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| システム思考のバイブル『システム思考―複雑な問題の解決技法』が刊行されました(2009.09.28) |
<内容> ■ジョン・スターマン著『システム思考―複雑な問題の解決技法』が刊行されました ■システム思考を身につけるためのコースのご案内(イーズ主催、一般向け)未来が過去の延長線上に ない今日の時代を生き抜いていくために、雇用の流動化の時代に必須の自分のスキル(雇用可能性) を高めるために ■システム思考ワークショップ等のご案内(チェンジ・エージェント主催、ビジネス向け)
チェンジ・エージェントの小田を中心に編集・翻訳を進めていた、米国MITスローン・ビジネス・スクールのジョン・スターマン教授の著書『システム思考―複雑な問題の解決技法』の日本語版が出版されました。
本書では、システム思考の基本となる考え方から、ループ図やストック/フロー図などのシステム構造を可視化する技法、さらにはメンタルモデル、限定合理性、意思決定論などをわかりやすく解説しています。 さらに、GM、デュポン、松下電器(現パナソニック)、ソニー、マイクロソフト、DECなどのビジネス事例を通じて、成長戦略、販売戦略、プロジェクト・マネジメント、設備管理、投資意思決定、サプライチェーン改革などでの実践を紹介しています。 MITビジネススクールはもちろん、世界中の大学や大学院、ビジネススクール、企業などで使われており、「システム思考のバイブル」とよく称されます。 まえにシステム思考の入門書を書きました。 この本からさらに進んで学びたい、ビジネスでの実践や事例を具体的に知りたい、入門書には書いていない中級・上級のツールについても知りたい、という方々向けには、やっぱりジョン・スターマン氏の本しかないよね、と思っていました。(ちなみに、ジョン・スターマン氏もバラトンメンバーで、ドネラ・メドウズさんの秘蔵っ子のひとりでもあります) そう思いつつ、その百科事典的なボリュームに「そのまま日本語にしたら百科事典2冊分になっちゃう……」となかなか踏み切れなかったのですが、2007年6月に、ジョンがメイン講師となって世界中の企業のバイス・プレジデントレベルのエグゼクティブをMIT集めての「システム・ダイナミクス」の5日間の集中コースに参加して、「やっぱりやらなくちゃ!」と発奮。分量や内容を考えて、そのままの翻訳ではなく、編集も含めて日本語版を作りたいとジョンに相談しました。 ジョンも快諾してくれて、出版社にも話をしてくれて、編集作業が始まりました。そうして、翻訳チームのがんばりのおかげで、ついに『システム思考―複雑な問題の解決技法』が刊行されて、とってもうれしいです・ 私たちが見落としがちなさまざまなフィードバックを見える化する「ループ図」だけでなく、システムを性格づける要素の蓄積を見る「ストック/フロー図」の技法も丁寧に紹介してくれています。 温暖化のしくみを理解するにも、ほかのさまざまな現象を見るにも、「ストック・フロー」の考え方は、私の理解を大きく進めてくれました。(この部分だけでも!)お薦めです。 訳者はしがきをご紹介しましょう。 ~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~~~~ 今日のビジネス・リーダーはかつてないほど大きなチャレンジに直面している。かつて、せまい地域内の小さな組織においては、自らの決定の結果を現場である程度見極めることができた。しかし、ビジネスはその市場と組織を広げ、複雑な課題克服のために細分化・専門化を進めた。そして、国家レベルの経済は、他の国家との交易と競争を通じて共進化するとともに、共依存を強めている。 今や、アメリカや中国の経済で起こっていることが、日本の経済にさまざまな影響を与える。そして、日本の私たちの行動がほかの国にも影響を与え、システムを構成しているのだ。そうしたグローバル経済の構造は、経済危機、地球温暖化、エネルギー危機、貧困、テロなど地球規模の課題にもつながっている。それらの課題は単純な原因と結果の説明では理解することはできず、ましてその解決は混迷を深めている。 途方もないスケールで起こっている一連の課題は、私たち人間の進化を求めているのかもしれない。私たちが世界に対して抱くイメージ―「メンタルモデル」―の大幅な改善が必要なのだ。そして、人間の進化に有効なのが「システム思考」ではないだろうか。システム思考は、さまざまな要素の複雑なつながりを「システム」として捉え、構造の全体像を俯瞰し、その複雑な挙動を理解して、システムそのものの改善を図るものの見方である。 システム思考はまた、さまざまな関係者間のコミュニケーションと学習の手段でもある。複雑なシステムの課題の解決には、システムに関わる全員が問題の構造と自身の関与を理解し、学習して改善を続ける必要がある。 システム思考という枠組みから見てみると、グローバルな課題に限らず、身近な職場や家庭や地域のさまざまな問題もシステムの構造から起きていることがわかる。なぜよかれと思った行動がかえって悪い結果につながるのか? なぜ組織に優秀な人を集めても、全体では平凡なレベルの行動と結果に終わるのか? なぜほとんどの人が「これは問題だ」とわかっていながら、同じ問題が繰り返し起こるのか? システム思考はビジネスを含むさまざまな分野で実践されてきた。