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| 『つながりを取りもどす時代へ―リサージェンス誌選集 持続可能な社会をめざす環境思想』が刊行されました(2009.10.23) |
<内容> ■『つながりを取りもどす時代へ―リサージェンス誌選集 持続可能な社会をめざす環境思想』が刊行されました ■サティシュ・クマール 2009 講演会 のご案内
サティシュ・クマール、アル・ゴア、ワンガリ・マータイ、スティング、ハーマン・デイリー、ヴァンダナ・シヴァ、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、トマス・ムーアなど、世界をリードする人物たちが、20の視点を投げかけます。 現在のさまざまな問題の構造に、自分がどう関わっているのか、そしてその構造を変えていくために自分には何ができるのかを考えていくうえで、本書は最高のガイド役となってくれると思います。 40年以上にわたり世界中で読まれてきたイギリスの雑誌『リサージェンス』の選集、ぜひお読みください。 目次と、自分の書いた「はじめに」をご紹介します。
目次 日本のみなさんへ サティシュ・クマール
みんなの食べ物 マーク・ダウイー
木々に学ぶ ワンガリ・マータイ
賢明な成長 ステファン・ハーディング
精神性を取りもどす サティシュ・クマール
生態系、経済、衡平性、倫理(4E) シューマッハー・シンクタンク
いっしょに「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人代表をやっている、ナマケモノ倶楽部の辻信一さんと、何年も前から「日本の人たちにも読んでほしいね。いつか日本で出したいね」と言っていた雑誌『リサージェンス』から、今の日本と世界と未来を考えるうえで「これは大事!」という記事を厳選して日本語でお届けできて、これほどうれしいことはありません! 『リサージェンス』は、英国でもっとも歴史のある環境をテーマとした雑誌です。1966年に創設され、世界20カ国に約4万人の読者がいます。単なる“エコ・ムード”ではなく、しっかりとした理論と実践を元に、現在の問題構造にさまざまな角度から光を当て、本質的にどうあるべきかを考える糧を読者に提供しつづけている、とても骨のあるしっかりした雑誌なのです。 目次を見ていただけばわかるように、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんやアル・ゴアさんをはじめ、世界各地・さまざまな分野で、地に足のついた活動を展開している人たちが、その知見や洞察、実践を、世界中の読者と分かち合いたいと寄稿しています。ジャガイモといった身近な話から、経済の仕組み、そして私たちの心や「自分とは何か」といったテーマまで、幅広く取り上げられています。 長く同誌の編集長を務めているサティシュ・クマール氏は、「Soil、Soul、Society(土、心、社会)」が大切であると考え、そのすべてに影響を与えている現在の経済の仕組みも含めて、さまざまな角度から思考の糧、心の栄養を届けてくれています。 温暖化が深刻化しつつあるのに、なかなか効果的な対策を進められない国内・国際社会にしろ、貧困を解決するはずだった経済成長やグローバル経済が、経済格差をますます拡大しているという現実にしても、一人当たりGDPは世界屈指であっても、約16分に一人ずつ自らの命を絶っている人がいるという日本の現実を見ても、「何かおかしい」「このままじゃいけないのでは」と思う人は多いのではないでしょうか。 「何かおかしい、何か変えなくてはいけない」と思うときに大事なことは、「何がどうおかしいのか」――そのからくりを見抜くことです。 本書は、なぜハンバーガーを1ドルという安い値段で売ることができるのか、アメリカよりも安いコストでトウモロコシを生産できるメキシコ農家が、どんどん農業を続けられなくなっているのはなぜなのかなど、「何かおかしいこと」のからくりを、鮮やかに見せてくれます。 ますます複雑さを増し、グローバル化とIT化が進むこの時代に大事なことは、目の前の「問題」の個別対応に走るのではなく、さまざまな問題を生み出している全体の構造を見抜いて、構造から変えていくことです。私たちは、何か問題があると、絆創膏を貼るように、「その問題」「あの問題」への対策や解決策を考え、実行します。その繰り返しです。 でも、いくらたたいても、あちこちからぴょこぴょことモグラが顔を出すモグラたたきをしているようだと思いませんか? 環境問題にしても、オゾン層の破壊や、化学物質の蔓延、地球温暖化や種の絶滅など、なぜこの数十年の間に、週替わりのように次々と問題が出てくるようになったのか――たまたまそこに顔を出したモグラではなく、次々とモグラを生み出しつづけるモグラたたきの台の構造を見抜き、そこから変えていかなくてはいけないのです。 経済だったら経済を、環境だったら環境を、社会だったら社会のことを考えていればよいと、別々に考えて個別の対策を打つのではなく、「自然も社会も経済も、そして私たち一人ひとりの幸せも、すべてはつながっているのだ」という全体的な見方が必要なのです。 このように、個別対応ではなく、それぞれのつながりをたどって全体の構造を見抜くことによって、構造から変えていくことができれば、本当の幸せをつくり出せる新しい文明が生まれることでしょう。 私たち人類の現在の文明は、まだ未熟なのです。本書で、サティシュ・クマール氏が「互いに仲良く暮らす方法も、地球を壊すことなく生活する方法もわからないのに、どうして私たちは自分たちのことを『文明人』と呼べましょうか」と書いているとおりです。 私たち人間は、「地球は無限ではなく有限であること」、「人間が与える影響が、地球の大気にすら影響を与えるほど大きくなってきたこと」を、ようやく認識しはじめました。