和氏といった経済学の教授が、その役割を果たすべくご参加でしたが、経済学以外の様々な観点も含めて、全体像や大きな枠組みから「オピニオン」を提示できるリーダーは、まだ日本にはあまりいらっしゃらないのが現実なのだろうと思います。</p>
<p >私がいうのもおこがましいことですが、どうしたら真のオピニオン・リーダーが日本で育つのか、活躍できるのか、今回そのあたりの議論ができそうな方々と知り合ったので、少しずつ考えてみたいと思っています。何かご意見や参考になる例があったら、教えてくださいませ。</p>
<p >もうひとつ、欧米のオピニオン・リーダーが４人も揃った今回、面白いなぁと思ったのは、オピニオン・リーダーにもタイプがあるってことです。</p>
<p >ひとつは、自分のオピニオンをとにかく話す「学究者／教授タイプ」。もうひとつは、まず相手の話に耳を傾けて、問われていること、求められていることに、自分の知識や経験を通してのオピニオンを提供しようとする「問題解決者／ファシリテータタイプ」。</p>
<p >だいぶ乱暴な区分ですが、オピニオン・リーダーに会議に来てもらうときには、会議の目的にマッチするタイプを呼ばないとね、と思いました。</p>
<p >先ほど、駅弁を食べながらレスターに、「よい研究者であることと、よいマネージャーであることは、別の能力が必要でしょう？　あなたは所長と研究者と、両方成功しているけど、特にマネージャーとして必要だと思うのは何？」と聞きました。</p>
<p >しばらく考えたあと、彼の答えは「ビジョンだね」。そして「そして、研究者でもマネージャーでも、想像力があるかどうか」。</p>
<p >今回のレスター来日が、各地のビジョン形成への刺激になりますように。今日の盛岡のシンポジウムはとても素晴らしいシンポジウムでした。レスターもとても感銘を受けていました。地域のビジョンが、ビジョンを築こうという熱意と活動が、ひしひしと伝わってきたからだと思います。</p>
<p >私のレスター・ウィークは土曜日まで続きます。もし何かレスターに聞いてみたいことがあったら、それまでにメールを下さい。可能な限り聞いて差し上げます。</p>
<p >「あなたはなぜいつも蝶ネクタイなのですか？」という質問はナシですよ。私、答えを知っていますから。</p>
<p >「ネクタイを結ぼうとすると、こんがらがっちゃうんだよ・・・」</p>]]></description>
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<pubDate>Wed, 08 Jun 2005 22:13:11 +0900</pubDate>
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<title>コラボレーションのあり方</title>
<description><![CDATA[<p >レスター・ブラウン氏が、95年に『だれが中国を養うのか』（ダイヤモンド社）という本を出したとき、大センセーションが巻き起こりました。食糧危機こそこれからの安全保障に関わる問題である、という分析、そして「環境問題」というジャンルでほとんど取り上げられることのなかった中国の行く末が今後の鍵を握っているという警告を発したためです。</p>
<p >レスターは笑いながら「そのころの様子」を話してくれますが、この本を発表した翌週には、中国政府が記者会見を開いて、「中国が中国を養うのだ。ブラウンが警告しているような穀物輸入国とはならない」と主張しました。</p>
<p >その後の中国の状況については、レスターが「 中国はこの２年間の穀物の不足分を、備蓄を取り崩すことでまかなってきた。しかし、いまでは供給の逼迫を示す徴候が見られる。もしこの巨大な国がふたたび収穫量不足という事態になれば、食糧価格の安定を保つために、大量の穀物を輸入せざるを得なくなるだろう」と述べている状況に近づいています。</p>
<p >以前からレスターは、「中国は、対米黒字の半分の金額で、米国が世界100ヶ国に輸出している穀物どころか、米国が生産している穀物をすべて買い取ることができる。お金はあるのだ。問題は、どこがそれだけの穀物を供給できるかだ」といっていました。</p>