世界でその最前線にいるのが、本書の著者であるMITのジョン・D・スターマン氏である。原書の『Business Dynamics』は、システム思考の基本理論とビジネスにおける実践を紐解き、ビジネス分野の多くの実践家たちに愛読されている。今回、この「システム思考のバイブル」を日本語で紹介できることをとてもうれしく思っている。 日本語版の発刊に当たって、1,000ページ近い原書から、ビジネス・パーソンを対象にシステム思考の理論、基本ツール、実践事例を紹介することを目的に編集を行った。そのために、コンピューター・シミュレーションのモデリングに関する情報は大幅に削除している。また、地球温暖化のセクションでは、部分的に著者による書き下ろしが加えられた。翻訳に当たっては、文系と理系の両方の読者を念頭においた。訳者たちはこの4年間日本国内でシステム思考を習得するための企業・政府機関向けワークショップを数百回行ってきている。その経験をもとに、できる限りわかりやすい表現を心がけた。 本書の発刊に当たって、数多くの方々の支援をいただいた。私たちにシステム思考の手ほどきをしてくれたデニス・メドウズ氏、翻訳の機会をくださり編集・書き下ろしにも協力してくれた著者のジョン・スターマン氏、翻訳協力者の中小路佳代子氏、小野寺春香氏、五頭美知氏、ヘレンハルメ美穂氏、さまざまなフィードバックを下さったシステム思考ワークショップの参加者の皆様、イーズ/チェンジ・エージェントのスタッフ、そしてプロジェクトを温かく支援してくれた編集者の井坂康志氏に感謝の意を表したい。 日本でビジネスに携わる読者の皆様にとって、本書が、それぞれの課題を捉える視野を広げ、自身と関係者のメンタルモデルの変容を促し、長期にわたって持続可能な成果を出し続けることの一助となるならば望外の幸せである。 2009年8月 ~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~~~~~~~ ジョン・スターマン著、枝廣淳子・小田理一郎訳 チェンジ・エージェントでは、システム思考が、ビジネス戦略や政策の本流に活用されることで、より長期的・複眼的な視野で全体最適を図る、本質的な変化が創り出されることを期待し、今後は、この本を教科書として、システム思考のマスターコースや、戦略論やマーケティング、財務などを融合したコースを開発していく予定です。
6月に開催して好評だったコースです。午前中、基本的な考え方やツールを身につけたあと、午後に、小学校の時にやった計算ドリルのように「どんどんループ図を描いていく」練習をします。最初はとまどったり時間がかかっていた人も、慣れてくると要領がわかってきて、描けるようになります。 こうして課題の文章からそこにある構造に気づいてループ図が描けるようになれば、組織や社会の問題構造や、自分の陥りやすいパターンなども、つながりをたどってループ図に描いてみて、そこから考えることができるようになってきます。 詳細や受講者の声、お申し込みはこちらをごらん下さい。 このセミナーの翌日の10月18日には、「仕事と人生をアップグレードする人脈力を身につける」講座を開催します。 ダブル受講の方には割引などのサービスもあります。
・「システム思考入門コース」 現在募集中のセミナー・研修情報はこちらにありますが、 12月1日の福岡と、12月2日の大阪でのコースには、私も講師として参加します。 http://change-agent.jp/news/archives/000310.html
システム思考の基礎を学ぶには、まずシステムを体感することが重要です。そのためにはジョン・スターマンの著書でも紹介されている「未来水産株式会社」や「ビールゲーム」などのシミュレーション・ゲームが欠かせません。状況から最善を考えて行う意思決定がどのようにシステムの中で相互作用を起こすのかを目の当たりにして、それを振り返ることができる「学習ラボラトリー」を築けるからです。 「学習ラボラトリー」では、システムの構造の影響を理解するだけでなく、振り返りを通じて自らの「メンタルモデル」(意識・無意識の前提)をも見ることができます。システム思考の基本ツールである「ループ図」は、自らのメンタルモデルが他の意思決定者のメンタルモデルや物理的環境要因とどのように相互作用するかを「見える化」するツールです。 チェンジ・エージェント社では、これらの学習ラボラトリーを活用しながらシステム思考を習得する3つのコースを用意しています。
2009年12月9日 東京開催 ○「システム思考トレーニング」 ベーシック・コース 2009年10月20日 東京開催 ○「システム思考トレーニング」 アドバンス・コース 2009年11月28日 理論編 東京開催 ※アドバンスコース(理論編・実践編)をあわせてお申し込みいただくと、アドバンスコース(実践編)の料金を優待価格の40,000円にてご案内いたします。 ○「学習する組織」リーダーシップ研修 2009年10月23-24日 東京開催 |
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