有限の地球の上で、人口にせよ経済にせよ、無限の成長を続けることはできないという、ごくごくあたりまえのことを、ようやく受け入れはじめ 本当に大切なものを大切にできる時代に向かって、世界のあちこちでさまざまな動きが出てきていることは心強く、わくわくします。そこでの大事なポイントは、「つながり」と「バランス」です。 何が何とどのようにつながっているのかがわからなければ、目の前の対応に終始してしまうでしょう。さまざまなものがつながりを持ってバランスの取れている状態をどのようにつくり出すことができるのか――本書はさまざまなヒントや気づきを提供してくれます。 そして、いちばん大事なことは、経済にせよ社会にせよ、その全体の構造(システム)を外から傍観者のように見ているのではなく、自分もそのシステムの一員であるということを認識することです。自分もシステムの一員であるとしたら、自分が何を考え、何を行うか、何を行わないかによって、そのシステムに影響を与えることができるのです。 環境問題の悪化にせよ、貧困や格差の拡大にせよ、現在のさまざまな問題の構造に、自分が現在どうかかわっているのか、そしてその構造を変えるために自分には何ができるのかを考えていく上で、本書は最高のガイド役となってくれるでしょう。 本書は、ページを繰って読み進めていくという本の形式をとっています。しかし、ページが変わっても、そこで語られていることのつながりが切れるわけではありません。ぜひ、見えないつながりを見つけよう、そして全体の構造を少しでも見抜く力をつけていこう――そう思いながら、本書を読み進めていただければとてもうれしいです。 本書は、その意義を認めて日本で出版する企画とともに編集を担当してくださった大月書店の桑垣里絵氏の思いと、翻訳という作業を通じて日本と世界をよりよい方向に推し進めていきたいと願っている翻訳チームの協力で実現しました。心より感謝しています。 枝廣淳子
カバーもやさしい感じのすてきな書籍になりました。秋の夜長に、贈り物にぜひどうぞ。
『地球の法則と選ぶべき未来』 エコが単なるブームから社会の主流派になりつつある今だからこそ、本当に大事なことをしっかり考える私たちの力が問われています。 これからも、少しでも「知ること・考えること・伝えること」の役に立つ大事な考え方や洞察、それらをまとめた書籍を、時間はかかっても、見つけ、企画を進め、みなさんに読んでもらえるような形にしていきたいと思っています。 (と言うのは簡単でかっこよいのですが、今回のように実際に作業がいっぱい重なってしまったときはけっこう大変です。。。ま、終わるとのど元過ぎて、懲りずに「さて次は……」となるのですけど! ^^;)
このリサ-ジェンス誌の編集長をずっと勤めていらっしゃるサティシュさんが来日されます。私もお話をうかがう機会をいただいていて、とても楽しみです。 サティシュさんは、日刊 温暖化新聞の「あの人の温暖化論考」にも、「私の愛する地球」という文を寄稿してくださっています。 そのサティシュさんの日本での講演会のお知らせです。ガンジーのように深く、でもとってもお茶目ですてきなサティシュさんのお話を生で聞いて、一緒に考えることができる貴重な機会です。ぜひどうぞ~! ~~~~~~~~~~~~ここからご案内~~~~~~~~~~~~~~~~ つながりを取りもどすために http://afutures.net/event/091118.html ---------------------------------------------------------- サティシュ・クマールさんは、1936年インド生まれで、今年73歳。9歳の時にジャイナ教の僧侶になり、修行を重ねますが18歳でガンジーの思想に触れ、還俗。核廃絶を訴えるために無銭・徒歩旅行で世界をまわり、核保有国の国家元首に平和のお茶をプレゼントし、平和思想家としてその名を世界に知られるようになりました。 その後イギリスに移り住み、エコロジーとスピリチュアルの融合を目指す雑誌『リサージェンス』の編集長をつとめるととともに、ホリスティックな教育の場として、シューマッハー・カレッジを創設、現在もオルタナティブな思想の拠点として、世界各国からの学生・研究者を集めています。 「土と心と社会」。サティシュさんが生涯をかけて追求した思想は、この言葉に集約されます。土に触れ、自然とのつながりを取りもどすことで、精神が耕され、その精神が社会を変えていく。心のあり方を変えない限り、社会システムだけを変えることはできませんし、精神=スピリチュアルだけの追求は自己満足だけを生み出します。 最新刊の『精神のコンパス』(邦訳は近刊)で、サティシュさんは日々の生活から、コミュニケーション、食と農、エコロジー活動、ビジネスに至るまで、あらゆるステージで応用できる「指針」を明らかにした上で、分離・分断から統合へ、競合から共生へ、孤立から連帯への道筋を明るく照らしてくれています。 持続可能な社会への鼓動が次第に大きく膨らみ始めたいま、私たちに必要なチカラ。それは、さらにすそ野を広げ、人々を動かしていくコミュニケーションのチカラ。これまでのリーダーシップの枠を突き破り、愛と非暴力の行動による社会変革を牽引するチカラ、さまざまな運動をネットワークしていく繋げるチカラ、そしてそれらを可能にする、私たちの心の中奥深くに眠りながら目覚めを待っている精神のエナジー。 11月18日の講演では、こんな内容のお話しをしていただく予定です。つまりは、サティシュさんの思想の最深部を語り尽くしてもらおう、という講演会です。 詳しくは、以下よりご覧ください。 ぜひ、みなさまのご来訪をお待ちしております。 【開催概要】 日時:2009年11月18日(水) 参加申し込み: <ご参考> |
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