<p >なぜ、このように不足するようになってきたのかでしょうか。７～８年前から、「多大な人口を抱えた中国が経済発展を続ける中で、農地や淡水を農業から工業に取り上げるようになり、生産量が減るだろう。その一方で、経済発展で所得が増えると、食生活が多様化し（穀物中心から、穀物を飼料や原料とする家畜製品やビールなどが増える）、穀物需要に拍車をかける。</p>
<p >その不均衡から派生する国内の不満や不安定を解決するために、大量の穀物を輸入するようになると、今度は世界の穀物市場を揺るがし、いまですら穀物だけでギリギリの生活をしている貧しい人々の国をはじめ、世界の政情不穏につながる危険性がある」という分析と警告を、レスターは一貫して主張しています。</p>
<p >そして、その裏付けとして、「農業と工業の地面の取り合い」「水不足」などのデータと分析を次々と出していることがよくわかります。</p>
<p >当時あの分析を発表することは、「12億人を敵に回す」ことを覚悟していたのだと思います。たぶん実際にそういうこともあったことでしょう。「あのあとね、中国に行ったら、どこへ行っても、中国語版のあの本をみんな持っていてね、あなたの書いていることは違う、ってみんなで説得しようとするんだよ」と本人は笑っていましたが。</p>
<p >それでも自分が絶対に正しいと思うこと、世界に、何よりも中国に伝えなくてはならないと思うことを、頑固なまでに発信し続けているレスターなのですが、その姿勢は決して「対決」ではありません。</p>
<p >あの本を大きなきっかけに、中国の学術者たちとのつながりができ、ある時点から中国政府にも招聘されるようになり、意見や情報交換をするようになっています。中国政府が、工業化オンリー政策から、農業にも目を向けるようになったのも、レスターのインプットが資しているのではないかと思うのです。</p>
<p >はじめから仲良しべったりの“協力”ではなく、違うものは違うとはっきり告げて、そのうえで自分も学びつつ、専門知識を惜しげなく提供して役立ててもらおうという、“コラボレーション”のいいモデルを見せてもらっている気がします。</p>
<p >余談ですが、この件もそうですが、『朝２時おき』にも書いた「Hard on issues, soft on people」（「問題」と「人」を切り離す）という、人とのやりとりの大切なポイントを、レスターからも学ばせてもらっているなぁ、と思います。</p>]]></description>
<link>http://www.es-inc.jp/lib/lester/episode/050608_221020.html</link>
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<pubDate>Wed, 08 Jun 2005 22:10:20 +0900</pubDate>
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<title>世界を巡って</title>
<description><![CDATA[<p >レスターは元気に日本に到着しました。「どこを回ってきたの？」と聞きましたら、「旅に出たのは先月のことであった……」と笑って、教えてくれました。</p>
<p >４月26日にワシントンを発って、特別シンポジウムに招聘されたテヘランへ。イランはアメリカと外交関係を持っていない国なのですが「安全だったよ。地元のＮＧＯと貯水池などの現地も見にいった」。</p>
<p >それからルーマニアへ。日本では４月に刊行された『エコ・エコノミー』（家の光協会）は、ルーマニアでは１月に大統領が刊行を祝ってくれたそうで、「自分が書いた本なんだけど、２回目の出版記念だったようだ」と笑っていました。今回は大統領と長い会談をしてきたそうです。</p>
<p >そして、イタリア・スペインと、それぞれの言語での『エコ・エコノミー』出版のイベントをこなして、日本へ。日本の後は中国へ行って、それからやっと１ヶ月ぶりにワシントンに帰ることになっています。「まるで世界グルメツアーだね」というと「だれかさんみたいに食いしん坊じゃないから」と。(^^;)</p>
<p >イランの様子を教えてもらいました。「おそらく50年前には100万か200万の人口だったんじゃないかと思うが、いまでは2000万人を抱えている国でね、そのなかで、250万台も自動車が走っているんだ」</p>
<p >「お金持ちの人、多いの？」と私。</p>
