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エダヒロの本棚

地球の法則と選ぶべき未来
翻訳書
 

ドネラ・H・メドウズ(著)、枝廣淳子(翻訳)
ランダムハウス講談社

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『100人の村』の作者で有名な、ドネラさんの珠玉のエッセイ集。混迷の深まるこの時代に、「何かおかしい」「このままじゃいけないんじゃないか」と思っているすべての人へ。本質的な問題解決への取り組みは? 望ましい変化の邪魔をしているのは何なのか? どのように私たちの見方や考え方を変えればよいのか? ドネラさんの残してくれた導きを手がかりに、いっしょに考えていきましょう。

問題の本質と真の解決策を模索するすべての人へ

 経済を見ても、社会を見ても、気温や季節のずれを考えても、「何かおかしい」「このままじゃいけないんじゃないか」と思っている方は多いことでしょう。
 環境問題に関するニュースは巷にふれています。しかし、そのほとんどが断片的な情報です。全体的に地球の状況は悪化していることは感じられますが、そもそもなぜ、あらゆる側面で状況が悪化しているのか、その根本的な構造は伝わってきません。まるで、モグラたたきのモグラがぴょこぴょこ頭を出す様子が伝わってくるだけで、次々とモグラが飛び出してくる仕組みや構造までは伝えてくれないのです。
何がどのようにおかしいのでしょう? このままのやり方では駄目だとわかっていても、では、どうすればいいのでしょうか? そもそも、なぜここへ来て、次々といろいろな環境問題が起こっているのでしょうか?
その答えがここにあります。
 著者のドネラ・メドウズさんは、もともと研究者でしたが、実際に社会に変化を起こすべくジャーナリストに転身し、物事の本質的な構造や本来あるべき姿を伝える珠玉のエッセイをたくさん残しました。
 日本でもよく知られている『100人の村』は、ドネラさんの代表作のひとつですが、混迷の深まるこの時代に、揺るぎない北極星のように「本質的に正しいこと」を示してくれるほかの文章もぜひ読んでもらいたいと、時代や空間を超えて大事なメッセージを伝えるコラムを選び、翻訳しました。
 私は「環境問題とは、人間と地球との関係性の問題である」と考えています。ドネラさんはこれまで考えてもいなかったつながりを鮮やかに示し、揺るぎのない地球の原理原則や私たち人間の傾向や陥りやすいわなを、鋭く優しくわかりやすく伝えてくれます。本質的な解決への取り組みや、望ましい変化の邪魔をしているのは何なのか、どのように私たちの見方や考え方を変えればよいのか、大いに学ぶことができます。
 主著者として世界に大きな影響を与えた『成長の限界』の中で、ドネラさんは「私たちに必要な5つのこと」を挙げています。ビジョンを描くこと、ネットワークをつくること、真実を語ること、学ぶこと、そして愛することです。
 私たちは、ドネラさんの残してくれた導きを手掛かりに、望ましい未来をつくり出していくことができます。もう解は手の中にあるのです。ほとんどの人はわかっているのです。北極星を支えに、手を携え、堂々と明るく元気に未来をつくり出していこうではありませんか。

枝廣淳子

 

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