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| フットプリント・ネットワーク・ニュースより「アースデイの40年:40年前の地球と今の地球」(2010.08.17) |
毎年4月になると、日本の各地、そして世界各地で「アースデー」のイベントがさまざまに繰り広げられます。 アースデーが始まったのは1970年のこと。そう、ちょうど40年前だったのです。 アースデーはなぜ始まったのか、この40年間に地球はどう変わってきたのか--いろいろと考えさせられる興味深いニュースレターを実践和訳チームが訳してくれましたので、お届けします。 ~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~~~ アースデイの40年:40年前の地球と今の地球 フットプリント・ネットワーク・ニュース 1970年4月22日、初めてアースデイが祝われた。おびただしい数の集会、デモ、討論会が全米で繰り広げられたこの日をもって、現代の環境運動の起源と見る向きが多い。 ゲイロード・ネルソン米国上院議員がアースデイを始めたきっかけはカリフォルニア沿岸での原油流出だったが、農薬使用、原油流出、大気汚染、公害、開発による手つかずの自然の消失、生物多様性の衰退など、環境の健全性や工業化の悪影響への懸念が高まっていた。最初のアースデイは大成功と謳われ、その結果米国では多くの環境政策が実行に移され、この環境運動はあっという間に全世界へ広まった。 しかし、現在、私たちが直面している環境問題は、この最初の祝典の引き金となったものとは比べものにならないほど大きい。さらに私たちがアースデイに称える地球も、わずか40年のうちにすっかり様変わりした。 世界人口は37億人から69億人へと、ほぼ倍増した。住居、都市、道路の建設のために舗装された土地の面積は75%増加し、2億2,800万グローバル・ヘクタール(平均的な生物生産力をもつ土地1ヘクタール)から4億グローバル・ヘクタールとなった。 (このデータはグローバル・フットプリント・ネットワークの「2009年国別フットプリント勘定」 による。)薪、紙、材木に必要とされる生産可能な森林地の面積は53%拡大し、20億グローバル・ヘクタール近くに増えた。漁業、農業、家畜の放牧といった、食物を得るのに必要とされる生産可能な陸地および海洋面積は69%増加し、56億グローバル・ヘクタールとなった。 【図あり】陸地用途別のエコロジカル・フットプリントの拡大、1970年と現在の比較 Land Use Type:陸地用途 【図下】 *データ入手可能な直近の年 しかし、最も驚異的な伸びを示しているのは、人間のカーボン・フットプリントである。カーボン・フットプリントとは、人間が排出した炭素を吸収するのに必要となる生産可能な陸地面積を指す。 1970年以来、人間のカーボン・フットプリント総計は、3倍以上増加し、29億グローバル・ヘクタールから90億グローバル・ヘクタールになった。同様に炭素は、以前は人類のエコロジカル・フットプリント総計の中では耕作地よりも占める割合が少なかったが、今ではほかの需要部門いずれをも圧倒的に上回る。 こうした生態学的な過剰消費がもたらした結果は、私たちが現在直面している危機にはっきりと表れている。危機の中で最も際立っているのは気候変動だが、そのほかにも生物多様性の喪失、森林伐採、漁場の枯渇、土壌浸食などの問題がある。私たちはかつて、地球では資源が無尽蔵にあるかのように振る舞うことができたが、その地球は、資源の制約問題が緊急性を帯び、ますます深刻に懸念される場所へと変わってきた。 小さな惑星で拡大するエコロジカル・フットプリント 1970年には、世界にはまだかなりの生態学的蓄えがあった。人類は、地球の生態系がついていける速度で資源を利用し、炭素を排出していた。しかし、アースデイが15周年を迎える頃には、人類は生態学的行き過ぎの状態に陥った。人類は地球の再生産、再吸収の速度を上回るスピードで資源を利用し、二酸化炭素を排出していたのだ。 現在、人間が消費する全資源を再生可能な形で生産し、人間が生み出す二酸化炭素排出を吸収するためには、地球1.4個分の資源が必要となる。グローバル・フットプリント・ネットワークの研究によれば、もし現在のペースを続ければ、アースデイ60周年を祝う頃には、人類の需要を持続可能な形で満たすのに地球2個分の資源が必要になるという。この水準の需要を満たすのはおそらく不可能だろう。 (こちらの新拡張版パーソナル測定器[http://cts.vresp.com/c/?GlobalFootprintNetwo/72deea168e/1409f79549/966caea321]を使って、自分のエコロジカル・フットプリントを測定してみて下さい) 幸い、私たちは自らの進路を変えることができる。 インフラは寿命が長いため、持続可能性の難題にうまく対処できるかどうかを決める上で、とりわけ重要な役割を担うだろう。 【図あり】人間とインフラの平均寿命 【グラフ縦軸】10億グローバル・ヘクタール(2006年基準) 【グラフ右の説明】 【グラフ内の説明】 【グラフ下】 1970年に行った選択が現在でも私たちの生活様式を形成しているのとまさに同じように、現在構築しているエネルギー、交通、住居、製造のシステムが、私たちの未来の進路を決めることになるだろう。 もし私たちが、小さなエコロジカル・フットプリントで機能し、生物生産力に負の影響を与えず、資源制約の変化にもかかわらず柔軟で回復力に富むシステムに投資すれば、そのシステムはいつまでも利益を与えてくれるだろう。 これに対して、もし私たちが高水準の資源スループット(流入量)に依存するインフラを設計するか、その運営を可能にする生態学的サービスを損なう、あるいは使い果たすインフラを設計するならば、手に入るどんな利益も、よくても短命に終わるだろう。 同様に、私たちがどのように農業、漁業、林業のシステムを管理するかで、それらのシステムが再生可能な資源と炭素吸収サービスを途切れる事なく供給してくれるかどうかが決まる。 人口が急増している国々では、教育--特に女性の教育--は、保健医療の向上および家族計画という選択肢を手にする機会と合わせて、人口増加によって地域と世界で行き過ぎが起きるのを抑える一助となりうる。 (私たちの最近の研究報告「各国の生態学的豊かさ:国際協力に向けた新しい枠組みとしての地球の生物生産力」のダウンロードはこちらから: 未来と向き合う 最初のアースデイが示したように、大規模な市民運動は、政策と価値観を転換する上で大きな効果をもたらす可能性を秘めている。 アースデイの40周年にあたって、私たちには選択肢がある。「これまで通り」を続けて、大気中の炭素の増加のみならず、生物多様性、淡水、漁場、土壌の質、そのほかのシステムにおいて危険な限界に向かって突き進むのか。それとも人間の需要曲線を変化させるために必要な再考と再編を始めて、自然の恵みの範囲内で生きられるように需要曲線を変えるのか。 (翻訳:佐藤、チェッカー:小林) |
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