<p >「少なくともクルマが買える程度の金持ちはそれぐらいいるんだろうね。特にテヘランにはね。それに、石油に補助金を出しているので、ガソリンがとても安い。だからランニングコストはあまりかからないからだろう。</p>
<p >「でもね、そのせいもあって、イランでの石油の消費量がうなぎ上りなんだよ。それに対して、当然のことながら、イランの石油輸出量が減っている。このままでいくと、輸出できなくなってしまうだろう。イランには、石油以外に大きな産業はないので、石油輸出の収入がなくなることは、国にとって本当に大変なことだと思うのだが。</p>
<p >「イランの北東部には平野が広がっていて、農業が盛んなのだが、そこで農業のための灌漑用水を大量に使うようになり、また、都市用水も増大している。そのために、地下水を汲み上げているのだが、そのせいで、この地方では、毎年８メートルも地下水位（どこまで掘れば地下水が出るか）が下がっているそうだ。８メートルだよ！</p>
<p >「ちょうど世界銀行のデータを見ていたんだが、イエメンも同じ状況だ。1700万人の人口だが、国中で年に２メートル地下水位が低下している。首都のサヌアでは、なんと年に６メートルも低下しているそうだ。世銀のレポートでは、このペースでは、2010年には地下水はゼロになってしまう、と警告している。２キロの深さまで井戸を掘っても、もう水がない、という状況らしい。」</p>
<p >「水がなくなったら、本当に命に関わるのに！　イランやイエメンの国の人々や、政治家は問題を知っているの？　何か手を打っているの？」と私。</p>
<p >「うん、もちろん、現地の人たちは問題を知っているよ。水が手に入りにくくなっているのだから。政治的指導者も知っている。が、水はとてもセンシティブな問題なので、水の使用量を減らそうとか制限しようとかいう動きは、政治的に難しい。ので何もしていない。ただ問題が悪化していくのを傍観しているだけだ。」</p>
<p >食前酒をいただきながら、こんな話をしていました。そのあとは、ぐっとくだけて、私が「朝２時」の本の話や、活動の話を。</p>
<p >私の様々な活動やこれからやりたいことを、にこにこと聞いていたレスター氏、「そろそろ、人を雇ったほうがいいんじゃない？」とまじめな顔でアドバイスしてくれました。</p>
<p >「最初に必要なのはきっと、リサーチ・スタッフだな。求人票にはこんなふうに書くんだろうな。『専門分野は、科学、できれば環境科学専攻の新卒、または経験者。そして、朝２時に起きられる人！』」</p>
<p >そして「私は応募しないからねー」と大笑いしているレスター氏でした。</p>]]></description>
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<pubDate>Wed, 08 Jun 2005 22:08:32 +0900</pubDate>
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<title>小さな部屋</title>
<description><![CDATA[<p >レスターは、東京で宿泊するときは、いつもお気に入りのニューオータニホテルに泊まります。たいがいの招聘者は、ニューオータニのなかでも、豪華なお部屋を用意して下さるのですが、今回の東京側の招聘者である私は、インターネット予約のできる、いちばんシンプルなお部屋（＝いちばん安い）にしちゃいました。</p>
<p >レスターが来てから、「いつもみたいに豪華な部屋じゃないの。でも、部屋代も入れて、経費を引いた余りを研究所に寄付するので、きっと、シンプルで安い部屋でいい、というと思って」というと、「うん。それがいい」とレスター。</p>
<p >そのあと、「日本に来る前に、ルーマニアに行ったんだけどね、そこでは、迎賓館に泊めてもらったんだよ」。「大統領にも会ってきたんだもんね」と私。</p>
<p >「うん、でも、超豪華な部屋は広くてね、ひげを剃ろうとか、新聞をドアまで取りに行こうとか、電話をかけようとか、何をするにも、“移動時間”を計算しなくちゃいけないほどだった」。「きゃはは。雨でもジョギングできるね！」と私。</p>
<p >レスターは笑ってつづけて、「ルーマニアのあと、イタリアに行ったんだけど、そこでは、小さなモーテルの部屋でね、ベット２つ分の広さなんだよ。何でもすぐに届いて便利だった」</p>
<p >それだけの笑い話だったのですが、「いつもの部屋でなくて、悪いなー」とちょっと後ろめたく思っていた私の心をぱーっと軽くしてくれた、レスターならではのおしゃべりでした。</p>]]></description>
<link>http://www.es-inc.jp/lib/lester/episode/050608_220718.html</link>
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<pubDate>Wed, 08 Jun 2005 22:07:18 +0900</pubDate>
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<title>ひとりでもできる</title>
<description><![CDATA[<p >レスターの1時間の講演後に、質疑応答となったときのことです。「あなたのいう世界経済の再構築するために、政府、企業、そして個人はどのような役割を果たすべきでしょう？」という質問がありました。レスターは丁寧に、詳しく答えていましたが、「個人」について彼が答えた部分、胸に迫るものがあったので、ご紹介します。</p>
<br />
<br />
<p >私たちはともすると、自分一人では大したことはできやしないや、と思ったりしますね。でもマーガレット・ミードは『どんな大きな社会運動も、始まりは一人だった』と言っています。</p>
<p >環境運動の歴史を振り返っても、本当にそうだな、と思います。そのひとつの例が、『沈黙の春』を書いたレーチェル・カーソンです。彼女の思想や取り組みは、今に至るまで、環境運動に大きな影響を与えているのはご存知の通りです。</p>
<p >彼女は米国政府の内務省に務める職員でした。科学者としての教育を受けていましたが、彼女は学部卒でした。同僚には博士号を持った人もたくさんいました。</p>
<p >仕事で野生生物などを調べているうちに、彼女は”これは心配だ”ということを見出しました。彼女と同僚の違いは何だったのでしょうか。教育レベルではなかった。同僚たちの方が高い人が多かったのですから。でも彼女は進んで自分の見出したことを発言しようとしたのです。</p>
<p >彼女は政府を去り、本を書きました。1962年に書かれたこの本は、世界に環境運動のうねりを生みだし、今もそのうねりは続いています。</p>
<p >彼女の例を話したのは、どのように個人でも違いを生み出せるか、ということをわかってもらいたかったからです。</p>
<p >自分の書いたものや喋ったこと、自分の行動が、いつ、どこで、だれに影響を与えるか、これは予見しがたいものです。</p>
<p >今朝、ホテルで数分でよいからぜひ会いたいといわれ、ある人に会ってきました。STMicroelectronicsという欧州を本部とする世界大手の半導体メーカーのCEO、イタリアのピストリオ氏です。</p>
<p >彼は、「1994年の地球白書を読んで、自分の考えが大きく変わった。今では毎年、3ヶ国語で地球白書を150部買い求め、本当に大切な情報だから、と会社の幹部に読んでもらっている。</p>
<p >そして自社でも様々な環境の取り組みを始めた。これからの計画としては、2010年までに炭素中立の会社になることを考えている。つまり自社の操業から、ネットでの二酸化炭素排出をゼロにするつもりだ」という話をしてくれました。</p>
<p >私や同僚が94年に地球白書を書いたときに、国際的な企業のイタリアのCEOがそれを読んで自分の会社を文字どおり”再構築”すべく努力されるなど、思ってもいませんでした。氏の話はとても嬉しく励まされる思いがしました。</p>
<p >たとえ個人でも、その行動や話すことが、どこでだれにどのような影響を与えるのか、わからないものだと思います。</p>
<br />
<p >
 
</p>
<p >3つの講演会場では、たくさんのレスターのファン？の方がいらっしゃる様子がよくわかり、彼の本や講演が、本当にたくさんの人々に影響を与えているのだろうなぁ！と思いました。</p>
<p >その他、いつもの講演会では出ない角度の質問として、「コミュニケーションの重要性と、研究所のコミュニケーション戦略は？」というのが面白かったです。</p>
<p >私も含めて多くの人にとって「毎年「地球白書」「データブック」を出す他に単行本を数冊、隔月の雑誌、電子メールによるニュース配信と、とても多様で生産的なコミュニケーション活動を行っている、しかも毎日平均すると全世界で40もの新聞や雑誌、TVなどでその記事などが引用されている」というコミュニケーション成功の秘訣は興味のあるところです。</p>
<p >レスターの答えを簡単にまとめると「あれもこれも、ではなくて、自分たちのスタッフの人数や自分たちのミッション（使命）にあったものに力を集中すること」となるでしょうか。</p>
<p >「しかし」とレスター。「私たちのコミュニケーションの目的は、生態系を破壊せずに経済発展を続けられるように、世界経済の再構築をはかるために必要な理解を広めることです。なぜそうしなくてはならないか、新しい経済の姿はどのようなものか、現在の経済からその新しい経済にどのように移行すべきか、この3点を伝えることです。</p>
<p >ですから、自分たちの活動を評価する尺度は（引用の数や本の部数ではなく）私たちが、環境的に持続可能な経済へと世界経済を再構築するために役立ったかどうか、だけです」。</p>]]></description>
<link>http://www.es-inc.jp/lib/lester/episode/050608_220418.html</link>
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<pubDate>Wed, 08 Jun 2005 22:04:18 +0900</pubDate>
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<title>アースポリシー研究所</title>
<description><![CDATA[<p >「沈黙の春」が出版され、近代的な環境運動が誕生してから40年間、環境問題に関わる人々やグループは地球環境の悪化を何とか食い止めようと必死に努力をしてきました。そのような闘いの多くは、それぞれの局地戦として勝利は収めてきたが、戦争全体として考えれば、我々は現在敗北の一途をたどっている。経済を支える地球の力は弱まる一方である。地球環境の悪化を食い止めるために我々がなすべきことと、実際に行っていることの間の溝はますます広がっています。</p>
<p >何とかして、この流れを変えなければなりません。新しい取り組み、新しい組織、新しい組織モデルが必要なのです。ワールドウォッチ研究所や世界資源研究所が行っているように基礎研究に深く関与するのではなく、メディアが活用できるように、そして政策担当者に向けた研究プログラムや研究結果の提供に関わる活動が必要です。</p>
<p >アースポリシー研究所がめざしているのは、一般の人々の意識を高めて、増加しつづける人口、増えつづける二酸化炭素の排出、動植物種の減少、その他地球に悪影響を及ぼす多くの動向がもたらす脅威に効果的に対応しようとしたときに、一般の人々が支持・支援できるようにすることです。当研究所からの情報提供によって、「何が大事なのか」「何を考えるべきか」を人々に考えていただければ、と思います。</p>
<p >環境問題に関わる人々やグループは、ある政策や取り組みに対して反対を唱え、それらの成立を阻止してきたことは確かであり、反対運動を展開することへの評判を勝ち得てきました。しかし、では何に賛成なのか？何を支持しているのか？　これはそれほど明らかではありません。</p>
<p >ビジョンがなければ、つまり、どこへ行きたいのか意識がなければ、目的地にたどり着くことはとても難しいでしょう。アースポリシー研究所の目的は、環境的に持続可能な経済とはどのようなものかというビジョンと、目的地にたどりつくための地図を提供するとともに、進捗がみられているのはどこで、進んでいないのはどこか、というように、環境的に持続可能な経済への努力を継続的に評価していくことです。</p>]]></description>
<link>http://www.es-inc.jp/lib/lester/episode/050526_182055.html</link>
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<pubDate>Thu, 26 May 2005 18:20:55 +0900</pubDate>
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